どれだけ頑張っても、その努力が報われない…もう疲れた
一生懸命に努力し続けても、
- 必死の努力がいつまでも結果に結びつかない
- これまで積み上げてきたものが崩れてしまった
そうすると、もう生きること自体に疲れてしまいますよね。
それが人生を賭けたものだったら、なおのことです。
本記事では、報われない人生に生き疲れた人が陥りやすい心理と、その脱出方法について解説していきます。
やってはいけない!報われない人生に生き疲れた人が陥りがちな事
人生に疲れてしまった人が陥りがちなこと、それは
- 学習性無力感にハマってしまう
- むやみに努力し、努力だけで解決しようとしてしまう
この2つの状態に陥ってしまうと、なかなか抜け出すことが難しくなるんです。
1.学習性無力感にハマってしまう
生き疲れてしまう理由というのは、人によって様々ですが、
頑張っても報われないと感じる無力感
が根底にあることが大きな理由の一つになります。
これは「学習性無力感」とも言い、
長期間あるいは何度もストレスから逃れようとしても逃れられない環境に身を置いていた場合、
その状況から逃れようという気すら起きなくなってしまう
という現象です。
この「学習性無力感に陥りやすい環境」というのは、例えば、
-
俗に言うブラック企業
(簡単に辞めさせてくれない)
-
理不尽な上司の元での仕事
(すぐに辞められないという思い)
というような自分にとってストレスフルな環境のことです。
このような環境下では
「真面目に仕事を頑張っていれば、いつかは評価される、待遇も良くなるはず!」
という思いが強いほど危険なんです。
それはある日、突然、
- あっさり契約満了で切られた
- 身体を壊して働けなくなった
こうなってしまった時、
「結局、どんなに頑張っても報われないんだ」
と、無力感に打ちひしがれてしまうことになりやすいからです。
そうなるともう今までのような頑張りが効かなくなるわけです。
そのため、まずは自分の今いる環境が、学習性無力感に陥りやすい環境なのかどうかを考えてみる必要があります。
2.むやみに努力し、努力だけで解決しようとしてしまう
とにかく目の前のことを必死に頑張るだけで何とかしようとしてはいけないんです。
まず、必要なことは「人並みの人生を諦めること」です。
人並みの人生とは、人によって様々です。
- 正社員として働くこと
- 車を持っていること
- 年に一度は旅行すること
- 結婚して家族を持つこと
これらは自分が何かを頑張るためのモチベーションになるのであれば、ぜひ目標として持っていたいものです。
しかし、この「人並みの人生を歩みたい」という思いが重荷になってしまっては本末転倒です。
とにかく頑張り過ぎて生き疲れてしまう人は、
「何かを諦めること」で救われることも多くある
ということを知ることが重要です。
>>>人並みの人生を諦めざるを得ない時…必要なのは諦め方を知ること
そして、生き疲れてしまった状態から脱出するためには、まず無駄な努力をしないよう努めることが大切です。
中野信子著の「努力不要論」でも、戦略的な努力が必要だと説かれています。
真の努力というのは本来、成果を出すために必要な
①目的を設定する、
②戦略を立てる、
③実行する、という3段階のプロセスを踏むことです。
たとえば、数学ができるようになりたいのに一生懸命外国語の単語を覚えても仕方ありませんよね。
これは、②戦略を立てる、が間違っているのです。
いくら努力しても努力は実を結びません。
では、報われる努力とは、どのようなものなのでしょうか。
それが報われない人生からの脱出方法につながっていくんです。
報われない人生からの脱出方法
大きな挫折をしても、すぐに立ち直る人もいれば、立ち直ることに時間のかかる人もいますよね。
その違いは何かというと、
「自分には現状を変えられる力がある」
と感じられるかどうかなんです。
自分には現状を変えられる力はないと思ってしまった理由
誰でも必死に努力したにも関わらず、無力感に打ちひしがれてしまうことはあります。
しかし、そこまで努力して頑張り続けることが出来たということは、もともと自分の中に
何かその原動力となる明確な目的があった
と言うことになります。
例えば、自分でも気づいていない、自分が生きる目的として、
- 結婚して幸せな家庭を築きたい。
- 同僚や友人から認められたい。
このように無意識に思っていたとします。
この場合、この目的を達成するために、たとえば
- できるだけ大きな会社に入社しよう
