他人が怒っているように感じるのはなぜか?その理由と克服方法

人付き合いの悩み

「いつも他人が怒っているように感じて不安になってしまう」

「他人の不機嫌に敏感に反応してしまう」

頭では気にし過ぎだと分かっていても、他人の怒りや不機嫌を感じやすくて疲れてしまうことってありますよね。

 

本記事では、他人が怒っているように感じる隠れた感情についてお話していきます。

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他人が怒っているように感じるのはなぜか?その理由と克服方法

「他人のちょっとした表情や仕草・振る舞いから、他人が怒っているように感じてしまう」

 

その大きな理由には、自分の心の底にある次の2つの感情が関係しています。

  • 他人に対して上手く振る舞えなかった自分自身への怒り
  • 自分が大切にしている自分ルールを守ってもらえなかったことへの恐怖心

 

つまり、他人が怒っているように感じることへの克服方法は、まずは理想の自分を高く持ち過ぎないことなんです。

他人に対して、いつでも完璧な対応をするなんて不可能ですよね。誰だってそうです。

 

自分が意図せず相手を傷つけてしまうこともあれば、変な人だと誤解されてしまうこともあります。

ではなぜ自分に対して、そんなにも高い理想を追い求めてしまうのでしょうか。

他人が怒っているのではなく、本当は自分が自分に対して怒っている

他人が怒っているように感じてしまう場合、それは本当に相手が怒っているのではなく、自分自身に対して怒っている場合が多くあります。

 

なぜ、自分に対して怒っているかというと、それは

「完璧な自分でなければ、他者に受け入れてもらえない」

という思い込みをしている可能性があるからです。

 

これまでの人生で色々な傷付き体験をしてきている人は、他者から笑われたり、恥をかいたり批判を買わないように、理想の自分を演じようと無意識に思っている場合があります。

 

この理想の自分を演じている人の中には、結果的に「真面目すぎる性格」になっている人もいるはずです。

>>>真面目すぎる性格をやめたいと思ったら、まず知るべき事

 

また、ここで言う「理想の自分」とは人によって様々です。

  • 話を振られた時に、常に面白い返しが出来る自分
  • 周囲のみんなが「すごいね」と言ってくれるような仕事をする自分
  • どんな時でも、みんなから優しく接してもらえる自分

 

そして、他者に対して上手く振る舞えなかった際、そんな自分に対して

「そんな自分では、みんなに受け入れてもらえないじゃないか!何をやっているんだ!」

と自己否定し、自分自身に怒っていることになるんです。

2つの心の防衛反応

自己否定はかなりの精神的なエネルギーを消費するため、人はそれを無意識の領域に追い出そうとする「抑圧」の防衛反応が生じます。

抑圧とは、

自我を脅かす願望や衝動を、意識から締め出して意識下に押し留めることであり、意識されないままそれらを保持している状態である

抑圧 (心理学) – Wikipedia

 

また、自分への怒りを抑圧した結果、それが他者に投影され、他者が怒っていると誤認するようになります。

投影とは、

自己のとある衝動や資質を認めたくないとき(否認)、自分自身を守るために、他の人間にその悪い面を押し付けてしまう(帰属させる)ような心の働きを言う。

投影 – Wikipedia

 

つまり、まとめると

  1. 他者の前でうまく振る舞えない自分への怒りが抑圧される
  2. その抑圧に耐えられずにその怒りが他者に投影される
  3. 結果、他人が怒っているように、怒りの対象が置き換わってしまう

ということです。

 

他者の存在は、本質的には自分の心を映す鏡です。

本当は自分に対する怒りを、他者を通じて感じているに過ぎません。

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他者が「自分ルール」を破るかもしれないという恐怖

このように「特定の条件を満たした自分しか存在価値がない」と思い込んでしまうと、その結果、 その自分で居られるための自分ルールを無意識に作り上げます。

 

「自分ルール」とは何か、その特徴を確認すると、

  • 他者が決めたことではなく、自分が独自に持っている決まり事のこと
  • 自分が(基本的に)無意識に守っている決まり事のこと
  • 自分だけでなく、他人にもその決まり事を守るべきだと押し付けてしまう

>>>自分ルールに苦しめられる人生を変えていく方法

 

そして、自分ルールによっては自分を苦しめるものが多くあります。例えば、

  • 「いつも謙虚に振舞えば、そうした自分は受け入れてもらえる」
    いつも謙虚に振舞うべきだ
  • 「自分より相手の事情を優先すれば、そんな自分は受け入れてもらえる」
    いつも相手を尊重するべきだ

結果、他者にもその自分ルールを押し付け、守らないと腹を立ててしまうように、自分にも他者にも要求が強くなります。

 

そうなると、

『もともと「自分がうまく振舞えたかどうか」で自分の存在価値を図っていたもの』

が、

『他者の振舞いによって自分の存在価値が左右されている』

ように錯覚するようになります。

 

つまり、今の自分を否定している気持ちが他者に投影されて、他者から否定されているように感じるということです。

この状態は本当に苦しいし辛いですよね。

そして、この根底には絶対的な人間不信があります。

 

しかし、大切なことは

「自分ルールを守ってもらえない = あなたのことを軽視している」

わけでは決してないということです。

 

他者への恐怖心から逃れるために、他者との接触を避けてしまえば、人が怖くなり、自己否定も強くなってしまいます。

なので、問題の本質は

「他人が怒っていること」

ではなく、

「完璧な自分になれないことへの自己否定として、自分が自分に怒っている」

ということなんです。

 

少しずつでも「完璧ではない自分を許していく」ことで、他人に対する見え方は大きく変わっていくはずです。

>>>自分に厳しすぎる性格を変える方法!必要なのはたった1つの経験

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