夢中になれるものがないからなのか、いつも心が満たされない…
退屈な毎日を送っているときこそ、何かに夢中で一生懸命になれている人を見ると、すごく羨ましく感じてしまいますよね。
本記事では、夢中になれるものがないという人に向けて、その理由と解決法について解説していきます。
夢中になれるものがないという人が共通して持っている深層心理とは
何かに夢中になりたいという場合、実はその動機が「ポジティブな場合」と「ネガティブな場合」があります。
たとえばネガティブな場合というのは、その動機が、
- 毎日のやりたくないこと・嫌なことから気をそらしたい
- 夢中になれるものを通じて、何者かになりたい
(今の自分に漠然と存在価値を感じられない不安が動機)
こうしたものになってしまっている可能性があるということです。
このように何かに夢中になること自体が手段になっていると、なかなか行動のためのエネルギーが沸かないものです。
それは行動を起こすための動機がネガティブだと、新しい事へのチャレンジに対して不安や恐怖の感情に負けてしまいやすいからです。
夢中になれるものを見つけるためには、実際に何でもやってみて試してみなければ分からないものですよね。
だからこそ、その障壁となるネガティブな動機や不安や恐怖心が、自分の中にないか確認していく必要があるんです。
実は失敗が怖い!?
どんな人でも少しくらいは興味のあることや、やってみたいと感じることはいくつかあるはずです。
では、なぜそれらをやってみようと行動に移すことに心理的な抵抗を感じてしまうのでしょうか。
それは夢中になれるものを探すときに考えていることが、
- 「実現することがあまり難しくないことって何だろう」
- 「やってみても失敗しないことって何だろう」
など、やってみたいという気持ちよりも「失敗したくない」という気持ちを優先しまっているために、夢中になれるものがない状態になっている可能性があるからです。
では、なぜそこまで「失敗したくない」という気持ちを抱いてしまうのでしょうか。
恐らくそこには、これまでの人生で傷ついてきた経験やそれに基づく思い込みがあるはずなんです。
過去の傷つき体験が、自分の本当の気持ちを分からなくさせる
どんなに小さなことでも、「面白そう」「やってみたい」と感じることって、実は日常の中に溢れているものです。
- 「このアプリ面白そう」
- 「この趣味なら自分にも出来るかも」
- 「こうゆうオンラインスクールもあるんだぁ」
しかし、せっかく自分の心がワクワクしても、同時に頭の中では、
「けど、お金かかるし、実際はそんなに簡単じゃないし、うまくいく確証もないし…」
こうした考えが浮かんでしまい、新しい挑戦に結びつかないことって多いはずです。
これは誰しもに備わっている、自分を守るための「不安感」が出てきてしまうからです。
不安な気持ちになってしまう理由は人それぞれですが、過去に、
- 何かに挑戦して大きな失敗をしてしまった
- 失敗したときに誰かに笑われてしまった
このような心にショックを受けた経験があると、何か楽しそうなものに触れたときに、
ワクワクよりも不安感が強く出てきてしまい、自分が本当はどう感じているのかが分からなくなる
こうした傾向が、夢中になれるものがなかなか見つけられない原因の一つなんです。
そのため、自分の本当の気持ちを知る上で大切なことは、
「一瞬でも楽しそうと思った気持ち」
と
「強い不安な気持ち」
を自分の中できちんと分けて整理することです。
心を満たすことよりも日々の義務を優先することで失うもの
何かに夢中になれることの本質とは、すなわちポジティブな感情・気持ちを得られることです。
では、なぜそういったポジティブな気持ちになれそうなことが分からないのかというと、それは前述したとおり、
自分の中のネガティブな気持ちにかき消されてしまっているからです。
だからこそ、
自分のポジティブな気持ちを満たすことよりも、毎日やらなければならないことを優先させてしまっている
このことが自分が興味を持てるものを分からなくしている、大きな原因なんです。
つまり本当は誰でも「夢中になれるもの」を持っていると言えるわけです。
こうした「ネガティブな気持ちの正体」に気付くことで、夢中になれるものは見えてくるはずです。
ネガティブな気持ちとポジティブな気持ちを自分の中でしっかり捉えることができれば、
「自分がやってみたいことって、実は色々あったんだ」
そう気付くことができるはずです。
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本当は誰でも「夢中になれるもの」をすでに持っている!?
何かワクワクすることがないという人の中には、本当はすでに夢中になっているものがあるのに、それに気付いていないという方がいます。
そういった方は、たとえ夢中になっている活動があっても、それが、
- 目に見えるカタチで何かが残らない活動
- 他人からの評価を受けない活動
例:映画鑑賞、料理、一人でやるスポーツなど
こういった場合、自分の中で「夢中になっているもの」として認定していないだけのことがあるんです。
ただ、そうした場合でも例えば、映画鑑賞や料理なら、その感想や考察、写真などをSNSで発信してみるなどすることで、夢中になれるものとして認定できるかもしれません。
そして、こういった人は、
自分の目に見えるカタチで他人からの評価が成果として見えやすい「何らかの仕事」
を夢中になれるものにしたい思いが強い傾向があるんです。
夢中になれる仕事を見つけるには
仕事に夢中になりたい場合、「やりがい」が重要なキーワードになってきます。
「夢中になれる仕事」と「自分が好きな仕事」は似ているようで少し違います。
本来、夢中になれる仕事とは自分一人では完結できないはずなんです。
「自分がやりたかったことは、これなんだ!」と思えるには、やはりやりがいを感じる必要があります。
そのやりがいとは、自分が何かをやって、それに対して喜んでくれる人がいるからこそ感じるものです。
極端な話、やりがいさえがあれば、自分が嫌いな仕事でも夢中になれるものです。
たとえば、営業職などの売り込みの仕事が苦手で嫌いな人でも、自分が提案したサービスで顧客の人がとても喜んでくれれば、きっとやりがいを感じるはずです。
もしかすると、今の仕事が夢中になれないと感じている人は、
「今の仕事が誰かの役に立っている」
と感じられていないのかもしれません。
小さな一歩からしか人生は変わらない
マラソンは途中どんなに辛くとも、ゴールが明確にあるからこそ、最後まで走り切ることができますよね。
人生も同じです。
悲しいことですが、毎日やりたくないことをやっていても、いつか突然夢中になれるものが見つかることはほぼないと言っていいでしょう。
- 自分が本当は興味のある、やってみたいことは何なのか
- 自分が本当は恐れていることは何なのか
これらとまずは向き合ってみましょう。
そして夢中になれるものを見つけるための近道は、やりがいがあるかどうかを知ることです。
そのためには実際にやってみるのが一番ですが、なかなかすぐには難しいですよね。
行動を起こすための方法論は、実は色々と存在しています。