親が何でも「人のせいにする人」の場合の対処法

人付き合いの悩み

「親が気に入らないことは何でも自分のせいにされてしまう」

「親に何を言っても話が通じない…」

親に自分の気持ちを分かってもらえないって、とても辛く苦しいことですよね。

 

本記事では、親が何でも人のせいにしてきて悩んでいる方へ、その対処方法について解説していきます。

スポンサードリンク

親が何でも「人のせいにする人」の場合の対処法

何でも人のせいにしてくる親への悩みを解消するためには、下記の2つの可能性に気付くことがカギとなります。

  • 自分が何事にも自己関連付けをしていること
  • 親からダブルバインドをされていること

 

気付くだけでいいの?

と思われた方もいると思いますが、この2つはとても底が深い問題です。

それぞれ見ていきましょう。

無意識に自己関連付けをしていることに気付く

自己関連付けとは、

自分とは全く関係なく起こった出来事に対して、その原因を自分のせいだと感じてしまう

という心理のことです。

 

この自己関連付けという心理は、幼少期には誰しもが持っているものです。

たとえば、

  • 父と母がケンカをしているのは自分が悪い子だからだ
  • 母が料理を失敗したのは、自分のせいだ

そして、成長と共に現実的な物事の結果と原因を捉えられるようになるものです。

 

しかし成長しても、親がそもそも何でも「人のせいにする人」の場合、子供はいつまでも自己関連付けを強いられることになります。

  • 「あなたが〇〇だから、私の機嫌が悪くなった」
  • 「あなたが私を怒らせるようなこと言ったんだからね」

 

特に、このような親の感情や気持ちの責任を、子供である自分の責任にされ続けると、

「自分とは全く関係なく起こった他人の感情の原因は、自分にある」

と思い込んでしまいやすくなります。

 

すると、成長してからも、

「あの人の機嫌が悪いのは、自分が何かしたからかもしれない」

と他者の機嫌に敏感になりやすくなるんです。

 

つまり、親から何でも人のせいにされることに悩んでしまう大きな原因の一つは、

この自己関連付けが、自分の中で起きていることに気付けていないこと

が挙げられます。

 

「自分が無意識に、親の不機嫌や都合の悪いことの原因を、自分と結び付けてしまっている」

この自己関連付けを軽減するためには、自他境界をしっかり引けるようになることが重要になります。

>>>「私、嫌われているかも」と悩むのは、自他境界の曖昧さが原因!?

親からダブルバインドをされている可能性に気付く

親から何でも人のせいにされることに強い不安を抱いてしまっている場合、それはダブルバインドをされている可能性があります。

 

ダブルバインドとは、矛盾のあるメッセージを含んだコミュニケーションのことです。

こちらがどう反応しても不快な気持ちから逃れられない会話のパターンが特徴です。

 

たとえば、親から「あなたのせいだ!」と言われた時に、

  • 「違う!」と言っても相手にされず、責められる
  • 「自分のせいだ」と受け入れても責められ、かつ自己嫌悪に陥る
  • 無視すると怒鳴られ、責められる

このように、自分がどのような選択をしても「不快な気持ちになる」ようなコミュニケーションを親がとっていた場合があるということです。

 

ただ単に親から人のせいにされるのではなく、ダブルバインドのようなやり取りになってしまっている場合、まずはそれに気付く必要があります。

>>>ダブルバインドとモラハラは密接な関係!その事例と対処方法

親はなぜ人のせいにしてくるのか

では、親はなぜ何でも人のせいにしてくるのでしょうか。

一つには、親の側も自他境界があいまいであり、自分の感情の責任がどこにあるのか分かっていないことが考えられます。

 

そして、もう一つの理由としては親自身が、

心の葛藤を自分の中で処理できない未熟な心理状態にある

という可能性があります。

 

すぐに人のせいにするような親は、常に自分自身に不安を抱いているため、その不安を刺激するような出来事に対して、怒りで対処する傾向があります。

何かを失敗した

 →「他人のせいだ」と捉える

 

自分の思い通りにならない

 →「誰かがワザと意地悪している」と捉える

 

このような何でも人のせいにする親は、「毒親」とも言われ、著「毒になる親」の中でも取り上げられています。

多くの「毒になる親」に共通していることは、彼らは自分の不幸や不快な思いを他人のせいにするということである。

そして、その対象にはたいてい子供が使われる。

もしあなたが、親が幸福か不幸かに責任があると感じさせられているとすれば、あなたは自分が親を(ひいては他のだれでもを)喜ばせたり悲しくさせたりすることができると考えているということになる。

だが、ここが大事なところだ。

人間の感情が他人の言動から影響を受けるのは事実だが、大人であるなら、だれかに傷つけられた時に自分を癒すのは自分の責任である。それは親であろうと同じことだ。

毒になる親

 

親に分かってもらおうとすることから不幸は始まってしまう

親が何でも「人のせいにする人」の場合、その対処法としては自分自身がまず、

  • 自己関連付けをしてしまっていること
  • ダブルバインドに陥っていること

このことにまずは気付くことです。

 

そして、大切なことは以下のことを「しないようにする」ことです。

  • 親に分かってもらおうとする
  • 親を変えようとする

 

何でも人のせいにしてくるような親の場合、基本的には何を期待しても報われない結果となる可能性が高いと思います。

 

それよりも自分を知り、親の心理を知って対処することの方がずっと有益なはずです。

>>>「自分の辛さをわかって欲しい」人が、実は本当に望んでいるもの

>>>毒親育ちは、現実を見るフィルターが生きづらいものにされている

タイトルとURLをコピーしました