- 何事にも100%の力で取り組んでしまう
- 疲れていても、頑張り続けてしまう
- 遊ぶことや休むことに罪悪感を感じてしまう
仕事に過剰に適応してしまう自分に疲れるけれど、どうすればいいのか分からずに悩んでいませんか。
本記事では、仕事への過剰適応から抜け出すための方法について解説していきます。
仕事への「過剰適応」から抜け出すためにすべきこと
過剰適応から抜け出すためにするべきこと、それは
「絶対に失敗できない」
と自分を追い込んでいることに、きちんと気付くことです。
「世の中、失敗しない人なんていない」
そう頭では分かっていても、完璧主義の傾向が強いと「失敗は許されない」と思い込んでしまいがちになります。
そして、この「絶対に失敗できない」という気持ちは、あらゆる面で自分を苦しめる温床となります。
- 人間関係で絶対に失敗してはいけない
⇒自意識過剰になりやすい - 仕事で絶対に失敗してはいけない
⇒新しい業務に取り組んだり、転職したりができない - お金で絶対に失敗してはいけない
⇒興味の沸いた趣味にお金を使えない
こうなっていくと、生きていて楽しくなくなりますよね。
過剰適応から抜け出すためには、自分自身に失敗することを許してあげる必要があるんです。
過剰適応と完璧主義の深い関係
仕事や人間関係で疲れ果ててしまう人は、完璧主義に陥っている可能性も高いんです。
そもそも過剰適応というのは、「不安から逃れたい」という気持ちから、今の自分の状況を無視して周囲の環境に無理して合わせようとするものです。
そして、不安から逃れようとする行為がさらに過剰適応を作り出し、さらに不安をも強めてしまいます。
この悪循環にはまってしまうと、現実が見えなくなり、完璧主義に陥ってしまいます。
ここで言う「現実」とは、
「本当はそんなに気を張って頑張って完璧にしなくとも、問題ない」
ということを指しています。
例えば、
- 友人のLINEへの返事が1日遅れたとしても、嫌われることはない
- 業務時間中に少しくらい休憩を取っても、評価が下がることはない
これらは実際にやってみなければ分からないことです。
しかし、いつも完璧を追求していては、これらが本当なのかどうかすら判断できないです。
判断できるようになるには、過剰適応の悪循環から出す、つまり失敗してみないことには分からないわけです。
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過剰適応を克服したいと思っても、恐怖心からやめられない
過剰適応状態から抜け出せない大きな理由は、安心感を持てていないからです。
この「安心できない」という不安とは、幼少期であれば
- 親の手伝いをしていて、初めてのことでも少しのミスで叱られた
- 完璧に親の機嫌を読まなければ、叱られた
また、学生時代であれば
- 周囲の空気を読み間違えて、仲間外れにされてしまった
- 受験で、出題範囲の一部を勉強し忘れて、不合格になってしまった
などが挙げられます。
このような結果、
- 「完璧でなければ、他人から受け入れてもらえない」
- 「完璧でなければ、夢を叶えることは出来ない」
と思い込んでしまい、完璧でないことに対して漠然とした不安を抱くようになった可能性があります。
誰しも生きていればショッキングなことや苦しいこと、悔しいことを経験します。
しかし、その苦しさを「完璧な行動によって、逃れることが出来るはず」と思ってしまったことが過剰適応に陥ってしまった一因でもあるんです。
完璧主義は自分にも他人にも厳しくなり、生きづらいもの
完璧主義の人は
- 出来ていない部分にのみ着目してしまう
- 出来ている部分を見ない
つまり、出来て当たり前と思ってしまいがちです。
そして、その「出来て当たり前」を自分だけでなく、他人にまで無意識に求めてしまい、他人の失敗にも厳しくなってしまう傾向があります。
こうなってしまうと、とても辛いですよね。
いきなり完璧主義をやめられなくても、まずは自分にその傾向があることに気付くことが重要なんです。
過剰適応から抜け出すためには、最悪の状況を考えてみる
まず、完璧主義でかつ過剰適応だったからこそ、今の自分があることを忘れないでください。
そして、過剰適応から抜け出すためには、自分が思い描いている
「もしも失敗したら最悪の場合、どうなると思うのか」
をいま一度、具体的に考えてみることです。
例えば、
- 仕事で一つでもミスをしたら、失望されて解雇させられてしまうのではないか
- 少しでも相手の気に障ることを言ってしまったら、関係性が終わってしまうのではないか
その思い描いた最悪な状況は、果たして現実的なものなのでしょうか。
最悪な出来事はそう起こらないと気付くことから始まる
自分の頭の中だけで考えていると、
「その想像している最悪の事態はそうは起こらない」
と気付きにくくなります。
そのため一度、考えていることを頭の外に出すと、客観的に自分の考えを捉えやすくなり、失敗することへの恐怖も軽くなるはずなんです。
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また、過剰適応に陥りやすい完璧主義な人は、今現在も自分は完璧には出来ていないということを知るべきです。
完璧主義をやめるためには、全く完璧ではない、超不完全な自分と向き合うことが必要です。
つまり、自分は完璧にやっていると思っていても、実際は完璧などではなく、それでも
完璧ではない自分で今までやってこられていた
という事実を改めて意識してみてください。
過剰適応に苦しんでしまう方は、努力家が多いと思います。
そんな人なら自分に優しくなる努力もしていけるはずです。
少しずつ、一歩ずつでいいんです。焦らず自分と向き合っていきましょう!