
「少しでも、人から冷たくされることに敏感になってしまう」
「人に気を遣い過ぎて、言いたいことが言えない自分が嫌になる」
常に「良い人」を演じなければいけないと感じてしまうと、とても苦しいですよね。
本記事では、嫌われるのが怖いと苦しんでいる方へ、その苦しみを緩和する方法について解説していきます。
「嫌われるのが怖い」その克服は、〇〇から始まる
嫌われるのが怖いという、その苦しみを緩和する方法は以下の3つがポイントになります。
- 「嫌われること」の意味を見直してみる
- 「他人が自分を嫌うことを許せていない」ことに気付く
- 「恐怖心に負けて後から後悔してもいいのか」を自分に問う
この3つのポイントを押さえておくことで、自分が恐れているものの正体が見えてくるはずです。
1.「嫌われること」の意味を見直してみる
自分にとって、人から嫌われることというのは、具体的にどんなことを意味しているでしょうか。
人によって「相手から嫌われる」の定義は様々ですが、一般的には
- 嫌悪感を持たれる
- 心理的な距離をとられてしまう
- 自分の話をきちんと聞いてもらえなくなる
などがあると思います。
しかし、「嫌われるのが怖い」と強く思ってしまう人の場合、この「相手から嫌われる」の定義がとても自分を苦しめるものになっている可能性があります。
それはどんなものかというと、人から嫌われることが
- 自分の存在そのものを否定される
- 孤立してしまい、誰からも相手にしてもらえなくなる
- 相手から悪意を抱かれる
このように無意識の中で感じてしまっているかもしれないんです。
もし、自分の中に思い当たるものがあるのなら、その数の分だけ人から嫌われることに対する恐怖は大きいものになっているはずです。
では、なぜそんな辛い思い込みをしてしまっているかというと、それは
「嫌われることが命の危機になっている」
からなんです。
嫌われるのが怖いのは、それが命の危機になっているから
嫌われるのが怖い、辛いという人は、
- 嫌われたら、周りから仲間外れにされる
- 嫌われたら、嫌がらせなどの攻撃をされる
無意識の中でこのように感じてしまっている場合があるんです。
そして、このように感じてしまう理由は、その根底に「強い人間不信」があるはずだからです。
恐らく過去に人間関係で色々な苦労をしてきた人ほど、嫌われることを自分への脅威と捉えてしまうことも多いと思います。
しかし、今、自分の周りにいる人たちのほとんどは、そのような自分を傷付ける人ではないはずなんです。
嫌われるのが怖いという気持ちを克服する、すなわち「嫌われる勇気」を少しでも持てるようになるには、少しずつ
- 嫌われても、攻撃されることはない
- ある1人の人に嫌われても、周囲の人は変わらない
このように、自分がこれまで無意識に信じ込んできた嫌われる意味を、いまの現実に合わせて少しずつ変えていくことが恐怖心の克服への一歩になります。
2.「他人が自分を嫌うことを許せていない」ことに気付く
以前、下記のツイートをしました。
「人からどう思われるか」を気にしすぎて悩み疲れることがある
けど本来、人が何をどう思おうが、自由なはず。
なのに、それを気にするということは、自分の中に
『他人が自分のことを悪く思う”自由”を許したくない』
という気持ちがあることになる
他人の自由を認めれば、自分が自由になれる☀️
— もちのん@生きづらさ研究家 (@mochinonc) January 12, 2020
「人からどう思われるか」を気にしすぎて悩み疲れることがある
けど本来、人が何をどう思おうが、自由なはず。
なのに、それを気にするということは、自分の中に
『他人が自分のことを悪く思う”自由”を許したくない』
という気持ちがあることになる
他人の自由を認めれば、自分が自由になれる
他人に嫌われるのが怖いということは、つまり相手に自分がどう思われるかが気になっているということでもあります。
そして、自分のことをどう思われるかとても気にしてしまうというのは、裏を返せば、
「自分を嫌うことを許すことができない」
という、相手の気持ちの自由を認めたくないという思いがある可能性があるんです。
この無意識に持っている自分の気持ちに気付けないと、ずっと苦しいことになります。
それは、他人の気持ちや意志など「自分が変えられないもの」を変えようとしていることになるからです。
そして、この気持ちを持っていることに気付くことができるだけでも、その苦しみは軽くなるはずなんです。
「自分が他人のことをどう思おうが、それは自分の自由なのと同じように、
他人が自分のことをどう思おうが、それは他人の自由なんだ」
そう思えれば、少しずつ「嫌われても大丈夫なんだ」と感じられていくはずです。
3.「恐怖心に負けて後から後悔してもいいのか」を自分に問う
嫌われるのが怖いと、自分の意見を言うことをためらうことが増えてしまいがちになります。
しかし、言わなければ言わないで、今度は後から
「何であのとき自己主張できなかったんだろう」
と自己嫌悪して後悔することにもなってしまいます。
つまり、
- 自己主張することへの恐怖
- 自己主張しないことで生じる自己嫌悪
このどちらの気持ちを取るか、一度きちんと考えてみることが重要です。
それは、考えることで
「また後から自己嫌悪して後悔するのはイヤだ」
と思うことができれば、少しだけ勇気を出して自己主張していくことができるかもしれないからです。
どんなに「自分の意見を言っても嫌われることは普通はない」と頭では分かっていても、実際に行動してみなければ、それが思い込みなのかを確認することはできません。
その少しの勇気を出すための手段の1つとして、
「いま言わずに楽をして、また後で自己嫌悪したいのか」
と自分に問いかけることが、その第一歩になるはずです。
嫌われるのが怖いという気持ちを手放すためには
嫌われるのが怖いという気持ちを手放すためには
- 「嫌われること」の意味を見直してみる
→今現在の恐怖心は過去のものだということ - 「他人が自分を嫌うことを許せていない」ことに気付く
→自分も他人も、相手を嫌う自由があること - 「恐怖心に負けて後から後悔してもいいのか」を自分に問う
→少しずつ自己主張してみることで、大丈夫だと思っていけること
これらのことに気付いていくことです。
人から嫌われるのが怖いってとても苦しいことですよね。
なので、いきなり自分を変えようとせず、少しずつ、まずは気付くことから始めていきましょう!