疲れていても頑張りすぎてしまう
すぐに自分を責めてしまう
「自分に厳しい」って良い意味で言われることが多いですが、当の本人にとっては辛くて苦しいことでもありますよね。
本記事では、自分に厳しすぎる性格を変えるための方法について解説していきます。
自分に厳しすぎる人に必要なのはたった1つの経験
何でも自分に厳しすぎて苦しくなる生き方から脱出するためにすべきことは
「うまく失敗をしてみる」
ことです。
自分に厳しすぎる人というのは、言い方を変えれば
自分に過度に期待してしまう人
ということです。
そんな性格を変えていくためにはまず、本当の現実に気付くことから始める必要があるんです。
ここでいう「現実」とは
- 自分自身に期待していることは、非現実的なこと
- その期待に応えられなくても、誰も自分を見損なったりしないということ
です。
その現実に気付くための手段の1つが「失敗をしてみること」なんです。
「絶対に失敗できない」という思いが自分を追い詰めている
自分に厳しすぎる人が陥っている状況というのは、例えば
- 「初対面の相手に、好印象を残せなかったら、そんな自分はダメだ」
- 「どんな理由でも、この仕事を失敗したら、誰からも相手にされなくなってしまう」
このような
「絶対に失敗できない。失敗したらもうお終いだ」
という心境に自分を常に追い詰めてしまっていると言えます。
失敗しないと分からないことって多くありますよね。
失敗さえしなければ、ずっと幻想を抱き続けることができ、現実から目を背け続けられます。
しかし、そこからほんの少しだけ一歩を踏み出してみるだけで、見える世界が変わるんです。
自分に厳しすぎる性格を変える方法
自分に厳しすぎる性格を変えるためには失敗の経験が必要です。
しかし、失敗するって怖いことですよね。
それでは、具体的に自分に失敗を許していくためにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは大きく2つの方法について取り上げていきます。
1.努力だけで実現可能なのかを見直すこと
1つ目は、自分に期待していることは、そもそも自分の力で実現可能なことなのかを再確認するということです。
自分に厳しすぎる人の中には、自分自身に対して
- 「誰からも嫌われてはいけない」
- 「体調が悪くなってはいけない」
このような実は非現実的な期待を自分に課してしまっていることが多くあります。
そんな方は
「どんなに頑張ったとして、自分の努力だけではどうにもならない事もある」
という事実を知り、受け入れることが必要です。
- 「どんなにカリスマ性のある人でも、必ずその人を嫌っている人が一定数いる」
- 「ひどい風邪を引いても、薬を飲まずに仕事を休む人も実は多くいる」
つまり、完璧な自分を求めるということは、現実の自分を無視していることになるんです。
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2.もし失敗したら具体的にどんな被害があるか明確にすること
2つ目は、自分に期待したことが出来なかった場合、
- 具体的にどうなるのか
- どんな被害があるのか
これらを自分の中で明確にすることです。
ここで重要なポイントは、実際に書き出してみるということです。
人は頭の中だけで根拠のないことを色々と考えてしまう生き物です。
「嫌われたらどうしよう」
と悩んでいても、実際に
「では、嫌われたら具体的にどんな実害があるのかを書き出してみよう」
とすると意外にも手が止まってしまうんです。
- 「あの人から嫌われたら…、別に天涯孤独になるわけではない」
- 「体調が悪くて仕事を休んだら…、別にクビになるわけではない」
つまり、例え自分の期待に応えられなくても、恐れているようなことはほぼ起こらないということです。
自分に厳しすぎる性格を変えるためには
「自分が頭の中で恐れていることは、実は非現実的な思い込みであることが多い」
ということを実際に書き出すことで体験することが重要です。
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自分に非現実的な期待をしてしまう理由
自分に期待をしない生き方をしていくためには、そもそも自分が
「なぜ非現実的な期待を自身にするようになったのか」
このことについて押さえておく必要があります。
自分に厳しすぎる期待をしてしまう大きな理由の1つには、
「幼少期の親からの期待を自分の中に取り込んでしまっている」
ことが挙げられます。
親からの過剰な期待に今でも応えようとしている
特に親が
- 完璧主義者
- 子供をコントロールしたがる傾向
である場合、子供に対して非現実的な「完璧」であることを求めてしまいがちになります。
さらに、子供は誰でも、親の求めるようにならなければならないと思うものです。
結果、親からの要求が実現不可能なものであるほど、完璧になろうと自分に厳しすぎる性格になってしまうと言えるんです。
そのため、ここで考えてみて欲しいことは、
「いま自分に期待していることは、そうした親の非現実的な要求が元になっていないか」
ということです。
つまり、言い換えれば、これは過度に自分に対して期待するべき合理的な理由というものは、実はなかったと言えるわけです。
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自分は自分にどれだけ期待して良いのかをきちんと把握する
自分に厳しすぎる生き方をやめていくための近道は、
- 他人に嫌われることを自分に許す
- 自分の気持ちを優先して、休むことを自分に許す
など、これまで自分に禁止していたことを許してみることです。
そうすることで、少しずつ自分にどこまで何を期待してよいのかを見極めていくことができます。
また、そもそも、自分に何でも期待してしまうのは、
- 自分は何が得意で、何が不得意なのか
- 自分の限界点はどこなのか
これらを自分なりに把握できていないことも原因になっています。
全ては「こうあるべき」という理想の姿を追うために、現実の自分を無視してしまうから苦しくなるんですよね。
しかし、一歩ずつなら、少しずつ必ず自分を変えることができるはずなんです。
そのためにも、まずはそんな自分に気付くことから始まります。