自分にとって「働く」ということが、あまりに大変で辛くて苦しい…。
人生に何か生きがいや小さな楽しみなどを見い出せないと、人生がただストレスに耐えるだけのものになってしまいますよね。
苦痛ばかりの人生なら、誰だって毎日頑張ってまで生きようとは思えないものです。
「みんなは仕事とプライベートを両立させて、上手に人生を生きているように見えるのに…。」
では、なぜ自分だけは働いてまで生きたくないと悲観的に感じてしまうのでしょうか。
それは無自覚のうちに自分を苦しめている、ある価値観や思い込みに囚われている可能性があるからなんです。
本記事では仕事に耐えるだけの人生に意味を見い出せない方へ、その虚無感や苦悩を軽減していく方法についてお伝えしていきます。
働くことに意味を見い出せず、人生が苦しい人が知っておくべきこと
働くこと・生きることの意味が分からなくなってしまう原因には、大きく2つの共通点があります。
それは、
- (その仕事を通じて)自分の成長を感じられない(感じられそうにない)こと
- 自分は誰にも必要とされていない(いないに違いない)と感じること
この2つの感覚を強く持っていると、生きる希望や働く気力を失いやすくなってしまいます。
しかし、それでも、
「働かなきゃいけない。けど、もう働いてまで生きたくない」
そう思い悩んでしまう人の場合、そもそも働く以前に、普通の日常生活を送るだけでも相当なストレスや疲労感を抱えているケースが多くあります。
たとえば、
- 少し人混みの中を歩くだけでも、すぐに疲れてしまう
- 毎日が「やらなければならないこと」ばかりだと感じてしまう
- 他人と会うたびに無意識に気疲れしてしまう
こうした人は無自覚ながらも、これまでずっと我慢と努力で人生を生き抜いてきたはずです。
それにも関わらず、自分のことをすぐに責めてしまいやすく、
「みんなは普通に器用に働けているのに、なぜ自分はただ生きるだけのことが、こんなにも大変なのだろうか」
このように自分と他人を比べては苦悩しやすい傾向があります。
しかし、そうした自分への否定的な思い込みは、そもそも大きな勘違いの可能性があるんです。
他人は自分より実際ラクに生きられている可能性がある
「他の人はみんな毎日我慢しながらも仕事をして懸命に生きているのに、自分だけ甘えているのかもしれない」
そう感じて苦しんでいる人は、実際自分がどれほど苦しい中を今日も頑張って生き抜いているのか、きちんと評価できていないのかもしれません。
それは自分以外の世の中のほとんどの人というのは恐らく、みんな自分よりもラクに生きているはずだからです。
なぜそう言えるのかというと、「働いてまで生きたくない」と感じてしまうほどに追い詰められている人の多くは、
- 感覚が敏感で、他人に共感しすぎてしまう
- 自分の欲求を我慢してでも、他者を優先してしまう
こうした生き方をせざるを得ない人生を歩んできているはずだからです。
逆に大多数の人は、感覚や他人の気持ちに対して比較的鈍感であり、自分の欲求を第一に満たしながら生きています。
つまり自分と他人では、「生きること」自体のハードルが大きく違うわけです。
だからこそ、生きているだけで疲れやすい自分のことを責める前にまず、
「実は自分は、そもそも見えない生きづらさを抱えているのかもしれない」
そう一度立ち止まってこれまでの人生を思い返すことで、見えてくるものがあるはずなんです。
働いてまで生きたくないと思い悩む人が、人生をあきらめる前にするべきこと
「自分はなぜ、ただ生きるだけでも精一杯なのだろうか」
こうした思いの原因には、もちろん一概には言えませんが、
- 生まれつきの気質
- 子供時代の生育環境の影響
など、考えられることは色々あります。
ただそんな中でも幼少期の親の影響というものは、やはり無視できない大きな要因の一つです。
たとえば働いてまでは生きたくないと思い悩んでしまう原因の一つとして、
親から一度も「自分や自分の気持ちを大切にしてもらえたこと」がない
という可能性が挙げられます。
人は誰でも、何者でもない無力な子供時代に、親からその存在自体を肯定され受け入れられてこそ、安定した自己肯定感を得られるものです。
しかし親からただ自分の存在を必要とされた経験が一度もない場合、
一生誰かから必要とされるために、自分を犠牲にするような人生
を送ることになってしまいかねません。
それは「必要とされない自分では存在価値がない」と無意識で経験的に感じているためです。
>>>誰からも必要とされない自分に絶望したときに読んでほしい
だからこそ、働きたくないと苦悩している人ほど実際は人並み以上に、
「本当は働いて、誰かの役に立ちたい」
という意欲をもっているはずなんです。
そのため「働きたいけど、働きたくない」という葛藤に苦しんでしまうわけです。
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「そのままの自分で生きていい」と思えることから、働く気力は蘇ってくる
働くことへの無意味感や苦悩を和らげていくためには、まず「いまは働きたくない」という自分の本音を受け入れていくことがその第一歩になります。
これこそ人によっては、一番受け入れがたいことかもしれません。
ただ不完全な自分を良しとする、言い換えれば自分の弱さを受け入れることは、決して恥ずべきことでも他人から冷笑されることでもありません。
むしろ誰もが持っている自分の弱さを受け入れられずにただ頑張り続ければ、いずれ自分の心身を壊すことになってしまいます。
働くことが嫌になってしまった人の中には、
「仕事や職場の人間関係で傷ついたりトラウマを抱えることになり、ただ生きるだけでも辛い。
それなのに週5日、毎日8時間働くなんて耐えられない」
そう感じる人も多くいると思います。
けれど、それが今の自分の本心だという人が多いのではないでしょうか。
もしそうならば、まずはその自分の本当の思いを毎日少しずつでも認めて許してあげることが、いま自分にできる最良の選択になるはずです。