うつでの退職を後悔する毎日から抜け出すための3ステップ

働く悩み
  • 「精神的にストレスで限界になり、苦渋の決断で退職した」
  • 「退職した後も、後悔の念がずっと頭から離れない」

うつ病によって、やむを得ず退職してしまった場合、その後悔と自己嫌悪の苦しさはあまりに辛いものですよね。

 

本記事では、後悔の念を少しでも軽くして、希望を持っていけるようになるための方法について解説していきます。

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うつでの退職を後悔する毎日から抜け出すための3ステップ

本記事で解説する3ステップは以下になります。

  1. 客観的な情報をきちんと知る
  2. 最後まで頑張った自分を受け入れる
  3. 新たな希望を探す

 

退職してしまったことを後悔する日々って、とても辛いものですよね。

早く新たな人生を歩み出した方がいいんだけど…

そう頭では分かっていても、気持ちがどうしても過去を向き続けてしまう。

 

そんな苦しい状態から抜け出すために大切なことは、

「意識を未来に向けること」です。

そのための3ステップをご紹介していきます。

1.後悔する前に客観的な情報をきちんと知る

まずは自分の置かれている状況を客観的に見ることが必要です。

 

自分が退職してしまったことを主観的にしか捉えられないと

  • 「みんなは退職せずに耐えて頑張っている」
  • 「自分だけが退職してしまった」

このように思い込んでしまい、自分で自分の首を絞め続けることになります。

 

しかし、これは本当でしょうか。

客観的なデータで自分自身を見つめ直してみましょう。

 

日本では、約127万人がうつ病で苦しんでいる
(2017年 厚生労働省の患者調査調べ)

 

また、世界では約3億2,200万人がうつ病で苦しんでいる
(2017年 世界保健機関WHO調べ)

 

日本では1年で724万の人が退職している
(2018年 厚生労働省の「雇用動向調査結果」調べ)

 

1年で職場の10人に1人が辞めている計算になる
(日本での全就業者は6664万人(2018年 総務省統計局の労働力調査調べ))

 

 

これはつまり、

  • 「世の中の多くの人にも退職経験がある」
  • 「うつ病になってしまった人も、本当は世の中で多くいる」

と言えるということです。

 

決して自分は「うつで退職してしまった、ごく少数のダメな人間」なわけがないんです。

>>>他人がうらやましい…今の自分に満足できない人に共通していること

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2.最後まで頑張って退職した自分を受け入れる

ステップ1では、客観的に「うつで退職したこと」が多くの他者と比較してダメなことではないと知ることが出来ました。

 

ステップ2では、退職するまでの自分のことをどのように受け止めているかを見つめ直していきます。

退職したことを後悔しているということは、それは言い換えると自分を責めてしまっているということです。

 

会社を辞めた今になると、あのとき自分は

  • 「もっと耐えられたんじゃないか」
  • 「精神的に弱すぎたんじゃないか」
  • 「他にやりようがあったのではないか」

このように思ってしまっていませんか。

 

もしそうなら、それは自分に厳しくあたってしまっています。

つまり、自分を許せていないと言えます。

 

では、その当時の自分は果たして怠けていたのでしょうか。

楽をしようとしていたのでしょうか。

そうではないはずです。きっと可能な限りの「最善を尽くした」はずです。

 

答えが分かった今を起点に過去を見てしまうから、

「あの時はもっと上手く出来たんじゃないか」

と思ってしまうんです。

むしろ他の人が同じ立場だったら、もっと早く逃げ出していたかもしれません。

 

大切なことは自分自身に対して、結果ではなく、プロセスを評価してあげることです。

>>>自分に厳しすぎる性格を変える方法!必要なのはたった1つの経験

 

いま必要なのは、

「自分はよくここまで耐えて頑張った!」

という自分への労いの言葉であり、自己肯定です。

 

そうして、過去の自分の決断を良しとすることが、

「自分は困難に対して、最善を尽くすことが出来たんだ」

という自己イメージを少しずつ持てていく大きな一歩になるんです。

3.新たな希望を探す

新しく人生の希望を見つけるって、非常に大変ですよね。

 

ここでは新たな希望を探す方法として、逆転の発想をしていきます。

すなわち、

「なぜ将来に希望を持てなくなるのか」

を深掘りしていく方法です。

「心の支え」が1つしかないから

まず、会社人間の人生を送っていた人ほど、退職を機に大きく自己肯定感が下がっていることに気付く必要があります。

 

そして、退職してしまったことを毎日後悔するほどの苦しみに陥っているということは、会社員という立場以上の大事なものを失っていると考えられます。

それは、自分の心の支えです。

  • 〇〇会社の社員としての自分
  • 事務員、エンジニアなどの職種(役割)としての自分

 

自分の心の支えを「所属していた会社での立場」という1つに依存してしまっている場合、

「辞めてしまった自分には、もう何もない」

そう感じてしまう可能性が高いわけです。

 

新しい心の支えを見つけることは最重要と言ってもいいものです。

「失敗したら人生終わり」という思考のクセ

希望を見つけるとは、新しい人生の道しるべ、目標、ゴールを見つけるということです。

 

そして、その新たな希望を見つけることを難しくしてしまう「思考のクセ」があります。

それは、

「人生を綱渡りのように考えてしまう」

というクセです。

 

このクセが強いと、一度「こうあるべき」という人生の目標を定めたとき、

  • 「絶対に失敗はできない」
  • 「失敗したらもう何も残らない」

このように八方塞がりになりやすくなります。

 

しかし、いきなり思考のクセを変えるって難しいです。

まずは自分がそういった傾向があることを知っておくことが大切なんです。

誰でも、うつで退職したら後悔してしまう

うつでの退職を後悔する毎日から抜け出すためには、少しずつ自分を責めずに肯定することが不可欠です。

 

そのためには、自分の思い込みから判断するだけではなく、

  • 客観的な視点・データも判断材料に入れること
  • 自分の心を支えているもの、思考のクセをきちんと把握すること

 

これらが後悔から抜け出し、新たな人生の希望を持つために大切になってきます。

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