自分の価値観とは、そのほとんどが「親」から刷り込まれたものである

自分を変えたい

多くの人にとって「自分の価値観」とは、物心がついてから大人になるにつれて徐々に独自に作られるものだと思っているはずです。

「自分は社会人として、〇〇であるべきだ」

 

「〇〇な人生を歩むのが、幸せなことだ」

 

しかしこうした価値観は、実際はすでに幼少期の段階でそのほぼ全てが構築されています。

そんな子供時代の自分に最も影響を与えていたものが、親との関わりになります。

 

それは無力な子供にとって、親こそがこの世界の全てであり、親に自分を受け入れてもらえるかどうかが本能的に一番重要なことだからです。

 

では、良くも悪くも自分の価値観というものは、いま現在の自分の悩み(お金や仕事・人間関係など)とどのように関係しているのでしょうか。

また幼少期に親から刷り込まれた価値観があったとして、具体的にどのような価値観が自分を苦しめているのでしょうか。

 

本記事では、自分の価値観とは何かを知り、少しでも今の自分を肯定していける考えや信念に変えていくための方法についてお伝えしていきます。

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自分の価値観とは、そのほとんどが「親」から刷り込まれたものである理由

まだ右も左も分からない幼い子供にとって、「親」という存在は世界そのものだと言っても過言ではありません。

 

子供は親とのコミュニケーションを通じて、

  • 何が「善」で何が「悪」なのか
  • 何をすれば親は喜び・怒るのか
  • 人と関わる上で、何が一番大切なのか

 

こうした親(=世界)を知る体験を重ねていくことで、価値観は作られていきます。

また、このときに自分自身を苦しめる価値観(ありのままの自分を否定する考えや信念)も同時に作られてしまいます。

 

その大きな原因は、子供は親が具体的に言葉で伝える内容よりも、

言葉には表さない「仕草や態度、雰囲気など」のメッセージ

こちらの方こそが「親の本音」だと直観的に気が付いているからです。

親の本音を子供は敏感に読み取ってしまう

たとえば、

「子供ながら自己主張をしても、それが親の意に沿わないものだと、親ははっきりと理由を言わずにタメ息をついて不機嫌になる

 

「何か新しいことに挑戦しても、親は応援したり褒めたりせずに失敗したところばかりを指摘する

 

こうした経験を何度もすると、子供はたとえ自分の主張が正当なものだったり新たなことにチャレンジしたりしたとしても、

  • 自分の意見や気持ちを表現すること自体が「悪」なんだ
  • 完璧にものごとをこなせない自分はダメな存在なんだ

という価値観を無自覚にもちやすくなります。

 

そうして親が子供に対して無意識に伝えていた、

「私の意に沿わない自己主張をしてはいけない」

「完璧ではない人間は愛されない」

といった言葉には表されない本質的なメッセージを、子供は素直にそのまま取り込んでしまうわけです。

 

ではなぜこうした自分を苦しめるような価値観を受け入れてしまうのかというと、それは子供は親から愛されたい、また愛されないと一人では生きていけないからです。

理想の自分になることと幸せになることは別もの

もし大人になった今、現実の自分と理想の自分とのギャップに苦しんでいるとすれば、それは、

「〇〇でなければ、自分は他人(親)から受け入れてもらえない」

そうした子供時代の親からのメッセージに振り回されていると言えます。

 

たとえば世の中には、色々な価値観をもった人がいますよね。

「どんな理由でも、ケンカすることは悪いことだ」

という人もいれば、逆に、

「ケンカをしてでも自分を守ることは大切なことだ」

という人もいるものです。

 

もし子供時代に友達とケンカをしたとき、自分の親が「ケンカ=悪」という価値観だったらどうでしょうか。

たとえ自分に非がなく、相手の暴力に対して自己防衛をしただけだとしても、子供は親に理不尽に怒られてしまいます。

 

そんな親元で育った子供は、成長して大人になってからも、

「自分を守るためであっても、人と争ったり言い合いをしたりしたら、人から愛されなくなるに違いない」

という強い信念をもつことになりかねません。

 

それでは厳しい社会の中で、きちんと自分自身の心を守ることもできなくなってしまいます。

 

たとえ自分は、

「人と争いをせず、いつも大人の対応ができる人でありたい」

という理想を抱いていたとしても、それが自分の幸せにつながるとも限りませんよね。

 

つまり自分のもっている価値観の源が、そもそもどこから来ているのかを知らなければ、

「人と争ったとしても、自分のことは自分で守っていいんだ」

と心の底から思うことができないわけです。

 

