いつも自分に完璧を求めてしまう
理想の自分に向かって日々努力できるというのは、素晴らしいことです。
しかし自分に対して常に高いハードルを課していれば、それをクリアできないたびに自分のことが嫌になってしまいますよね。
ただそう頭では理解できても、どうしても自分に高い理想を求めてしまう…。
本記事ではそんな方へ向けて、自分に期待しない生き方を身に付ける方法について、お伝えしていきます。
自分に期待しない生き方をしたいけど、それができずに苦しい人へ
- 「自分なら、〇〇が出来るはずだ」
- 「周りからダメな人だと思われたくない」
このように自分に完璧な理想的な生き方を求めるほど、人生は逆に息苦しくなってしまうものです。
ではどうすれば過度に自分に期待しない生き方ができるようになるのでしょうか。
そのためには次の2つのことに気付いていく必要があります。
- 自分は何事も「絶対に失敗できない」と自分自身を追い詰めやすいこと
- いつも自分の気持ちよりも「正しさ」を優先していること
自分に期待しない生き方がなかなか出来ない人は、ありのままの現実の自分をどうしても受け入れられない傾向があります。
そして、
「自分が理想の自分にならなければ、周りの人たちは受け入れてくれないに違いない」
そう思い込んでいることが、悩みを深くしてしまっている大きな原因なんです。
自分に期待しない生き方をするために気付くべきこと
1.「絶対に失敗できない」と自分を追い詰めやすいことに気付くべき
何でも自分に期待しすぎてしまう人は、仕事でも恋愛でも結婚でも何でも、目の前の全てのことに対して無意識に、
- 「絶対に失敗できない」
- 「もし失敗したら人生終わりだ」
このように極端な物事の捉え方をしてしまっている可能性があります。
そしてそのこと自体に、自分自身でも気が付いていない場合が多くあるんです。
よく考えてみれば、一度の失敗によって人生が再起不能になるようなことは、ほとんどの場合ありません。
たとえ就職活動や転職活動に一度失敗しても、それで新しい仕事に就くチャンスが全くのゼロになるわけではないですし、
婚活や結婚自体に一度失敗したとしても、その時点で人生が全て終わるということもないはずです。
それでもなかなか自分に期待しない生き方ができないとすれば、それは、
「もし失敗したら、具体的にどんな最悪な事態になるのか」
という現実的なイメージができていないからかもしれません。
実際、紙に書き出すなどして明確化してみると、実はそこまで恐れるようなことではなかったと気付けるはずです。
多くの人は頭の中だけでイメージが膨らんでしまうために、漠然とした不安だけを感じて、
- 「体調が悪いけど、いま休むわけにはいかない」
- 「もし失敗したら、もう生きる意味がない…」
こうして自分を追い詰めて苦しくなってしまいがちです。
だからこそ人生において、
失敗が許されないことなんて、基本的にほぼないものだ
ということに早く気付くべきです。
2.いつも自分の気持ちよりも正しさを優先していることに気付くべき
理想の自分を追い求めてしまう人の多くは、「現実の自分」というものを見ていません。
自分がたとえば、
- 交渉することが不得意
- 人付き合いが苦手
こうした性格だったとしても、理想の自分が、
「営業職でバリバリ働くこと」
であれば、現実の自分の適性などを無視して、その理想に近づこうととにかく努力しがちです。
しかし現実の自分を無視して、「こうあるべきだ」と自分を追い詰めてしまえば、人生から自分の成長以外の楽しみというものが消えてしまいかねません。
自己成長以外に楽しみがなくなった人生に残るのは、もう義務感だけです。たとえば、
- 「とにかく職場の上司の期待に応えられる成果を上げなくてはならない」
- 「何としても周りの友人がうらやましいと思うような相手と結婚しなければならない」
こうした「理想的で正しい」と思っている生き方を過度に自分に期待しないためには、自分の本当の気持ちに耳を傾けていく必要があります。
他人の期待や世間体とは無関係の「自分の本心」を知ることは、きちんと現実の自分として生きていくためには欠かせないものです。
>>>等身大の自分を愛せない人ほど、実は親に愛された経験がない!?
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理想の完璧な自分を追い求めてしまう理由
現実の自分の能力や資質を無視してでも、「あるべき自分」に固執してしまう根本的な原因は、
幼い頃から完璧な自分にならなければ、親から受け入れてもらえなかった
という過去が大きく関わっている可能性が高いです。
たとえば、
- 嫌なことでも我慢して、親の期待に必ず応えなければならなかった
- 親に認めてもらえる能力や成績でなければならなかった
こうして思い返して見ると、自分に期待している「理想で完璧な自分」というのは、
実は親にとっての「理想」であることが分かります。
子供は誰しも無力なため、親に愛されなければ生きていけません。
親が求める理想の自分になれないことは、ある意味で命取りになりかねません。
つまりそうした親元では、何も自分に期待しないで生きるなどありえないわけです。
だからこそ現実の自分の能力や性格を無視してでも、とにかく親が求める「あるべき自分」になる必要があったということになります。
「失敗しても大丈夫だった」という経験が自分をラクにしていく
たとえどれだけ優秀で努力家だったとしても、人生はなかなか自分の思い通りにはいかないものです。
しかし人生が上手くいかなかったときに思い悩んでしまう人もいれば、すんなり受け入れられる人もいます。
その違いは何かと言うと、それは過去に挫折した経験があるかどうかが大きく影響してきます。
人生でこれまでに大きな失敗や挫折をして、それを乗り越えてきた人というのは、
- 失敗したとしても、人生終わりではない
- 理想を高くもちすぎても意味がない
このように自分に対する理想と現実のギャップが小さいために、過度に自分に期待しない傾向があります。
つまり現実的なレベルの期待だけを自分にできるようになるためには、まず小さな失敗経験を積み重ねることです。
そうして、
「理想の自分ではなくても、大丈夫なんだ」
という安心感を少しずつ体感していくことがカギとなっていきます。
また過度に自分に期待しないと同時に、他人に対しても期待しないという意識が重要になります。
それは自分に過度な期待をしてしまう人ほど、他人にも過度な期待を無意識にしている場合が多いからです。