どうして自分はこんなにもダメなんだろう…。
一生懸命に生きているつもりなのに上手くいかないことが多くて、そんなダメな自分に落ち込んでいませんか?
特に心の余裕がないときに、
- 仕事や人間関係で失敗をしてしまう
- 充実した人生を歩んでいる友人と自分を比べてしまう
こうしたことが重なれば、誰でも自分が嫌になってしまうものです。
しかし自分のことをダメだと感じてしまうのには、実はきちんとした理由があります。
本記事ではダメな自分に落ち込んだときに、自信を取り戻していくための方法について解説していきます。
ダメな自分に落ち込む…そんな時こそ思い出してほしいこと
自分のことが嫌になって自信を完全に失ってしまったとき、人は生きる希望も見失ってしまうものです。
ただそんなときこそ思い出してほしいことがあります。
それは主に次の2つのことです。
- 過去から現在までの間で、
自分と仲良くなったり、声をかけてくれたり、評価してくれたりした人達のこと - いまの自分が1年前、5年前、10年前の自分よりも成長できていること
ダメな自分に落ち込んでいるとき、ほとんどの人は心理的に視野が非常に狭くなって、極端な思い込みをしやすい状態になっています。
これはつまり、自分のことをダメな人間だと本心では思っていないはずだということです。
しかし何かしらの原因で心に大きな負荷が掛かると、自分のことを極端に偏った見方しかできなくなってしまう場合があります。
そんなときこそ先に述べた2つのことを思い出すことが、そうした偏った自分に対する見方から抜け出せるキッカケになります。
ではそれぞれ見ていきましょう。
1.これまでの人生で自分を肯定してくれた人のことを思い出す
生きていれば誰にでも、自分に少しでも優しくしてくれた人との出会いを経験しているものです。
- 体調が悪いときに心配してくれた人
- 少しでも気が合った人
- 自分のことを評価してくれた人
- 困っていたときに助けてくれた人
いま一度、思い出してみてください。
自分が高校生や大学生だった時、また社会人になって働き始めた時のことなどを。
これはどんなに小さな出会いでも、また一瞬だけ関わった人でも構わないんです。
その人たちに「掛けてもらった言葉」や「してもらった善意」を思い返してみてください。
いまは自分のことが嫌でたまらないかもしれません。
しかし、その自分はこれまで多くの人から受け入れられてきたはずなんです。
実際ダメな自分に落ち込むときほど、自分の心の中に支えとなる存在が誰もいなくなっていることが多くあります。
もし自分が自分自身を否定してしまったとしても、そのときに、
「そんなことはない。あなたには価値がある」
このようにこれまで自分を肯定して受け入れてくれた人たちは、必ず反論して自分のことを支えてくれるはずです。
そうした人たちのことをきちんと忘れずにいることが、まず大前提として自分に自信を失ったときの心の支えとなっていくんです。
2.いまの自分が過去の自分よりも成長できていることを思い出す
自分に自信を完全に失ってしまったときこそ、無意識に自分と他人を比べていることに気付く必要があります。
そしてそれと同時に、自分と比べる相手は決して他人ではなく、過去の自分とするべきだということです。
その理由はダメな自分に落ち込むときというのは、自分自身に対して下記のように歪んだ評価をしがちだからです。
- 「自分」という存在を総合的に評価していない
- 今この瞬間の、一部の悪い側面しか見ていない
もし今の自分が何をやっても上手くいかないダメな人間だと思ってしまうのなら、
今の自分が1年前、5年前、10年前の自分よりも成長できていることを何でも良いので挙げてみましょう。
- 1年前よりも、〇〇についての知識が深くなった
- 5年前には経験していない新たな仕事のスキルを身に付けられた
- 10年前よりも人付き合いや物事の考え方などの人生経験が豊富になった
上記のようなことは、どれも自分が苦しい中でも努力をしてきたからこそ成長できた「証」と言えるもののはずです。
そして今の自分というのは、こうした苦悩しながらも頑張り続けてきた結果の上に成り立っているわけです。
そんな自分が決してダメ人間なわけはありません。
ダメな自分に落ち込むのは、自分に失敗を許せていないから
「小さな失敗でも過度に自分を責めてしまう」
仕事でミスをしたり、人付き合いが上手くいかなかったりするたびに、ダメな自分に落ち込む場合、その原因は自分に完璧さを求めすぎている可能性があります。
生きていれば誰でも失敗することもあれば、人から嫌われることもよくあるものです。
それにも関わらず、上手くいかないことがあるたびに、
- 「自分の何がいけなかったのか」
- 「あのとき自分はどうするべきだったのか」
このように考えてしまう原因には、
自分はどんな物事の結果も他人の反応も、コントロールできるはずだ
という心理が隠れている場合があるんです。
世の中の多くは「自分にはどうしようもできないこと」
- 「自分がもっと努力して注意をしていれば、あのミスは防げたに違いない」
- 「あの時にあんなことを言わなければ、あの人に嫌われずに済んだかもしれない」
このような考えばかりが頭に浮かび、ダメな自分に落ち込んでしまうのは、
自分にコントロール出来ることと出来ないことの区別が、分からなくなっているためです。
自分にはどうしようも出来ないことに対して、
「本当はできるはずなのに」
と自分を責めていれば、誰でも自分に自信が持てなくなって当然です。
こうした自分の感情と他人の感情の区別があいまいになっている心理状態は、自分で気が付かなければ、なかなか改善できないものでもあります。
>>>「私、嫌われているかも」と悩むのは、自他境界の曖昧さが原因!?
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自分に自信を持っていくためには
必要以上に自己嫌悪に陥らないよう、自分に自信をつけていくためには、
- 今まで自分が他人の価値観で自分を推し測っていたこと
- 自分の力でコントロールできることは意外と少ないという事実
このことに気付いていく必要があります。
他人の価値観というモノサシで自分を推し測っていては、一生ダメな自分に落ち込むことになってしまいかねません。
そのため、少しずつ自分の芯というものを作っていくことが重要になります。
>>>自分の芯がないと感じる人へ。ブレない意志と自信を育てる方法
そして「自分にコントロール出来ないことは何なのか」ということを、きちんと理解していくことが自分への自信につながります。
特に他人の機嫌や感情・振る舞いは、自分がどうにかできるものではありません。
それと同時に、他人がたとえ冷たい態度だったり不機嫌だったりしたとしても、それは自分の存在価値とは全く無関係なことです。
しかしながら、こうした他人の態度を元にして自己評価をしてしまうクセは、なかなか治すことが難しいものですよね。
だからこそダメな自分に落ち込んでしまったときは、
- 過去から現在まで、自分と仲良くなったり声をかけてくれたり評価してくれたりした人達のこと
- いまの自分が1年前、5年前、10年前の自分よりも成長できていること
これらのことを思い出しながら、自分と向き合っていってほしいと思います。