こうした自分を苦しめる価値観を変えていくには、

「なぜ自分はその価値観が正しいと思っているのか」

という自分なりの理由が必要になってきます。

人は自分の価値観とは正反対のものをすぐには受け付けない

自分の価値観の根源となるものは、そのほとんどが親から受け継いだものです。

そのため大人になるにつれて新たに作られる価値観でも、基本的には元から持っていた価値観を補強するものになります。

 

たとえば幼少期に「真面目であることが良いことだ」と無意識にでも強く信じていたとしたら、その後の人生の中でも、

  • 「努力は必ず報われるから良いことだ」
  • 「誰にでも優しくするべきだ」

という価値観をもちやすくなるものです。

 

つまり一番初めに親から刷り込まれた考えや信念が「ありのままの自分を否定するもの」だった場合、

それ以降の人生でも、より自分を苦しめる価値観ばかりを取り入れてしまう傾向があるわけです。

 

では、ありのままの自分を肯定できる価値観はどのようにして見つけることができるのでしょうか。

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自分を肯定できる価値観の見つけ方

突然ですが、少し想像してみてください。

たった今、自分が亡くなってしまったとします。

 

気付けば自分の葬式が開かれていて、そこに家族や仲の良かった友人、仕事でお世話になった人など様々な人たちがやってきています。

 

 

そして一人ずつ、お別れのあいさつを言ってくれています。

 

さて、あなたは皆に「自分はどんな人だった」と言われたいですか。

 

少し考えてみてください。

  • 「他人思いの優しい人で、本当に別れがつらいです」
  • 「立派で本当に頼りになる、尊敬する人でした」

人によってさまざまだと思いますが、その答えこそが自分にとっての理想像であり、「あるべき自分」の価値観になっているはずです。

 

しかしながら、こうした「他人からこう思われたい」という思いの裏には、実際はその逆の価値観も隠れています。

  • 「本当は他人にとって(都合の)いい人になんてなりたくない。もっと自分を第一に大切にして生きたい」
  • 「たとえ世間的に立派な大人になれなかったとしても、それでもみんなから愛されたい」

 

こうした自分の本当の思いを感じ取っていくことが、自分を肯定できる価値観を見つける第一歩になります。

それは世の中の多くの人は、実際どんなあなたでも受け入れてくれているという事実があるからです。

人は自分が信じるものしか見ることはできない

「真面目でなければ、人から受け入れてもらえない」と強く信じている人は、

「実は少しくらい不真面目な人の方が、周りから愛されやすい」

という現実を知ったとしても、それをなかなか認めることができません。

 

それは自分の根幹となっている価値観を変えることは、容易ではないからです。

けれど、異なる価値観をもった人たちと一緒に過ごしたり、そうした環境に身を置くことで、少しずつ価値観は変えていくことができます。

 

実際、世の中の大半の人は不真面目だったり自分勝手だったりしても、友人がたくさんいて人間関係も良好なものですよね。

では、なぜ自分も少しくらい自分勝手に生きてみないのかというと、試してみることに強い不安感があるはずだからです。

 

ただそれでも他人に対して自分優先に振舞ってみる経験をすることで、初めて、

「もっと自分に甘く優しくして生きてもいいんだ」

そう実感できるようになります。

 

実際に行動して体感してみないと、人は新しい信念や価値観を受け入れていけないわけです。

しかし、それでも焦る必要はありません。

 

まずは自分のことを理解していくことから、ゆっくり始めていきましょう。

>>>人の期待に応えられないのが怖いのは、今も子供時代を生きているから

想像以上に「親」の影響力は大きいもの

自分の価値観とは何かを知るには、自分のことよりも親の信念や考え・価値観を知ることの方が、実は近道だったりします。

 

そうしてこれまでの親との関わりを思い返していくと、中には親が情緒不安定だったり、俗に言う毒親だったのかもしれないと感じたりすることもあると思います。

ただそれは「何でもかんでも親が悪い!親に責任がある!」と言いたいわけではありません。

 

自分のことをより深く知って理解していくことが、少しでも苦悩が和らぎ、より生きやすい人生につながるということです。

実際、毒親育ちの人の場合、自分を苦しめるような価値観を親から刷り込まれがちな傾向もあります。

 

自分が子供時代に親からどのようなメッセージや信念を受け取ってきたのか、今日から少しずつ向き合っていってみてほしいと思います。

>>>毒親育ちは、現実を見るフィルターが生きづらいものにされている

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