- 「不安で不安で落ち着かず、とても辛い」
- 「気を紛らわす気分転換やストレス発散法がなかなか見つからない」
不安でいっぱいのときに気を紛らわす方法が見つからないと、余計に不安が増して苦しくなってしまいますよね。
本記事では、気を紛らわす方法を探している人が、本当に求めているものについて解説していきます。
気を紛らわす方法が見つからない人が、本当に求めている感情とは
気を紛らわせたいとき、多くの人が求めているものは「安心感」ですよね。
しかしながら、たいていの人は「安心感を得ること」ではなく、目の前の不安を取り除くことばかりに注力しています。
それは安心感を得ることよりも「不安をなくす」ことが目的になってしまっているからです。
ただ気を紛らわすだけなら、手近な娯楽でも十分なはずですよね。
- スマホゲーム
- 映画
- 音楽を聴く
しかし、恐らくこれらでは気を紛らわすことは難しいはずです。
それは気を紛らわすという行為自体が、不安を持続させてしまうからです。
不安で苦しい場合、気を紛らわせるのは逆効果
気を紛らわせたいと思っている心理の裏には、逃れたい何かがあるはずですよね。
誰でも何か不安を抱えている場合には、その不安から一時的にでも目をそらしたくなるものです。
しかし不安で苦しい時に、その不安から目をそらす目的で、他の事で気を紛らわそうとすると、実は逆にいつまでも不安が消えなくなってしまうんです。
それは不安というのは、逃れようとすればするほど、強くなるという特徴があるからです。
そのため、抱いている不安をきちんと解消するためには、次の2つのポイントを押さえておく必要があります。
- しっかりと不安を感じ切ること
- プロセスよりも目的に意識を向けること
それぞれ見ていきましょう。
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しっかりと感じ切ることで、不安は解消される
不安とは、しっかりとその不安を感じ切ることで自然と軽くなるものです。
では、どのように不安を感じ切るかというと、身体の感覚に意識を集中させるんです。
不安は頭の中で色々と考えてしまう「思考」だと思う方もいるかもしれません。
しかし、不安とは身体の反応なんです。
よって不安な時は身体のどこがどのように感じているかを探ることから始めます。
たとえば、
- 心臓が締め付けられる感覚
- 胃が重い感覚
このように、不安に陥っている時は必ず身体的な反応がどこかに出ているはずなんです。
そして、自分が本当に恐れていることは何なのかを明確にすることも、不安軽減には必要です。
関連記事「「漠然とした不安」を解消できないのは、心が弱いせい?」で詳しく述べていますが、不安の大元を突き止めるだけで、不安は軽減されるんです。
不安を解消するには、プロセスよりも目的に意識を向けてみること
目の前の不安を解消させるためには、その不安を乗り越えた先にある「目的」に意識を向けられるかどうかが重要です。
たとえば、
転職の面接がうまくいくかどうかが、不安で仕方がない…。
という場合、不安でたまらないときは「目の前の面接がうまくいくかどうか」という転職活動の途中経過にしか意識が向いていないはずです。
しかし、
「転職したら、こんな風に生き生きと働いていきたい!だから自分は絶対に転職したい!」
このように「転職する」という目的にきちんと意識が向いていれば、おのずと「今の自分にできることは何か」と思考が働き、不安なことを考える余地が少なくなるものです。
「絶対に失敗できない」という思いが自分を追い詰めてしまう
気を紛らわせなければ落ち着かないほどの不安に駆られるということは、
「〇〇が失敗したら、もうおしまいだ」
と極端な思考に陥っている可能性があります。
不安というのは将来に対する恐怖心とも言えるものです。
その恐怖心とは、
自分を支えているもの(人間関係、お金、スキル・能力など)が将来なくなってしまうのではないか
という恐れです。
- 職を失ったらどうしよう
- 周囲の人から笑われたらどうしよう
何かしら自分の心の支えとなるものを持っていないと、そうした漠然とした不安に振り回されやすくなってしまいます。
心の支えと言われても自分には、そんな大したものはない
そんな方は、何か1つでも「将来に対する希望」を持ってみてほしいです。
たとえば、
- 勉強して、手に職をつけたい
⇒例え今の職を失ったとしても、自分には別の収入源もあると自信を持ちたい
- 〇〇万円貯めて、旅行に行く
⇒例え誰かからの信頼を失ったとしても、今の職場に居続けてでもお金を貯めたい
たとえどんなに小さなものでも将来への希望があると、そこに意識を向けて日々を過ごすことが出来ます。
希望という大きな目標が持てれば、何か不安に押し潰されそうになっても自分を安心させやすくなります。
>>>一度きりの人生!自分らしく生きるための一歩を踏み出したい人へ
自分が本当に求めているのは、心を満たせるもの
何も自分を支える希望が見い出せないと、どうしても目の前のことで頭が一杯になりがちです。
気を紛らわす方法を色々と探しても、なかなか見つからない人は、まず
- 自分は何か心の支えを持っているだろうか
- 気を紛らわしたいのは、何から逃れたいからなのか
- 逃れたい不安があるのなら、気を紛らわす前に少しだけ不安と向き合ってみる
これらの疑問に対して、自分自身に問いかけることが、心を満たすための近道になります。
また、それでも手近な娯楽で気を紛らわせようとしてしまうなら、それはそもそも今の生活に満足できていないのかもしれません。
つまり、自分が本当に求めているものは、安心感のさらに先にある
「心が満たされること」
なのかもしれません。