- 「すごい寂しさに押し潰されそうだけど、連絡できる友達もいない」
- 「スマホのアドレス帳は会社の人しかいない」
本記事では、友達がいなく寂しい気持ちの正体とその克服法について解説していきます。
「友達がいない…寂しい…」その気持ちを一人で克服する方法
結論から言うと、一人で克服する方法は
「友達がいない寂しい気持ち」の本当の正体を知ること
です。
まず、突然やってくる「寂しい」という気持ちというのは、心が満たされていないために生じるSOSのサインのようなものです。
そして、それは自分の「寂しい」という気持ちの裏にある
- 「誰かに必要とされたい」
- 「自分の気持ちを分かってもらいたい」
という心の声であると言えます。
こういった心の声というのは、気持ちに一区切りが付いたときなどのタイミングで、ふと気が付くことが多いのではないでしょうか。
- 「大きな仕事に区切りがついた」
- 「悩んでいたことに解決の糸口が見つかった」
そうした頭の中を占有していた事柄がなくなったときに、普段は気が付きにくい自分の気持ちに意識が向きやすくなります。
そして、このタイミングで気が付けた今こそ、自分の「寂しい」という気持ちの裏にある本当の気持ちとしっかり向き合うチャンスなんです。
ここからは「友達がいなくて寂しい」という気持ちの本当の正体である、2つの気持ちについて詳しく見ていきます。
誰かに必要とされたい
「寂しい」の裏にある気持ちの一つに「誰かに必要とされたい」という思いがあります。
誰かに必要とされたいとは、たとえば
- 仕事で困っている誰かに頼りにされたい
- 誰かに感謝されるようなことをしてあげたい
などです。
そして、誰かに必要とされたい思いの裏には、
- 「必要とされる存在でなければ、自分に価値を感じられない」
- 「必要とされることで、自分を肯定したい」
という別の思いがあります。
これは、他人に自分の存在を認めてもらうことで、自分に自信を感じたいとも言えます。
本当は寂しいというより、
「自分を必要としてくれる人がいなくて寂しい」
と言った方がいいのかもしれません。
しかし、少しずつでも、自分で自分を認めてあげられるようになれれば、この友達がいない寂しい気持ちというを軽減していけるはずなんです。
>>>人から必要とされたいなら、仕事では良い人をやめなければならない!
自分の気持ちを分かってもらいたい
「友達がいなくて寂しい気持ち」の裏にある、もう一つの気持ちは
「自分の気持ちを分かってもらいたい」
という思いです。
これは
- 「誰かと自分の気持ちを共感し合いたい」
- 「自分の気持ちを吐き出せる友達がいなくて寂しい」
と感じているとも言えます。
そして、そういう人は自分の気持ちを分かってほしいという思いが、とても強い傾向があります。
しかし、人は誰しも、他人の気持ちを100%理解することは不可能です。
自分の気持ちを少しでも理解してもらえたら、かなり良い方でしょう。
そのため、「自分のことを分かってほしい」という気持ちが強いほど、「分かってもらえない」という気持ちも強く抱きやすくなってしまいます。
また、過去に「分かってもらえなかった」という経験をしていると、無意識に
「どうせ誰も自分の寂しい気持ちなんて理解してくれない」
という思いに囚われてしまい、自分から人間関係の中に入っていこうと思えなくなってしまいます。
そうすると、
- 「友達がいないって、やっぱり寂しい」
- 「友達が出来たとしても、自分のこと分かってもらえなかったら、辛い」
という2つの思いに葛藤し続けることになってしまいます。
まずは
「自分はどうして他人に対して、分かってほしいという気持ちが強いのか」
と自問自答していく。
そして、少しずつその気持ちを消化していけたら、寂しい気持ちも緩和されていくはずです。
>>>「自分の辛さをわかって欲しい」人が、実は本当に望んでいるもの
寂しい時に、無理やり友達を作ろうとするのは逆効果
「気軽に連絡をとれるような友達はいないし寂しいから、SNSなどで友達探しでもしてみよう」
こんな風に何か行動を起こしてみようと思えるってすごいことです!
しかしながら、せっかく行動するなら、自分の中の「友達いないし寂しい」という気持ちと少しでも向き合ってからの方が、効果的です。
それは、寂しさを埋め合わせすること自体が目的で行動してしまうと、
- 「相手から自分はどう思われるか」
- 「こんなことを言ったら、嫌われてしまうんじゃないか」
などを気にし過ぎてしまう可能性があるからです。
その結果、相手に振り回されたと感じてしまい、
「誰も自分のことなんて分かってくれない」
という気持ちがより強くなってしまいかねません。
寂しいという気持ちの正体ときちんと向き合うことができれば、寂しい気持ちに押し潰されてしまうことも軽減できるはずです。
「友達がいない寂しい気持ち」は友達には解決できない
自分の中の寂しい気持ちは、誰か友達をつくり一緒にいることで克服できるようなことではありません。
世の中には、たくさんの友達とただ一緒にいるだけで、表面上の寂しさを紛らわしている人は多くいます。
もし友達さえいれば、その寂しい気持ちがなくなったとしても、何かの理由でその友達と疎遠になったりすれば、また友達のいない寂しい気持ちはやってきます。
この寂しさときちんと向き合うことができれば、一人でも寂しい気持ちは克服できます。
そして、自分で自分を支えられるようになった時、自然と友達はできるようになるはずです。