人生はなるようにしかならない!?その本当の意味と運命の受け入れ方

心の悩み

何をやっても上手くいかず、もう自分のことが嫌になる…。

長く生きていれば、どうしても受け入れがたい辛い現実に直面することがありますよね。

 

そんなとき、理屈の上では、

「人生どんなに努力したとしても、結局はなるようにしかならないものだ」

そう頭では理解できても、やはり簡単には割り切れないものですよね。

 

本記事では辛い現実と自分の運命を受け入れて、人生に希望を見つけていく方法について解説していきます。

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人生はなるようにしかならない!?その本当の意味と運命の受け入れ方

「なぜ自分だけが、人生うまくいかないのだろうか」

誰しも自分にとっての受け入れがたい現実を目の当たりにすれば、そんな自分の運命に嫌気がさしてしまうものです。

 

しかし人生はやはり、なるようにしかならないのが事実です。

ただ、たとえどのような運命であっても、それを素直に受け入れて心穏やかに生きていく最善の方法はあります。

 

それは、人生の大きな流れに乗ることです。

人生の大きな流れに乗るというのは、いま自分の目の前で起きていることや置かれている環境を、ありのままに認めていくということになります。

 

たとえば仕事を例に挙げると、

  • やりたくない仕事で毎日が辛いけれど、上司には能力を評価されている
  • 大きく体調を崩してしまい、医者から療養を指示された

こうした状況に置かれれば、誰でも悩んだり葛藤したりしてしまうものです。

 

そんなとき、「人生はなるようにしかならないと割り切って、大きな流れに乗れる人」というのは、

たとえ完璧で理想的な状況ではなくとも、

  • 上司に評価されている
  • 療養する機会を得られている

など、今の状況をそのまま肯定的に捉えて受け入れていく

こうした肩ひじ貼らずに現実に身を任せる生き方ができるということです。

自分の運命に逆らって生きるほど、人生に絶望しやすい

人生の大きな流れに乗らずに逆らって生きるというのは、先ほどの例で言うと、

  • 上司に評価されているにも関わらず、転職しようとする
  • 「休んでなんかいられない」と焦って無理やり復帰しようとする

このような「自分はこうあるべきだ」という理想に執着してしまうことを言います。

 

こうして見てみると、いかに大きな流れに身を任せる方が、人生を楽に生きられるかが感じられると思います。

これは仕事に限らず、恋愛や結婚、人付き合いなど全てのことに通じるものです。

 

人付き合いに関して言えば、

「来る者を拒まず、去るものを追わず」

という立場をとるということでもあります。

しかし、受け入れがたい現実に直面すれば、誰でも人生に絶望してしまうのも無理ありません。

 

特に、人生はなるようにしかならないものだと割り切れずに、必死の努力によって人生を切り開いてきた人ほど、

自分の理想をあきらめたり、妥協したりする生き方ができずに、自分を追い込んでしまいがちです。

 

たとえ、どれだけ頑張って時間をかけたものだったとしても、必ずその努力が報われて自分の思い通りになるとは限らないものです。

ではなぜ肩の力を抜いて、人生の大きな流れに乗ることができないのでしょうか。

人生の大きな流れに逆らおうとする心理の正体

高い理想や夢を抱き続けて生きられることは、確かに素晴らしいことです。

 

しかしいま自分が持っているもの目の前にあるもの(仕事、家族や友人、能力やスキルなど)を活かさずに、

「自分の持っていないもの・失ったものに、どうしてもこだわってしまう」

こうした「なるようにしかならない」という現実を拒絶する生き方というのは、ある意味で非常にもったいない生き方と言えます。

 

では、どうして人生の大きな流れに身を任せられずに、

「自分はこうあるべき、こうありたい」

という理想を追い求め続けてしまうのでしょうか。

 

その大きな理由は、

「理想の自分にならなければ、周囲から孤立してしまう」

という恐怖心が心の底にあるからです。

「理想の自分にならなければ価値がない」という信念が自分を苦しめる

人生がうまくいかず、将来に希望も見つけられないとき、それでもなお、

「どうしても理想の自分をあきらめられない」

そう焦ったり苦悩したり葛藤したりしてしまうことは、あまりに辛く苦しいことです。

 

しかしそのように苦悩してしまうのは、過去に自分の親や友人などから、

  • 「ありのままの自分では、まともに相手にされなかった」
  • 「完璧な自分でなければ、受け入れてもらえなかった」

こうした傷つき体験や挫折体験をしている可能性があります。

 

たとえば、

  • 「幼い頃から親に、条件付きの自分(親に都合の良い自分)しか愛されなかった
  • 「学生のときに、強く心が傷ついた経験から『〇〇な自分でなければダメなんだ』と思い込んでしまった」

