「自分は他人に興味がないのかもしれない」
「他人に興味を持つ方法が分からない」
他人に興味を持てない自分は冷たい人なんじゃないかと悩んでいませんか。
本記事では、他人に興味がない人が、周囲と上手くやっていく方法についてお伝えしていきます。
他人に興味がない人が、周囲と上手くやっていく方法
結論から述べると、それは
「共感的な振舞いスキルを身に付けること」
です。
まず、「他人に興味がないとしたら、自分は冷たい人なのではないか」と悩んでいるとしたら、それは誤解だと言いたいです。
正確には他人に興味がないのではなく、
「他者への共感が苦手、もしくは足りないこと」
が大きな原因です。
この共感が苦手・足りないというのは、自分に「共感力」が足りないというわけではなく、共感しているように見える振舞いができていないということです。
周囲と上手くやっていくには、共感的な振舞いスキルが重要
スキルを身に付けると言うと、なんだか難しそうだなと感じる方も多いと思いますが、心配いりません。
誰でもすぐに実践できるような簡単なスキルです。私でもすぐに実践できましたw
ここでは3つご紹介していきます。
1、あいづち・うなずきを自然にする
「あいづち・うなずきなんて当たり前でしょ!」
と言われるかもしれませんが、みんながこれを自然に意識的にきちんと出来ているでしょうか。
意外と相手の話に対して、
- 「ふーん」
- 「そっかあ」
などの素っ気ないリアクションを無意識にしてしまっている人もいるのではないでしょうか。
このリアクションの中でも基本で当たり前である「あいづち・うなずき」の効果はとても大きいものがあります。
聴き上手な人は、相手を話の主人公にして、あいづち・うなづきを多用します。
あいづち・うなづきがないと、よほど話し慣れている人を除いて、話が中断してしまいます。アドラー流一瞬で心をひらく聴き方
「へぇー」、「なるほど!」などのうなずきをしながら、納得・驚き・同意をすることで、話している相手は
「自分の話に興味をもってもらえている」
と感じやすいんです。
2.自分の世界を大切にしながら、他者との「共通点」を見つける
- 「私は部長のやり方は良くないと思う!」
- 「いつも休日何してるの?」
これらのような会話になかなか入っていけない、というか、その相手の話に興味が持てないから質問も思い浮かばないってことありますよね。
そんな時は自分と相手との共通点を探してみます。
それは、人は自分と共通点がある相手に対して親近感を感じるためです。
例えば、
- 好きなドラマ
- 住んでいる地域
- 出身地
その際に大切なことは、質問の種類に気を付けることです。
質問には主に「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」の2種類があります。
クローズド・クエスチョン
…「はい」「いいえ」で答えられる質問
例
- 「映画って映画館に見に行く?」
- 「この仕事ってもう終わった?」
オープン・クエスチョン
…「はい」「いいえ」で答えられない質問
例
- 「いつも、どんな映画見てる?」
- 「この仕事ってどのくらいまで進んでる?」
そして、相手との話を膨らましていく時には、クローズド・クエスチョンではなく、オープン・クエスチョンを使います。
「はい」「いいえ」で答えられない質問の仕方をするということです。
そして、自分が相手に共感できたり、同じときはリアクションをきちんとする。
これだけで大分変わります。
また、大切なことは、無理に相手に合わせないということです。
無理をして会話を続けようとしたり、無理やり質問をひねり出そうとすると、相手も気を遣っていることに気が付きます。
そして、何より会話を続けるために自分を偽ったりしてしまうと、もう話をすることが嫌になってしまいかねません。
3.アサーションを意識した会話をする
アサーションとは、
自分の意見を伝える際に相手の気持ちにも配慮した自己主張をするためのスキル
です。
人は自分の意見を否定されることを誰でも嫌がります。
肯定されないだけでも、むげに断られたと感じるものです。
例えば、
急な仕事で周囲がみな残業する際に、自分だけ残業を断るときに
「今日は前から定時帰宅するとお伝えしていたので、帰ります」
と言ってしまえば、相手は
「思いやり、協調性がない人だ」
と思うかもしれません。
しかし、断るにしても一度自分の意見を飲み込んでくれたと感じれば、それほど否定されたと感じないものです。
ここで役に立つのがアサーションです。
このアサーションには決まった型があります。
それは「事実、気持ち、要望・提案、結果」の4つの手順からなります。
このように、自分の要求やお願いを相手に伝えるとき、相手とキャッチボールをしながら対話をするには、話の内容をある程度「組み立てて」おくことが役立ちます。
それが次の4つのステップです。
- 客観的な「事実(状況)」を説明する
- 事実に対する自分の「気持ち(感情)」を述べる
- 具体的かつ現実的な「要望(要求)」を述べる、あるいは提案する
- その「結果」どうなるのか、あるいはどんな選択肢があるのかを説明する
気持ちが伝わる話しかた―自分も相手も心地いいアサーティブな表現術
先ほどの残業を断るシーンをアサーションで言うと、こうなります。
「今日は前から定時帰宅するとお伝えしていました(事実)。
私も一緒に残業したい気持ちももちろんあるのですが、(気持ち)
今日は定時で帰らせていただきたいです。(要求)
また、その分、明日は自分もお手伝いできますので締め切りには間に合うはずです(提案・結果)」
言い方一つで相手への伝わり方がかなり変わりますよね。
また、日頃から他者との関係性を築けていないと、自分が困った時に助けてもらえにくくなってしまうことがあります。
そういった意味でも、このアサーションのスキルは重要なものとなってきます。
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他者への共感が足りないと、人は自分を大切にされていないと感じる生き物
人は誰でも自分のことを分かってほしいし、理解者であってほしいと思っています。
しかし、誰にでも自分の話をするわけではありません。
「この人ならわかってくれるはず」という相手を選んで、その相手に自分のことを理解してくれることを期待しています。
期待している分、共感的なリアクションがなかった場合、人によっては「あの人は他人に興味がないのかもしれない」と思ってしまうこともあると思います。
なので、たとえ正論でも相手への気遣いなしに自分の意見を言ってしまえば、角が立つことが多いのです。
>>>「自分って誤解されやすい」と職場で悩む人が知るべき真実
そして、無理やり「他人に興味を持たなければ」と力む必要もないんです。
誰でも自分の心に余裕がない時は、他人のことを気にする余裕もないものです。
しかし、もし
「他人にどう思われるだろうか」
という不安な気持ちに常に意識が向いてしまっていて他人の心を見る余裕がないなら、一度自分と向き合うことも自分が変わる近道になります!