
「なぜ自分だけ同僚よりも仕事の量が多いのか理由が知りたい!」
「正直言って、不満がある!」
誰でも人より仕事量や責任を多く負わされれば、不公平感を抱くのは当然のことです。
しかし、そのまま我慢するだけでは自分を苦しめ続けてしまうだけですよね。
本記事では、自分の仕事量に関して、不公平感を抱いて悩み苦しんでいる方へ、その不満を軽減できる考え方についてお伝えしていきます。
仕事量が不公平!悩んでいる人が知らない問題の本質
結論から言うと、不公平感を抱いてしまう本当の問題は、
「自分だけが、不当な扱いを受けているのかもしれない」
という認知の問題です。
そして、そういった
- 「自分だけが損をしているのかもしれない」
- 「自分だけが頑張ってバカを見ているのかもしれない」
という思考によって生じる「不安」や「恐怖心」が問題の本質なんです。
つまり、「目の前の現実をどう捉えるか」という心の解釈を変えることができれば、不公平感に苦しむ気持ちを軽くできるはずなんです。
「仕事量は公平であるべき」という考えが苦しみを生む
悩んでいる時、問題は実際の仕事量だと思いがちですが、それは本当の問題ではないんです。
その証拠に、たとえば自分だけ同僚と比べて仕事量が多かったとしても
- 「いつも上司や色々な人から感謝されている」
- 「その業務が自分にとっては簡単で苦にならない仕事」
だとしたら、それほど不公平感は抱かないのではないでしょうか。
そして、不公平感に苦しんでしまう大きな原因の一つに、
「本来はみんな平等で公平であるべきなのに」
という価値観、考え方があります。
たとえば、
- 「仕事量が多いなら、その分、別のことで何か報酬があってもいいはずだ」
- 「仕事がデキるからという理由で、特定の人に業務が集中するのは、おかしなことだ」
このように強く感じてしまうと、働くこと自体がとても辛いものになってしまいます。
この世の中は不公平なことの方が圧倒的に多い
特に会社という縦社会は、何かと不公平感を持ちやすい仕組みになっています。
それは、他人の置かれている状況が見えやすく、イヤでも人と比較してしまいやすい環境だからです。
- 「自分よりも同期の方がなぜか評価されている」
- 「同じ時給なのに、自分だけ作業が遅いと小言を言われる」
- 「あの人だけは何だかんだで休日出勤しなくても許されている」
そんな環境に身を置いていながら、「公平であるべきなのに」という価値観を持っていることは本当に苦しいことです。
解釈を変えるだけで、現実の見え方は変わる
もし「公平であるべき」という価値観を持っていたとしても、それをすぐに変えることは難しいですよね。
そこでオススメしたいのが、気持ちにアプローチする方法です。
不公平感を抱いてしまう背景には、
「自分だけが損をしているかもしれない」
という不安や恐怖心があると述べました。
では、本当に自分だけが損をしているのでしょうか。
たとえば、自分より仕事量が少ない同僚の人は、
「面倒くさいから、わざと怠けている」
かというと、そうとも言い切れないんですよね。
- 「実はその同僚も罪悪感を感じているかもしれない」
- 「仕事量が少ないように見えて、実はほとんど変わらないかもしれない」
- 「自分からは見えていない業務がある可能性だってゼロではない」
このように自分が見えていない現実を想像してみることで、
「自分はそんなに損をしているわけではないのかもしれない」
と思えたら、しめたものです。
自分が楽になる解釈ができればいい
結局、現実とは自分の物事の捉え方・解釈次第で、いくらでも変えることが出来てしまいます。
わざわざ自分が苦しくなるような現実の捉え方をせずともいいんです。
よく「感謝の気持ちを持ちましょう」という言葉を耳にすることがありますよね。
これはそういう物事の解釈した方が、気持ちが楽だからとも言えるんです。
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不公平な仕事量に対する不満な気持ちを軽くするために出来ること

解釈の仕方次第で不公平感は軽減できるのは分かったけど、
実際に仕事量が自分のこなせる量を越えている場合はどうすればいいの?
こういった場合は、「仕事を断るスキル」をきちんと身に付けることが大切です。
実際に仕事が大変なのに、
- 「上司に相談できる雰囲気でない」
- 「断ることが元々苦手」
そういった場合に有効なスキルとして、アサーションがあります。
これは仕事の依頼を断るなど、自分の意志を伝えたい際に、相手のことも尊重しながら自分のことも大切にするコミュニケーションスキルの1つです。
アサーションについては、別記事でも詳しく取り上げていますので、ぜひご覧ください。
自分の気持ちを守り、寄り添えるのは自分だけ
「仕事量が不公平だ」と感じている方は、きっと周囲よりも仕事がデキる努力家なのだと思います。
しかし、だからこそ悩み苦しんでしまうんですよね。
辛い気持ちを自分一人で抱え込んでしまうと、心身ともに大きなダメージを受けます。
そして、そうなっても誰もその責任を取ってくれる人はいません。
自分の気持ちを守り、寄り添えるのは自分だけなんです。
そのためにも、少しずつ自分の心と向き合う時間をとってもらいたいと切に思います。