何をやってもうまくいかない自分が嫌になる
会社や家庭、特定の人間関係の中で上手くいかないと
- 「どうして自分は相手を思いやれないんだろう」
- 「どうして気の利いたことができないんだろう」
そう悩み苦しんでしまうことってありますよね。
本記事では自分を好きになれない原因と、それを克服するための方法について解説していきます。
自分を好きになれない人へ。克服には「人が嫌い」を認める必要がある
結論から言うと、自分を好きになるためには、
「自分は本当は周囲の人のことを好きではない」
ということを認める必要があります。
実はこのことをきちんと認識できるようになることが、自分を好きになるための近道になります。
自分を好きになれない理由は、自分の軸が曖昧だから
自分を好きになれない人の多くは、自分へのハードルが高すぎる傾向があります。
- 誰からも好かれる自分でいたい
- 常に自信を持っていたい
これは完璧主義とも言えるわけです。
そして、この「完璧でなければ自分を好きになれない」という無意識の気持ちは、なかなか自分で気付くことが難しいです。
その結果、自分が
- 何をしたい
- 何を食べたい
- 何が好きか
こうした気持ちよりも、
- 周囲の人には優しくすべき
- 常に空気を読んで行動するべき
といった「こうあるべき」が優先されてしまいます。
そうすると、
「こんなに頑張っているのに、なぜ周りのみんなは理解してくれないのか」
という思いが強くなりやすくなります。
その理由は、自分の中に確固とした「軸」がないからです。
軸とは、自分はこれが好き、あれが嫌い、と言った自分の価値観のことです。
こういった自分の軸があいまいだと、その都度周りの人達とうまく接していくために相手に自分を合わせることになります。
言い方を変えれば、周囲の人に対して自分から振り回されに行くことになってしまうんです。
自分の軸がないと、八方美人になりやすい
自分の中の価値観があいまいだと、周りの人達とうまく接していくために「みんなから好かれたい」と思ってしまいやすくなります。
そして、
「常に人から必要とされる存在でありたい」
と思ってしまい、それは結果として誰に対しても八方美人な振舞いをとることになってしまうわけです。
自分を好きになれないことに苦しんでいる原因の一つは、
周囲の皆から嫌われたくなく、いい人だと思われるように演じてきてしまったから
ではないでしょうか。
もう誰にも嫌われたくないという気持ちが強すぎて、
穏やかで優しくて、物分かりが良くて、人当たりのいい、素晴らしい人を演じてきたのではないでしょうか。
だからこそ、今も苦しいはずなんです。
- 「今のままの自分でOK」だと思えず、素晴らしい人間にならなくてはならないという焦り
- 誰からも分かってもらえず、精神的に孤独を感じてきた恐怖
自分を好きになれない気持ちを軽くする、すなわち自己肯定感を高めるには、自分を評価する上で他者からの影響力を減らすことが必要です。
実は心の奥底では自分の軸をちゃんと持っている
ここで気づかなければならないことがあります。それは、
- 周囲の皆から好かれたい
- 立派な人だと認められたい
という思いが、自分の本心なのかということです。
みんなから好かれたい、認められたいという思いの裏には、
「他人に好かれなければ、自分を好きになれない」
という恐怖心が根底にあるはずです。
恐怖心から相手に好かれたい、認められたいということは、すなわち恐怖心さえなければ、
本当は相手に興味などないし、むしろ好きになってくれない相手のことは嫌い
ということでもあるんです。
しかし好かれたい相手に対して、嫌いだという気持ちを持ち続けることは精神的にとても負荷の掛かることです。
そのため「嫌いだ」という気持ちを心の奥底に押し込めてしまったわけです。
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本当は周囲の人のことを好きなわけではない
自分を好きになれない気持ちを楽にするためには、まず自分の心の奥底にある本心を自分が認める必要があります。
それを認めて受け入れられれば、少しずつ自分を好きになれないとは思わなくなるはずです。
人から好かれるために自分の思いを抑え込んできた人にとって、他者とは、
自分を抑え込まないと仲間に入れてくれない、とても窮屈な存在
のように感じてしまっています。
誰だって、条件付きの自分しか受け入れてくれない人を心の底から好きになる人はいません。
つまり、自分はその好かれたいと思っている他者のことが本当に好きなのかを今一度見つめ直してみる必要があるんです。
「本当は周りの人のことなんて、そんなに好きでもない」
そう思えてくると、
- そんな人たちに好かれようとするなんて、意味あるのだろうか
- そんな人たちに好かれない自分を嫌いになるなんてどうかしてたのかも
そうして少しずつ自分の本心を知っていくことで、自分の価値の基準を他者でなく、自分自身で決めていけるようになるはずです。