どんなに頑張っても夢は叶わない、努力は報われないんだ…
夢を叶えるために頑張るほど、それが叶わなかったときの喪失感や挫折感はあまりに大きいものです。
本記事では、夢が叶わず辛く苦しい思いをしている方へ、これから前を向いて生きていくための方法についてお伝えしていきます。
なぜ夢は叶わないのか…それでも前を向いて生きていく方法
努力の末に夢が叶わなかったとき、人は誰でも無気力になってしまうものです。
それでもその挫折を乗り越えて、また新たな夢や目標を持ちたいと思えたとき、考えてみてほしいことが2つあります。それは、
- その夢は本当に自分を幸せにする夢だったのかを見直してみる
- 夢を叶えることで、どんな感情を得たかったのかを知る
叶わなかった夢の中にこそ、次の夢へのヒントが隠されているはずなんです。
1.その夢は本当に自分を幸せにするものだったのか
夢を叶えるために本気で向き合って努力できるというのは、立派な一つの才能です。
しかし、その夢は叶わないものだと分かってしまったのなら、一度思い返してみてほしいことがあります。
それは自分の夢の本当の目的は何だったのかということです。
- 自分の心を満たすのための夢だったのか
- 他人の目を意識した夢だったのか
- 誰かを見返すための夢だったのか
夢には自己実現のための夢と以外に、他人に見せるための夢があるんです。
その夢は自分のため?それとも人に見せるため?
何かを頑張り始めるようになるキッカケって、「誰かに負けたくない」とか「周りから良く思われたい」という動機も意外と多いものです。
聞こえは悪いかもしれませんが、そういった反骨精神は夢を叶えるために少なからず必要なものですよね。
ただ夢が叶わなかったとき、新たに前を向いて進んでいくには、その「夢の動機」をいま一度振り返ってみる必要があります。
- 憧れの職業に就くことができなかった
- 理想のパートナーと結婚できなかった
- 子供を授かることができなかった
- 起業・独立を果たすことができなかった
- 安定した仕事で平穏な人生を送ることができなかった
「夢は叶わないんだと悟ったとき、周りからの反応や世間体が一番に頭をよぎってしまう」
もしそうならば、その夢はもし叶っていても自分を幸せにできる夢ではなかった可能性が十分にあります。
それは自分がその夢を叶えることで、自分の中の承認欲求や劣等感などのネガティブな感情を一気に解消したいと思っていた可能性があるからです。
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2.夢を叶えることで、どんな感情を得られると期待していたのか
多くの人はどんなに理想の夢を思い描いていたとしても、最終的にはある程度の妥協をして満足しようとするものです。
努力した結果、それでも夢は叶わないと悟ったら、別の幸せの道を探そうと(心理的な意味で)健康的に理想の夢をあきらめたり妥協したりしていきます。
けれど、どうしても夢をあきらめられなかったり、他の生きる道を見つけられずに無気力になってしまうこともあります。
そうした場合というのは、自分でも気付かずに、
どうしてもその夢を叶えることで、避けたかった感情や気持ちを持っている
という可能性があるんです。
避けたい感情や気持ちとは、たとえば、
- 立派な自分になれないことへの不安感
- 親や恋人から失望されることへの恐怖心
- 自分をバカにした人を見返すことができないという屈辱感
こうした感情に囚われてしまうと、どうしても等身大の現実の自分を無視しなければならなくなります。
そうなると現実の自分には、
その夢を実現できる能力やチャンス・運がなかった、夢は叶わないんだ
と分かっても、あきらめられなくなってしまいます。
理想の自分でなければ価値がないという思い込み
頑張って頑張り抜いて、それでも、
「夢は叶わないんだ」
そう思ったとき、同時に生きる意味をも見失ってしまうことがあります。
こうした場合、自分の心の底に、
「理想の自分でなければ、存在価値がない」
という強い思い込みを持っている可能性があるんです。
夢とは本来、それを思い描くとワクワクするもののはずです。
もし夢を叶えた自分にしか価値がないと思ってしまうなら、その状態で持つ「夢」は、現実の自分を見ないためのものになっている可能性があります。
その現実の自分とは、価値がないと思っている自分のことです。
「自分」がない人ほど、夢は叶わないという挫折のダメージは計り知れない
ありのままの今の自分に存在価値を見い出せないとき、人は何らかの社会的な役割や肩書に依存しやすい傾向があります。
- 〇〇(職業名)としての自分
- 親、妻(夫)としての自分
- 〇〇(部長、社長など)としての自分
それは役割や肩書を全て取ったときに残る
「コアな自分 = 何者でもない自分」
というものが、あいまいになりがちだからです。
こうした状態では、
「(〇〇としての自分になるという)その夢さえ叶えば、全てが解決するはずだ」
という、夢に夢以上のものを期待してしまっている場合があるんです。
そうして何らかの役割や肩書を持っている自分こそが「本当の自分(アイデンティティ)」だと思うことができれば、心の葛藤に苦しむこともないかもしれません。
ただ夢は叶わないんだと悟ったとき、
「自分とは何者なのか」
というアイデンティティも一緒に見失ってしまうリスクもあるわけです。
>>>アイデンティティクライシスとは?|その辛さを乗り越える方法
前を向いて進んでいくには、人と自分を比べない工夫が必要
夢が叶わなくて辛いときに、他の人があっさりと夢を叶えている姿を見ることほど、苦しいものはないですよね。
「自分はあれだけ努力を重ねても夢が叶わなかったのに、何で他の人は…」
誰でも意識をしないと、どうしても幸せそうな他人と自分を比べてしまいがちです。
そして他人との比較こそが、叶わなかった夢への執着につながってしまいます。
>>>人と比べてしまう自分に疲れる…SNS時代を幸せに生きる方法
夢が叶わないことと不幸になることは無関係
たとえ夢が叶っても、残念ながら幸せを感じられない人は数多くいるものです。
- 憧れの職業に就いても幸せではない
- 結婚しても幸せではない
つまり、夢が叶うことと幸せになることは、直接的に関係がないわけです。
もし叶えようとしてきた夢の主な動機が
- 世間体を良くしたい
- あの人を見返したい
そういったものであったなら、それは自分は今まで「他人の(心に映る自分)ために生きてきた」とも言えるわけです。
だからこそ、これからは他人とは関係ない、自分のための人生を歩むべきなんです。
夢は叶わないという苦しい状態から、新たな夢や生きる意味を見い出すためにも、
「自分はどんなことに生きがいを感じるのか」
このことをしっかりと見つめ直していくことが重要です。