- とにかく自分磨きを頑張ろう
などと多くの人は思い、努力しますよね。
しかし、結果的にその目的が達成出来なかった時、ここで考えてみて欲しいことは、
- 本当に出世や転職だけが、唯一の手段なのか
- その手段自体が本当に正しいものなのか
このように、自分の目的を達成するための手段は、果たして適切なものだったのかということです。
これまでの「努力の方向性」は本当に正しかったのか
たとえば、結婚して幸せな家庭を築きたいなら、大企業の社員でなくともよいとも言えてしまいます。
つまり、これまでの努力の方向性が本当に正しかったのかを検討してみる必要があるんです。
本当の目的(例:幸せな人間関係を築きたい)を把握できていないと、そのための手段(努力)自体が目的化してしまいやすくなります。
そして、その手段がダメだった時に、大きく挫折しやすくなります。
求めているものを直接求めずに、間接的に何かを頑張っても、本当に求めているものは手に入りません。
そうなると、努力自体が苦しいものになってしまいます。
「自分には現状を変えられる力がある」と感じられるようになるためには、まず苦しい努力の合間にでも良いので、
「小さなことでも日々、楽しいと感じることをする」
ことが重要です。
それは、人間のエネルギー源は「感情」だからです。
>>>無気力になる原因は、心の底から人生を楽しめていないから
しかし、いきなり「楽しみましょう」と言われても難しいですよね。
毎日、小さなことでも楽しみを大切にすることが難しい人は、自分を苦しめてしまう物事の考え方や価値観を持っている可能性があるんです。
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報われない人生を歩み、生き疲れやすい人の特徴を持っていないか
無力感に陥る原因は、環境要因だけではありません。
その人の思考や性格によるところも大きく影響しています。
自分一人の力だけで成果を出そうと努力してしまう
- 何でも一人でやろうとする
- 誰かを頼ることをリスクだと考えてしまう
こういった方は無力感に陥りやすい傾向があります。
それはその人の中に
- 「他人を頼ってはいけない」
- 「他人に迷惑をかけてはいけない」
という信念のようなものがあるからです。
一方で、頼り上手な人は、仕事を分割して自分がいなくても仕事が回る仕組みを作ろうとし、どんどん他人に任せようとします。
下記のような例えが分かりやすいですね。
いい人は、自分1人で30キロのものを担ごうとして、腰を痛める
いい男は、5人の力を借りて、100キロのものを軽々と持ち上げる
そして、なぜ自分一人でやろうとすることが、生き疲れやすさと関係しているかというと、結局、
「一人で抱え込みやすい人は、孤独になりやすいから」
です。
元はみんなから認められたい、自分の居場所が欲しいと望んでいる人ほど、人並み以上の努力でそれを補おうとしているわけです。
それなのに、結果的に孤独になってしまっては本末転倒です。
努力だけではどうにもならないことを知る
どんなに頑張っても、生まれつき才能のある人にはどうしても叶わないのが現実です。
そもそも、ここ半世紀の間に社会構造が大幅に変化しています。
4,50年前は努力しさえすれば、どこかの会社に必ず就職でき、年齢を重ねるとともに給料も上がっていく時代でした。
- 受験勉強
- 就職活動
- 与えられた仕事
- 残業や休日出勤
これらを頑張り続けさえすれば、それに見合った成果がほぼ得られる社会環境だったわけです。
そして、今の時代でも
「頑張ればその努力は報われる」
という信念が生き続けているのは、その時代を生きていた親世代から、そうした前時代の感覚を教え聞かされてきた子供世代が多数いるからではないでしょうか。
つまり、多くの人が信じている「頑張ればその努力は報われる」という思いが、まずは幻想に過ぎないことを認めなければならないでしょう。
頑張り屋には辛く苦しいことですが、現代は「正しい努力をしても、その頑張りが報われる保証がない」時代です。
>>>頑張らない生き方をしたい!それが今の時代を生き抜く術になる
人生で大きな挫折を経験し、もう生きることに疲れてしまった方は、新たな行動を起こすにも
- 無力感で一杯
- どうすれば良いのか
- これからどう生きていくべきか
答えが出なく、悩み疲れている方も多いと思います。
もうこれ以上しなくていい苦労をしないためにも、一度きちんと立ち止まって自分自身と向き合うことが一番の近道です。