 

このような経験を重ねると、生きることの主目的が無自覚なままに、次のようなものになってしまう場合があります。

  • 復讐心を満たすこと
  • 世間体を良くして安心感や優越感を得ること

これではありのままの自分を認めて受け入れるということが、できなくて当然です。

 

つまり、たとえ人生はなるようにしかならないと分かっていても、もう引き返しがつかなくなってしまうわけです。

人生なるようにしかならないと思えないのは、必死の努力をしてきたから

どうしても理想の人生、理想の自分をあきらめ切れない

このように執着してしまう大きな理由は、これまで必死の努力によって人生を切り開けたという経験があるはずだからです。

 

実際、物事はなるようにしかならないと思えずに、むしろ必死に努力をしたからこそ、

  • 受験を乗り越えられた
  • 友人や恋人を作れた
  • 良い会社に入社できた

 

このように強く感じているほど、自分の努力が報われた分だけ、

「努力さえすれば、どんな理想の自分にも限りなく近づけるんだ」

という、一種の万能感を自分でも気付かずに抱いてしまっている可能性があるわけです。

 

そして辛い現実を受け入れられずに苦悩している人の多くは、この必死の努力のそもそもの動機が、

「ありのままの自分ではダメだ」

という、自己否定から始まっている傾向が強くあります。

 

だからこそ、どんなに現実が思い通りにならなくても、絶対に理想の自分をあきらめられなくなってしまうわけです。

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人生には努力で「何とかなること」と「どうにもならないこと」がある

これまで必死の努力で理想を叶えてきた人にとって、辛い運命を受け入れることは、心理的にかなり苦しいものです。

 

しかし、だからこそ、

「努力で何とかなること」

「自分の力ではどうにもならず、なるようにしかならないこと」

この2つの違いをしっかりと見極められるようになることが、人生を棒に振るか否かの大きな分かれ道になります。

 

実際、人生で起きることの大半は「自分の力ではどうにもならないこと」です。

 

それにも関わらず、現実の自分を直視せずに何に対しても、

「頑張りさえすれば、理想の自分になれる」

そう思ってしまうからこそ、就職でも仕事でも恋愛でも結婚でも、上手くいかないことに対して、

「もっと努力をしていれば、上手くいったに違いないのに」

という自分への万能感を、やはり抱きやすくなってしまいます。

 

そして万能感があるからこそ、理想が高くて自分に厳しくしてしまうわけです。

大して努力せずとも上手くいくこと、それこそが才能

多くの人は努力を積み重ねて自分に厳しく生きるからこそ、才能や自分らしさというものが開花すると思いがちです。

 

しかし実は下手に努力をせずとも、等身大のありのままの自分で生きる方が、自分の才能に気付きやすくなります。

それは自分がどれだけ何かに打ち込んで頑張ったとしても、もともとその分野で才能のある人には叶わないからです。

 

つまり自分の中に眠っている才能を引き出すためには、肩ひじ張らずに自然体で人生の大きな流れに乗ることが、一番賢明な生き方になります。

どれだけ何をしても、やはり人生はなるようにしかならないのが現実です。

 

もし人生が上手くいかないとすれば、それは実は努力が足りないからでは決してなく、むしろ無理をして努力してきたからこそ、うまくいかないと言えるわけです。

人生は「なるようにしかならない」というより、すでに「なるようになっている」もの

辛い現実を直視できず、その自分の運命をどうしても受け入れられない

このように感じている人は、いま一度よく自分の置かれている現実を確かめて見てみてください。

 

仮に人生が自分の思い通りにならなかったとしても、自分の持っているものを全て失ったわけではないはずです。

ただ「自分の必死の努力が報われなかった」というインパクトが大きい分だけ、失ったものばかりに意識が向きやすくなってしまいます。

 

つまり悩み苦しんでしまうのは、実はすでに「なるようになっている」いまの現実・運命を、自分だけがまだ受け入れられていないだけだと言えるわけです。

 

そしてその現実と運命を受け入れていくためには、新たな将来への希望が必要になります。

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誰しもが人生において最善を尽くしている

何か物事がうまくいかなかったとき、多くの人は、

「なぜあの時、もっと〇〇できなかったんだ」

と結果だけを見て、自分を責めてしまいがちなものです。

 

しかし結果だけではなく、その過程に目を向ければ、

「自分はどんなときでも、その時にできる最善を尽くしていた」

そう理解できるはずです。

 

過去の自分は決してサボっていたわけでも、能力が劣っていたわけでもありません。

そう思えてくると、「人生はなるようにしかならない」という言葉の真の意味が見えてくるはずです。

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