- 「仕事が理不尽で辛いことばかりで、もう耐えられない」
- 「人より多くの仕事をこなしているのに、誰も認めてくれない」
サラリーマンとして働いていると、本当に真面目に頑張ることが虚しくなってしまうことってありますよね。
本記事では、仕事が理不尽で辛い思いをしている方へ向けて、この社会の知っておくべき真実についてお伝えしていきます。
仕事が理不尽で辛い…もう辞めたい人が知らない、この社会の真実
理不尽な環境の中でも頑張り続けられている方は、本当に努力家なのだと思います。
しかし悔しいことですが、その頑張りはきちんと報われない…それがこの社会なんです。
まず押さえておいて欲しいことは、この社会ではサラリーマンの評価や給料というのは、仕事の成果とは関係ないということなんです。
- 「評価」とは、仕事の成果ではなく、協調性の有無によって決まる
- 「給料」とは、仕事の成果ではなく、体力回復のための費用である
サラリーマンの評価に関しては、「職場で孤立して辛い人に共通する「ある勘違い」」の記事でも詳しく述べていますが、
「上司は、成果を挙げる部下よりも、一緒に仕事をして楽しい部下を高評価する」
というのが現実なんです。
では給料の金額が仕事の成果によって決まるわけではないというのは、どういうことなのでしょうか。
給料とは、体力を回復するために支払われる費用
なぜ給料が働いた分の成果ではないかというと、給料は基本的に働いた「時間」に対して支払われるものですよね。
では、その給料の額はどう決まっているかというと、その人が働いて生み出す価値に対してではありません。
平均的な人が、その仕事によって消費した「労力」に対して支払われるものなんです。
そのため給料とは、一日働くとしたら、その一日に働いたことで疲労した体力を回復させるために掛かるであろう金額がベースになるんです。
「その1日に自分が働いて生み出した会社の利益」とは全く別なんです。
これは、今から100年以上前に、マルクスの資本論の中ですでに解説されていることです。
そのため理不尽で辛い環境に耐えながら、一生懸命に仕事を頑張っているのに、
- 頑張りを認めてくれない
- 給料を上げてくれない
頑張りを認めて給料を上げてくれないのは、ある意味で当然なんです。
そして人より努力して頑張って出した利益に対する報酬とは、お金や出世ではなく、「雇い続けてもらうこと」になります。
この資本主義社会において、サラリーマンの給料とは、働いた分の成果ではなく、明日また今日と同じように働けるための費用でしかないということです。
仕事で理不尽だと感じるのは「努力は報われる」と思っているから
ここまでの話を一度まとめます。
-
自分よりサボってる人が出世している
→こなす業務量が評価基準ではない -
人一倍の仕事量をこなしているのに、皆と給料がほとんど変わらない
→給料の金額は、こなした仕事量とは関係ない
しかし、理不尽で辛いと感じることって他にも多くありますよね。
- 上司や先輩の尻拭いで自分が怒られる
- 仕事が終わっていても、上司が残っていると定時で帰られない
実は、こうした心理の奥には
- 「頑張ることで認められたい」
- 「職場の人と仲良くなりたい」
というような気持ちが隠れていることが多いんです。
>>>職場の人間関係で悩んでいる人は、同僚と仲良くなってはいけない!
つまり仕事の対価として給料以上のものを得たいと期待してしまっているということです。
しかし、そう思うのは当然のことです。
一日のうちの、ひいては人生のうちの大半を職場で過ごすんですから、居心地を良くしたいと誰もが思います。
ただ、その思いが強いほど、自分を苦しめることにもつながってしまうんです。
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理不尽による辛さに耐え続けても、誰も褒めてはくれない
この社会での給料や評価の決まり方を踏まえると、
給料をもらうために働いているサラリーマンは、本質的には人一倍に頑張って会社のために仕事をする必要ってないんです。
- 上司や先輩の尻拭いで自分が怒られても、言われたことだけを淡々とやってみる
- 定時で仕事が終わったら、たまには「体調悪いので」などと言って帰ってみる
仕事を一生懸命にやって会社に奉仕し、その分の対価を無意識化で求めてしまっているから、理不尽に苦しんでしまうんです。
残念ながら、努力は自分が思っているようなカタチでは報われないんです。
理不尽で辛い環境にも耐え続けながら一生懸命に仕事をすることは、とても立派なことだと思います。
しかし、それで自分一人が悩み苦しんでしまっては、あまりに報われません。
理不尽は、耐え続けると過度のストレスを生み、精神をも病んでしまう可能性が高いものです。
そのため、「本当にもうダメそうだ」と感じたら、それは一時的にでも逃げるべきサインなんです。
これは甘えとか逃げとかではなく、戦略的撤退です。
頑張らない生き方を考えてみてほしい
「仕事が理不尽で辛いけど、どうしても辞める勇気がでない」
どれだけ辛くても、仕事を辞めるってやっぱり勇気がいることですよね。
※私自身もストレス下で限界まで耐えて体調を崩してしまった経験があります。
今になって後悔する思いは
「何でもっと早く理不尽で辛い環境から離れる決断ができなかったんだろう」
という気持ちです。
そして、そんな人に一度考えてみてほしいことは「頑張らない生き方」なんです。
もしかしたら、これまでは目の前の仕事をがむしゃらに頑張れば何とかなってきたのかもしれません。
しかし、もし仕事が理不尽で辛い環境でも耐え続けるという生き方を、これからもずっと続けていく自信が実はないのであれば、
今日この記事を読んでいただけたことを、自分の生き方を見直す良い機会にしてほしいと思います。