- 「誰からも必要とされない・大切にされない人生に疲れた」
- 「もう自分の存在価値・生きる意味がわからない」
仕事で誰からも頼りにされなかったり、友人や恋人から相手にされなかったり。
そんな状況では誰でも、自分に自信をなくして孤独感で苦しくなりますよね。
本記事では、誰からも必要とされていないと感じる苦しさの理由と、その気持ちとの向き合い方について解説しています。
誰からも必要とされない自分に絶望してしまう理由
世の中には、周囲の人から頼られることも誘われることもなくても、自分の好きなことをして楽しく生きている人もいますよね。
ではなぜ自分は誰からも必要とされないと感じることで絶望してしまうのでしょうか。
それは、
- 「誰かに必要とされる自分にしか価値はない」
- 「自分の存在価値は、他人が決めるものだ」
という思い込みがあり、自分の存在価値が他人からの評価に大きく依存している可能性があるからです。
そうした条件付きの自分しか自分を認められないということは、それだけ自分の心の支えとなるものが不安定だということでもあります。
それではなぜ、そこまで自分の存在価値が不安定になっているのでしょうか。
親から求められなかった人は一生、人から求められる存在になろうとする
- 誰からも必要とされる自分になりたい
- 人の役に立つ自分になりたい
- 頼られる自分になりたい
こうした思いを強く持っている人の多くには、
これまで生きてきて、誰からも一度も「ありのままの自分」を求められた経験がない
という共通した傾向があります。
特に生まれて一番初めに出会う”親”から、一度も「ありのままの自分」を受け入れてもらったことがない場合、その影響はとても大きいものになります。
たとえば幼い頃に、
- 「いつも自分の気持ちや考えよりも、親の機嫌や都合を最優先にしないと怒られた」
- 「いつどこで何が原因で親が突然怒り出すか分からず、一人怖い気持ちをずっと我慢していた」
こうした経験をしていれば、子供は親の機嫌を考えずに自分だけが遊んだり楽しんだりすることに罪悪感を抱きやすくなります。
そうして子供時代からずっと、誰にもありのままの自分を表現することなく生きてしまうわけです。
親を救おうとすれば、ありのままの自分がわからなくなる
親の機嫌や都合と無関係に「ありのままの自分」で生きることに挫折した子供は、自分の気持ちや考えを心の奥底に封印します。
そして、とにかく親の役に立とう・親から必要とされよう・親の機嫌をとろうと頑張り続けてしまいます。
また、そうした親を救おうとする気持ちは、子供時代だけに限ったことではありません。
大人になってもそれは続き、生きづらさに苦しむことになってしまうわけです。
- 自分より他人の事情を優先してしまう
- 人から何かしてもらうと申し訳ない気持ちになり、「何かお返しをしなければ」と不安になってしまう
- 勝手に自分に引け目を感じて、相手に尽くすことで補おうとしてしまう
そうして幼い頃からずっと自分を偽って頑張り続けてきたのにも関わらず、その頑張っている自分すらも誰からも必要とされない…。
そう感じれば、もう生きることが嫌になって絶望してしまうのは当然のことです。
これは一種の自我喪失(アイデンティティクライシス)とも言える状態です。
>>>アイデンティティクライシスとは?|その辛さを乗り越える方法
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「この人のために頑張りたい」という依存相手を見失ったとき、人は絶望する
自分は誰からも必要とされないと感じて苦しいとき、そのように感じたときの状況を少し思い返してみてください。
何かきっかけになった出来事や、ふと頭をよぎったことがあったはずです。
- いつも友人や恋人に連絡するのは自分からで、相手の方から連絡をくれることはほぼないことに気付いた
- 仕事で失敗をして、上司の期待を失ってしまった
- 周りの友人・知人が、夫(妻)から大切にされているのを見て、独身の自分と比べてしまった
「自分は誰からも必要とされない存在なんだ」と思ってしまった大きな原因には、こうした
今まで自分を必要としてくれていたと思っていた相手を、急に失うこと
をきっかけにして起きた可能性があるんです。
>>>人のために尽くす生き方が、報われる人と報われない人の決定的な違い
自分を必要としてくれる人に依存したいという強い思いがある
「今まで自分を必要としてくれる人がいると思っていたが、実はただの自分の思い込みだったのかもしれない」
自分の存在価値が他人に大きく依存してしまっていると、
「他人からどう扱われるか、どう思われるか」
こうした他人の評価を中心に人生を生きることになってしまいます。
それは他人の評価に大きく依存している人は、他人の振舞いや言動、仕草などの細かいところに注意がいきやすいからです。
また、少ない情報から「相手は自分のことを必要としていないに違いない」と決め付けやすい傾向があるからでもあります。
これは目の前の相手が、実際に自分のことを必要としているか否かに関わらずです。
「自分は他人からの承認や感謝・好意を、自分が思っている以上に必要としている」
まずはこのことに気付くことが大切です。
そして、そうした自分の内面を少しずつ探っていくことが自立した人間になる近道になります。
>>>自分の芯がないと感じる人へ。ブレない意志と自信を育てる方法
誰からも必要とされない孤独との向き合い方
他人と比べてしまう自分を許していく
自分は誰からも必要とされないと感じるとき、もしかすると自分の周りには、
- 人から頼りにされている同僚
- いつも相談事をされている友人
こうした人がいて、つい自分と比べてしまって余計に自分への不甲斐なさと孤独感に襲われているのかもしれません。
しかし、他人のことは良く見えるものです。
友人がたくさんいるように見える人も、実は周りに自分を合わせているだけで孤独感に苦しんでいる場合も往々にしてあります。
なので「あの人と比べて自分は誰からも必要とされないし慕われない存在だ」と思ったとしても、そこで一呼吸を置きましょう。
心に余裕がないと、人は一つの思い込みに囚われて抜け出せなくなることが多いからです。
自分が楽しむことを優先すれば、自然と人は集まってくるもの
どうしても「自分は誰からも必要とされていない」という思いに囚われてしまう場合、それは周りの人から見て、自分自身が、
「生き生きと楽しそうに生きていない」
このように他人からは見えている可能性が、原因の一つとして考えられます。
仕事でも人付き合いでも多くの場合、楽しい気持ちを持てた方が自分の能力や魅力を発揮したり、会話がはずんだりしやすいものです。
楽しい気持ちを持てる人は無理をして頑張りすぎたり、他人に気を遣いすぎたりせずに自然体で振舞うことができます。
自分にも他人にも厳しい生き方では、なかなかそんな自分と一緒にいたいとは思いにくいものです。
自分が楽しむことを優先すれば、そんな自分の元に自然と人は集まってくるものです。
>>>自分に厳しすぎる性格を変える方法!必要なのはたった1つの経験
誰かに必要とされたい思いの奥に隠れているもの
誰からも必要とされないと感じることは本当に苦しいことですよね。
自分のことが嫌になるのと同時に、誰も自分のことをわかってくれないという孤独とも向き合わなければならないのは、あまりに辛いことです。
しかし本当に重要なことは必要とされないという思いの奥に隠れている心の問題なんです。
辛く苦しい気持ちは、一歩ずつでも自分の内面と向き合うことで少しずつ軽くなっていくものです。