ダブルバインドは仕事でこそ起こりやすい!?逃げるべきサインとは

働く悩み

「仕事で理不尽なことが多いけど、これってダブルバインドなのだろうか」

「パワハラ上司がいて辛いけど、自分が甘えているだけなのか分からない」

仕事で理不尽な扱いを受け続けていると、

  • 逃げるべきなのか
  • 耐えるべきなのか

そういった判断ができずに、多くの人が苦しい思いをしてしまいがちです。

 

本記事では、自分はダブルバインドを受けているのではないかと感じる方へ向け、逃げるべきサインについて解説していきます。

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ダブルバインドは仕事でこそ起こりやすい!?逃げるべきサインとは

ダブルバインドによって精神的に追い詰められているとき、逃げるべきサインは以下の2つです。

  1. 言葉にできない不快感が続く
  2. 「どうすれば相手を論破できるか」をずっと頭の中で考え込んでしまう

始めにお伝えしておきたいことは、ダブルバインドかどうかは「自分で決めていい」ということです。

 

「ダブルバインド」というモラハラを、誰が見ても100%されていると証明できるかどうかは関係ないんです。

自分がストレスを感じ続けているかどうかという事実がとても重要なんです。

 

それを踏まえた上で、逃げるべきサインを仕事でありがちな理不尽な例を挙げながら確認していきましょう。

1.言葉にできない不快感が続く

まず、ダブルバインドとは何かを含めて、そのやり取りの事例をご紹介します。

上司から、とある仕事の指示に対して分からないところを質問したところ、

 

上司:「そんなことをいちいち聞いてこないで!少しは自分で考えて!」

 

そう上司から怒られ、自分で考えて仕事を進めていると、

 

上司:「相談もなしに勝手に決めないで!必ず確認して!」

 

今度はこのように怒られ、結果、何をどこまでやったらいいのか分からなくなってしまう

このような理不尽なコミュニケーション方法を一般的にダブルバインドと言います。

 

そして、逃げなければ精神的にやられてしまうようなコミュニケーションを取ってくる人の特徴には

あいまいな言い方をしてくる

ということが挙げられます。

たとえば、

  • 朝に言っていたことと夕方に言うことが、まるで違う
  • 仕事に関する重要なことを、何か問題が起きた後で言い出す

こんな対応をされれば、誰でも一言言いたくなってしまいます。

 

しかし、ここで言い返すと怒り出したり、不機嫌になったりするような上司の場合だと、なかなか反論することができないですよね。

そうすると、言葉に出来ない不快感やイライラに無意識に少しずつ悩まされることになります。

人は感情を言葉にできて初めてその気持ちを消化できる

大切なことは、この言葉に出来ない不快感を無視しないことです。

たとえ小さな不快感でも、積み重なることで色々なストレス症状ができてきたりします。

 

その理由は、自分の中で言語化できない感情は、きちんと感じ切ることが難しいからです。

感情はきちんと感じ切ることで消化されていくものです。

消化されない感情は心の底に積み重なっていき、気付かずに精神的な負担になってしまいます。

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2.「どうすれば相手を論破できるか」をずっと頭の中で考え込んでしまう

もう一つの逃げるべきサインは「相手とのやり取りを常に考え続けてしまうこと」です。

 

これは反すう思考とも言います。

反すう思考とは

感情が大きく動いたシーンを繰り返し思い浮かべてしまうことで、怒りや不安といったネガティブな感情から抜け出せなくなること

たとえば、

  • 自分のミスではないことに対して、いつもお客に怒られ、自分が謝っている
  • そのことを上司に相談しても分かってもらえない

このようなダブルバインドとも言える状況がストレスになっていると、頭の中で

  • 「自分がこう言ったら、上司はこう答えるだろう」
  • 「上司がこう言ってきた場合、こう言い返せば分かってもらえるかも」

などのように、気付くと頭の中でずっとやり取りのシミュレーションを考えてしまいがちになります。

 

こうした反すう思考にいつも陥っていると思ったら、それはその環境から逃げるべきサインと捉えることが出来ます。

反すう思考は辛い感情も一緒に感じてしまう

この反すう思考が、なぜ逃げるべきサインなのかというと、それは

考えるたびに強い臨場感を抱いてしまう

ためです。

 

ダブルバインドをされるシーンを思い出したり考えたりすると、同時にその時の感情までもが再現されてしまいます。

これはとても強いストレスになります。

 

この反すう思考が生じる理由や改善方法については、関連記事で詳しく解説しています。

関連記事>>>反芻思考を改善するために知っておくべき2つの理屈

仕事で起こるダブルバインドは、頑張れば解決できるものではないと知る

ダブルバインドではないのかもしれないけど、辛い

たとえ「誰が悪い」という明確なものがなかったとしても、自分は辛いと感じているのであれば、それが事実なんです。

まずはそんな辛い自分を少しずつ責めずに認めていってほしいです。

 

そして、いきなり仕事は辞められないですよね。いきなり辞める必要もありません。

しかし、してはいけないことはあります。

それは相手を変えようとしないことです。

ダブルバインドで苦しいときに、してはいけないこと

「相手に分かってもらいたい」

そう思い、相手の機嫌をとろうとしたり変えようとしたりすると、ますます自分を苦しめることになってしまいます。

 

「何をどう頑張ろうとも、自分以外のものを変えることはできない」

このことに気付いてほしいんです。

気付けないと、ずっと相手に執着することになり、精神的に疲れ果ててしまうだけだからです。

 

そして、

「自分はなぜ、そこまで相手に分かってもらおうとしてしまうのか」

この理由を深掘りすることが、ダブルバインドによる苦しみを軽減するための近道になるはずです。

関連記事>>>「自分の辛さをわかって欲しい」人が、実は本当に望んでいるもの

関連記事>>>ダブルバインドとモラハラは密接な関係!その事例と対処方法

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