自己嫌悪に陥るとは、裏に「自分は愛されない」という心理が潜む

自分を変えたい

「何であの時あんなことを言っちゃったんだろう」

 

「あの時こうするべきだった(と後から後悔してしまう)」

 

頻繁に自己嫌悪をしてしまうと、それだけで疲れてしまいますよね。

本記事では、なぜそもそも自己を嫌悪に陥ってしまうのか。 そのメカニズムと対処法について説明していきたいと思います。

 

初めに、お伝えしておきたいことは、あなたは最善を尽くしていたということです。

例え過去の自分の振舞いを後悔しているとしても、その時の自分は最善を尽くしていたということを、まずは忘れないでください。

自己嫌悪に陥るとは何か?その裏に潜む心理

自己嫌悪に陥るということは、その裏に「嫌悪しない完璧な自分」が存在しているということになります。

この嫌悪しない完璧な自分という存在を無意識に設定してしまっていることに気付くことがまず必要です。

 

ではそもそも、人はいつから、どういった理由から自己嫌悪をするようになるのでしょうか。

大半の人の場合、それは幼少期、特に両親との関係に行き当たることが多いと考えられています。  

自己嫌悪に陥るのは「理想の自分でなければ誰にも愛されない」という思い込みによるもの

「ありのままの自分では両親から愛されないと思ってしまった」

幼少期にこのように思い込んでしまうに至る体験は様々あると思います。

  • 「親を喜ばせようとしたのに逆に怒られた」
  • 「冗談を言って場を和ませようとしたら、1時間お説教され続けた」
  • 「ちょっとしたミス(コップの水をこぼした)でも、親は自分を見捨てていった」

 

幼い子供は基本的に皆、両親から愛されるための手段として「親が求めている自分」になろうとします。

そして、

「親に怒られる自分 = 親に愛されない自分」

を嫌悪するようになります。

それは親に愛されない自分を自分の中に留めておけるほど子供の心は強くないからです。

自己嫌悪とは「この自分では社会から孤立してしまう」という恐怖が元

  • 友人に嫌われた、バカにされた
  • 上司、恋人など影響度が大きい人から失望された

成長していくにつれ、このようなことを経験することで、自分の中に「理想とする自分像」が次々に生まれていきます

 

ここでの理想の自分像とは、もちろん人により十人十色です。

  • 気になる異性からイケてると思われる自分
  • 上司からデキるやつだと認められる自分
  • みんなから大事にされる自分

などです。

 

つまり、自己嫌悪に陥るのは、「理想とする自分像」が強く自分の中に存在することで生じるものなのです。

その結果、人生を生きていく中で、「あるべき自分像」がどんどん積み重なっていく、それが生きづらさにつながるという訳です。

>>>「自分に期待しない生き方ができない人に欠けている「ある経験」とは

理想の自分になれるかを、他人次第にしてしまっている

この「理想の自分」が肥大化してしまうほど、少しのことで自己嫌悪しやすくなります。

それは「理想の自分」とは往々にして他者の振る舞いに依存したものであるからです。

例えば、

「自分が挨拶をした相手の反応が微妙だった。何か嫌な事をしてしまったのかもしれない」

この思考の背景には、

  • 自分の価値とは、他人の振舞いに左右されるもの。
  • そして、他人の振舞いは、自分自身の振舞いによって左右されるもの。

という思い込みがあります。

これは、

理想の自分になれるかは、自分の振舞いが相手にとって良いものだったかどうかに掛かっている

ということになります。

つまり、自分では決して分かりようのない「他者にとって最善の振舞い」が何かを当てられないと自己嫌悪していることになります。

これでは苦しくて辛くて当然ですよね。

「愛される自分」と「愛されず孤立する自分」の2つの自分

この自己嫌悪に陥る最大の問題は、自分自身を

「理想とする自分」と「嫌悪している自分」

の2つに分離して認識してしまうことです。

 

この心理現象は、スプリッティングと言われています。

>>>スプリッティング(分裂)とは?葛藤から自分を守る心理について

 

人には皆、色々な視点から見た時、それを良い面と悪い面に分けて考えることが出来ます。

そして、皆、それが普通なんだと成長の過程で学ぶし、悪い面を持っていても見捨てられないという安心感により、自分の様々な側面を1つの自分として統合できていくものです。

 

しかし、それを一部の側面(悪い面)の自分を拒絶してしまうと、いつまでも現実の自分と向き合えなくなります。

そして、善も悪も合わせた1つの自分として受け入れられない状態が続いてしまうのです。

 

つまり、自分の価値を、その時々の他人の振舞いという非常に曖昧なモノサシでしか測れていないため、自分を多面的に捉えられないことが自己嫌悪の主因です。

自己嫌悪の軽減には、嫌な自分の存在に気付くこと

まずは自分が自己嫌悪に陥った際、自分のどんな行動、言動、態度に対して嫌悪しているのか立ち止まって考えてみる必要があります。

 

それは普段、自己嫌悪しやすい人というのは、自分の嫌な面、すなわち認めたくない面を自分自身にすら隠している場合があるからです。

 

例えば、仕事でミスをして同僚に迷惑をかけてしまって自己嫌悪に陥ったとして、

  • ミスをしてしまう自分が許せない
  • 自分はミスなんてしない完璧な人でいたい
  • だから常に慎重に仕事を頑張ろう

 

この場合、その頑張りの根底には「自分はミスをしてしまうダメな人間」という気持ちを否定したい思いがあるはずです。

しかし、自分にそのような側面があることからは目を背けたい。

 

だから、自分が受け入れられる「ミスをしない自分」の側面だけを意識できるために頑張り続けなくてはならなくなっているんです。

そして、そうなるとミスをするたびに自己嫌悪に陥るループから抜け出せません。

嫌な自分と向き合うのは、少しずつでいい

自己嫌悪の軽減のためには

「自分はミスをする側面もある人間だ」

と心の底では思っていることを少しずつ受け入れてみることです。

  • ミスをしない人間なんていない
  • ミスをしても周囲の人全員から失望されることはない

 

このような現実的な検討ができるようになることで、少しずつ「ミスをしない」という理想の自分へのハードルが下がりやすくなります。

そして、自己嫌悪に陥る度合いや頻度が軽減されていくはずです。

 

また、自分を嫌っているのは実は自分だけだったりします。

実際、自己嫌悪に陥っていると、なかなかこの事実に気付くことが難しいです。

 

周りの人は誰しも自分自身のことで精一杯で、他人のことはあまり気にしていません。

自分に置き換えるとよく分かるはずです。

つまり、自分を嫌ってしまっているのは自分だけ。その自分が自分を少しずつ少しずつ許していくだけでよく、周りの人は関係ないんです。

>>>「私、嫌われているかも」と悩むのは、自他境界の曖昧さが原因!?

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