「親に分かってもらおうとしても理解されない」
「過干渉な親のことでもう悩みたくない」
本記事では、過干渉な毒親のことで悩み疲れている方が陥っている、親との向き合い方について解説していきます。
過干渉な毒親との正しい向き合い方
結論から言うと、それは
「干渉してくる毒親に対して、一切の期待を諦めること」
です。
たとえば、このようなことを無意識に思ってしまっていませんか。
- 「きちんと時間をかければ、親も分かってくれるはず」
- 「親も言い返せないような、説得力ある言い方をすれば理解されるはず」
残念ながら、このような親に対する無意識の期待は全く報われないでしょう。
むしろ、毒親からの心理的な支配をより強めてしまいかねないんです。
親への期待を手放すために諦めるべき3つのこと
過干渉な毒親に対して悩むことから解放されるためには、親への期待を諦めることが必要です。
では具体的にどのようなことを諦めるべきなのか。
ここでは3つご紹介していきます。
親に「認めさせたい」を諦める
「もう自分のやることに口出ししないと言ったのに、何でまた口出しするのか!?」
あなたの言い分が正しかったとしても、過干渉な毒親は自分の間違えを絶対に認めません。
何かしらの言い訳をしたり、話の論点を変えたり、逆に怒り出したりしてくるのではないでしょうか。
思い出してみてほしいのですが、これまで親が自分の言い分に一度でも耳を傾けてくれたことがありましたか。
親に「分かってもらいたい」を諦める
「親に説明をし続ければ、いつか分かってくれるかもしれない」
残念ながら、この思いは報われることはないと言えます。
そもそも自分の話していることや、自分の気持ちを分かってくれる人というのは、
「分かろうとする姿勢」
が少なからずある人です。
初めから分かろうと思っていない、知って理解しようとする気のない人に分かってもらうことはとても困難と言えます。
これまでに、どれだけ頑張って分かってもらおうとしても、親は分かってくれなかったのではないでしょうか。
親を「変えたい」を諦める
「親を変えたい!」と思ってしまう人は恐らく、
自分自身がこれまで毒親の思い通りに変わることを余儀なくされて育ってきた
のではないでしょうか。
しかし、どれだけ「親の干渉的な発言や行為をやめさせたい!」と自分も感情的な物言いをしたとしても、毒親は絶対に変わりません。
それは、そもそも自分以外の他人を変えることは現実的に不可能だからです。
ただ、毒親育ちの人にとっては、
「自分は散々、親の要求通りに自分を変えてきた!」
という辛い経験があるため、すぐにこの気持ちを手放すことには抵抗があるかもしれません。
しかしやはり、「親を変えたい!」という気持ちを持っていること自体が、自分を苦しめることになってしまうんです。
スポンサーリンク
毒親への期待を諦められないのは、恐怖があるから
「親への期待を諦めることが必要だということは分かったけど、そう簡単には諦められない!」
このような方がほとんどだと思います。
では、なぜ親への「分かってほしい」などの期待を手放すことが難しいのでしょうか。
それは毒親によるダブルバインドという、ある種の恐怖心を植え付けられているからです。
ダブルバインドとは、
何を言っても、どう反応しても否定され、
かつ、その相手から逃げられない状況でやり取りされるコミュニケーションのこと
ダブルバインドを親から頻繁に長期間された場合、毒親から文句を言われたり怒られたり干渉されたときに、
「親を納得させられる返答ができなければ、また自分は不快な気持ちにさせられる」
という強い恐怖、不安が生じます。
そのため、
- 「何とか親を納得させたい」
- 「親の怒りを鎮めたい」
- 「親を説得できないなら、親自体を変えたい」
このような恐怖から逃れたいという気持ちが根底にあるため、なかなか親への期待を諦めることができないというわけです。
>>>ダブルバインドとモラハラは密接な関係!その事例と対処方法
毒親が過干渉に接してくる理由
まず過干渉な人は「揺るがない自分」というものがないため、
- いつも自分に自信がない
- 常に不安な気持ちを抱いている
- 依存心が強い
こうした傾向があります。
そのため、そうした親は「子供のためを思っている良い親」という役割にしがみつきたいという心理が働きやすくなります。
これは言い換えれば、何かしらの「役割」に自分の存在意義を見い出すことで安心したいということです。
その結果、親は自分の心の中だけで創り出した「世話のかかる子供」を相手に、とにかく干渉することで、自信のない本当の自分から目をそらしているわけです。
悲しいですが、親は現実のあなたのことは見えていないし、興味もないんです。
現実のあなたがどうであれ、毒親にとって子供は「子供に必要とされる母親」という役割をこなすための役者でしかないとも言えます。
そのため、毒親は子供のことを
- 自分一人ではないも出来ない
- 親を頼りたがっている
- 自分ではきちんと物事を判断できない
そういった子供であってほしい、あってもらわなければ困ると心の底では思っている傾向があります。
だからこそ、何を言っても話が通じないし、自分の気持ちの話をしても分かってもらえないんです。
それは毒親にとっては、子供のそういった話や気持ちを分かるわけにはいかないからです。
そういった毒親側の心の事情からも、「親に分かってほしい」という気持ちが報われることはないということが、少しずつでも納得できてくるのではないでしょうか。
お互いに見ている世界が違うことを受け入れる
毒親の過干渉は、自分の中の「理想とする親」という役割を演じるための一貫として行っていると考えられます。
そして、自分は理想の親であり、子供は「その親がいなければ生きていけない弱い存在」と決め付けられています。
つまり、毒親とその毒親に育てられた自分とでは、見ている現実がまるで違うわけです。
そんな状況でいくら自分の主張の正しさや、親の過干渉な行為のおかしさを訴えても、話はすれ違ってしまうだけでしょう。
まずはそうした現状を受け入れることから始めていきましょう。