どうして自分ばかり、こんな辛い目に会わなきゃいけないのか
毎日が辛いことばかりだと、先の人生に希望が見えず、本当に苦しいですよね。
本記事では、自分の人生辛いことばかりだと感じている方へ向けて、そんな現状から抜け出すための方法について解説していきます。
人生辛いことばかり…それは「自分の人生」を生きられていないから
多くの人は「人生で〇〇さえ手に入れば、幸せになれるはずだ」と思い込み、日々を頑張り続けています。
- 今より多くのお金さえ手に入れば
- 自分に合った良い仕事さえ見つかれば
- 良い人と結婚さえできれば
しかし、こうした価値観は自分が独自に作り上げてきたものではありません。
そのほとんどは無意識のうちに他者によって作られた幸せの基準や価値観です。
つまり辛いことばかりの人生から抜け出すためには、「他人ではなく、自分の心が本当に望んでいるもの」を知る必要があります。
自分の外側にある幸福の基準では、どこまで何を手に入れても心が満足することはありません。
人生辛いことばかりだと感じてしまう理由
突然ですが、自分を満足させる方法をきちんと把握しているでしょうか。
たとえば、
- 自分はどんな仕事内容で、どんな職場環境なら満足できるのか
- 自分はどんな人が好きで、どんな人が嫌いなのか
- 自分はどんな風にプライベートが充実していれば、心が満たされるのか
人生辛いことばかりだと感じてしまう理由、それは、
「自分の本当の気持ちが分からない」からです。
そして自分の本当の気持ちが分からない原因は、
自分の気持ちや価値観を、他者のもので上書き消去してしまっているからと考えられるんです。
これは自分よりも、他者の気持ちや価値観を最優先にしてしまっているということです。
自分の心が満たされないことをやり続ければ、誰でも「人生辛いことばかりだ」と嫌気がさしてしまいます。
ではそもそもなぜ、自分の本当の気持ちが分からなくなってしまったのでしょうか。
そもそも自分の気持ちや価値観を信頼できなくなった理由
自分の気持ちや価値観が分からなくなった大きな要因には、幼い頃の「過干渉な親」が関係している可能性があります。
自分の行動に対して、親から口出しばかりされる「過干渉な関係」とは、
- 自分が良いと思うものや価値観、意見を聞き出して評価してくる
- 何かにつけて、自分の行動に対してダメ出しをしてくる
そして、この「過干渉な親」は一般的に言われるような毒親の可能性があります。
その理由は、過干渉の対象が「行動・発言」だけではなく、感覚や思考・価値観にまで及ぶからです。
- 自分が好きなライフスタイルでも、親の価値観と違うと非難される
- 親が嫌いな人のことを、自分も悪く言わないと非難される
過干渉の本当の問題は、行動だけでなく自分の感覚や思考にも干渉されることです。
このように自分の感覚・思考が、親の意に沿わないと否定されるという辛いことばかりが日常的に生じると、子供の心の中では、
自分の思考や感覚を感じることを抑圧した方が、楽になる
という現象が起こります。
つまり無意識下で、自分の感覚・思考・価値観を、親(自分以外の他者)に合わせて修正するようになるということです。
これにより、
- 自分の本当の気持ちや価値観が分からなくなる
- 親や他人から良く見られたいという気持ちが強くなる
- 他者評価のために、やりたいことよりも「やるべきこと」ばかりの生活になる
これが自分の本当の気持ちや価値観が分からなくなり、結果的に人生辛いことばかりだと苦しむことになる、大きな原因の一つです。
そして自分の考えや感覚、価値観を取り戻していくためには、
「自分は、親や他人に合わせすぎていたんだ」と気付く必要があるんです。
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自分の本当の気持ちが分からないことで起こってくる問題
1.「誰も自分の努力や辛さを理解してくれない」という思いが強くなる
他人の価値観や考えに、自分を過剰に合わせることを長い期間続けていると、ある幻想を抱くようになります。
それは、
- 自分は、他人の感覚・思考を分かっている
- 他人も、自分の感覚・思考のことを分かっている
という幻想です。
これは一見、自分の気持ちが分からないことと真逆のようですよね。
しかし人生辛いことばかりだと感じる人は、この幻想がもたらす根深い問題の影響を大きく受けている可能性があるんです。
それはこの幻想を持つことによって、自分の感覚・思考を他者に分かってもらえない場合、たとえば、
- 一生懸命に仕事していたのに、サボっていたと注意された
- 体調がすごく悪いのに、「そのくらいなら大したことない」と言われた
このような時に
「(本当は自分の感覚・思考を知っているはずなのに)相手は、なぜ分かってくれないんだ」
という怒りやフラストレーションが起きやすくなってしまうからです。
その結果、
- 自分が否定されたと感じてしまう
(自分の感覚・思考を否定された) - 相手に悪意を感じてしまう
(本当は自分の感覚・思考を分かっているはずなのに)
という苦しさに陥ってしまい、人生辛いことばかりだと感じやすくなります。
>>>「自分の辛さをわかって欲しい」人が、実は本当に望んでいるもの
2.毎日が義務感で生きる人生になる
自分の気持ちや価値観がよく分からないと、誰でも
自分の感覚を頼りに物事を判断できない
という生き方につながってしまいます。
それは自分が、
- どんな働き方が自分に合っていると感じるのか
- どんな休日の過ごし方が心地よいと感じるのか
- どんな人と一緒にいるのが落ち着くのか
このような自分が楽しい・心地よいと感じる感覚がよく分からなくなるということです。
そうなると人は、
楽しい事をしたいから、〇〇をする
ではなく、
苦痛から逃れたいから、〇〇をしたくない
という「苦痛回避を目的にした生き方」になってしまいやすいんです。
そして結果的に、毎日が「やらなければならないこと」だらけの辛いことばかりの義務感で生きる人生となりやすいわけです。
>>>「義務感で生きてる人生・生活」を変えるには、新しい解釈が必要
辛いことばかりの人生から抜け出し、自分が本当に望んでいる生き方を知るためには
これまで長い間、自分の本当の気持ちを押さえ込んできた人にとって、いきなり本当の気持ちを理解することは、とても大変なことです。
そのため人生辛いことばかりだと嘆く日々から抜け出すためには、まずは過去の
「本当の自分の気持ちを押さえ込んでいたと思う状況」を思い出す作業を行いましょう。
たとえば、
恋人から毎日連絡が来る。
自分は毎日必ず返信をして楽しい。
けれど、何だか満たされない。
こうした出来事を、さらに気持ちと思考に分けてみます。
思考
- 必ず返信をしなければならない
- 毎日はシンドイと言ったら嫌われるかもしれない
気持ち
- (必ず返信をしなければならないという)義務感
- (毎日はシンドイと言ったら嫌われるかもという)不安
これは「気持ちと思考が戦っていること」に気付くことが第一歩になるということです。
「自分の嫌だという気持ちが分かっている上で、人に合わせる」
のと、
「自分の気持ちがよく分からずに、とりあえず人に合わせる」
のでは、全く違うということです。
人生辛いことばかりだと感じる生き方から抜け出すためには、「何が最も辛いことなのか」を具体的にすることが重要です。
その上で、自分の気持ちや心の声に耳を傾けることから始めていきましょう。