
「他人の目ばかり気になって、なかなか自分の意見が言えない」
「自己主張できない自分のことが嫌になってしまう」
自分の気持ちを「本当は言いたいのに言えない」ってとてもストレスがたまることですよね。
本記事では、自己主張できないという悩みの克服方法について解説していきます。
自己主張できないという悩みの裏にあるもの
自己主張ができない人は、無意識に「他者の期待」に応えようとしている傾向があります。
この他者の期待に応えるとは、
- 上司が求めている「がむしゃらに頑張る部下」になろうとする
- 恋人が求める優しい人であろうとする
このような他者に合わせた生き方をしているということです。
そして、こうした他者の期待に応えようとする人は、逆に他者に対しても
- 責任感のある上司であってほしい
- 優しい恋人であってほしい
このような期待を無意識にしてしまっている可能性があるんです。
そうすると、何か自分の意見を言いたいと思ったとしても、それが他者の期待に合わないものだった場合、その自己主張を抑え込んでしまう場合があります。
つまり、自己主張できないという悩みを軽くしていくためには、まず
「自分が他者から期待されていると思っている事をきちんと把握していく」
こうした必要があるんです。
自己主張できない自分を変えていくためには
自己主張できない自分を変えていくために必要なことは、
- 他人から期待されているものは何かを把握する
- 埋もれていた本当の自分の気持ちを知る
この2つです。
他者から期待されているものを把握できれば、おのずと埋もれていた自分の本当の気持ちも見えてくるはずなんです。
あなたの無意識のその行為、誰が望んだものですか?
他者から期待されていると感じるものは何かを把握するためには、
「自分が持っている不安」
を知る必要があります。
たとえば、
- 上司から残業してほしそうに感じるため、残業を断ることに不安がある
長文のLINEが来たから、同じくらいの分量の返信を期待されていると感じ、短い返事で済ますことに不安がある
こうして無意識に他人の期待に応えて自己主張できない自分を見つけたら、次はそれら不安な気持ちに焦点を当てます。
それは自分が恐れているその不安は、本当に現実的なものなのかということです。
>>>「自分の辛さをわかって欲しい」人が、実は本当に望んでいるもの
自己主張できない根本の理由
それは、そもそも親の期待に応えようとしたことが大きな原因の一つです。
親が子供に対して、発言や行動・考え方や価値観までを過剰に自分の思い通りにさせようとする場合、子供はその期待に応えざるを得なくなります。
そして、そうした親の期待に応えようとする子供は、自分の欲求が分からなくなる傾向があります。
本当は何が好きなのか分からない
本当は何がやりたいのか分からない
本当は今、どう感じているのか分からない
この結果、自分の考えや感じていることがよく分からなくなってしまっている人は多くいるのではないでしょうか。
つまり、自分でも気が付かないうちに、
「他者の感情を満たすことが、最優先の人生になってしまっている」
ということです。
他人の感情を満たしたい気持ちの裏には恐怖心がある
では、なぜ他人や親の期待にそこまでして応えようとしてしまうのでしょうか。
それは恐怖心によって突き動かされてしまっているからです。
- 過去に親の期待に応えないとひどく怒られ恐怖を感じた
- 自分の気持ちを優先したら、友人から拒絶されてしまった
こうした経験により心の底に恐怖が生じた場合、自分の本当の気持ちより他者の気持ちを優先するようになる可能性があります。
その結果、自分の気持ちよりも恐怖や不安から逃れることを最優先するようになってしまった、これが自己主張できない大きな原因の一つと言えます。
また、恐怖心により他人の目ばかりが気になるとき、実はそれは自分だけの妄想でしかないとも考えられます。
他人の目を気にしているとき、私たちはリアルの他人ではなく自分が抱えているプチトラウマや事情によって生まれた想像上の他人からの評価に怯えている
続「他人の目」が気になる人
つまり、本当は「他者の期待」なんて存在していないとも言えるんです。
そして、自分の意見を言いたいと思いながらも、自己主張できない人の大きな特徴は、
「他人に認められるために生きてしまっている」
ということです。
特にこのことに意識的に気付けていないと、頭では
「他人がどう思うかなんて関係なく、自分の言いたいことを言いたい!」
と思いつつ、心の底では
「他人に認められる範囲で、自己主張していきたい!」
と感じているという、矛盾に苦しむことになってしまいます。
誰も自分には期待していない
他人の目に縛られて自己主張できない人が知るべきことは
「人は自分以外の他人のことなんて関心がない」
ということです。
たとえ自分が「他者から期待されているであろうと思う自分」に一生懸命になろうとしても、他人は実は全く興味がないんです。
そのため、不安や恐怖心から、想像でしかない他者の期待に応えようと自分を犠牲する必要はないんです。
自己主張できない自分を変えるために今するべきことは、自分の中にある不安・恐怖心と向き合うことです。