自分って人に流されやすく影響されやすい…
何かをきっかけに
「自分には芯がないのでは?」
と感じている人の中には、
- いつも相手に合わせてしまい、疲れやすい
- 相手の基準で自分を評価してしまうため、ヘコみやすい
- 「これがしたい!」という明確なものがあまりない
自分で自分のことを責めたりイヤになったりしやすいと、それだけでとても生きづらさを感じてしまいますよね。
本記事では自分の芯がないと感じる人へ、ブレない意志と自信の育て方について解説していきます。
自分の芯がないと感じる人へ。ブレない意志と自信を育てる方法
「自分の芯がない」というと、どうしてもマイナスなイメージを抱きやすいですよね。
しかし、そんな方にまず知っておいてほしいことがあります。それは、
「芯がない自分だったからこそ、今日まで生き延びてこれた」
という事実があることです。
これはつまり、自分の芯がないということには実はきちんとした理由があるということなんです。
そもそも「自分の芯がない」とはどういうことなのか
自分の芯がない状態とは、自分の軸となる価値観や意見をしっかりと持てていない状態ということです。
これは別の言い方をすると、「自分とは何者なのか」というアイデンティティがしっかり確立していないということです。
>>>自分のアイデンティティとは?|その意味と種類をわかりやすく解説!
自分の芯がない人というのは、たとえば大人数での飲み会などの場において、
- 自分の立場(年上・年下、先輩・後輩など)がはっきりしていないと不安
- 自分の役割(幹事をサポートすべき役なのかなど)がはっきりしていないと不安
このように役割や立場を通してでしか、自分がどう振舞うべきかが分からない状態になってしまっている人と言えます。
そのため、役割や立場があいまいだと不安を感じやすく、そういった状況では特に
「目の前の相手に合わせすぎて(過剰適応して)しまう」
という傾向があるんです。
自分の芯がないと、自分で自分のことを頼りにできない
目の前の相手に合わせすぎてしまう原因は、そもそも自分で自分のことをきちんと支えることができていないからです。
自分の芯がない場合、多くの人は他人と接することや生きることそのものに対して、漠然とした不安感を抱きやすくなります。
それは、
「何の役割も居場所も能力もない、ありのままの自分には価値がない」
と感じてしまっている可能性があるからです。
そのため、「人から受け入れられたい、愛されたい」という思いが人より強くなってしまいます。
その結果、
自分の芯(価値観や意見・気持ち)をなくして相手に合わせた方が、周りから愛されるに違いない
と思ってしまっている場合があるんです。
では、なぜ自分の芯がない方が愛されると思ってしまったのでしょうか。
誰も自分が自己主張することを望んでいないと感じた過去がある
たとえば人には、成長していく段階で
「自分の芯を持たない方がいいんだ」
と思ってしまいやすくなる生育環境というものがあります。
それは子供時代の自分の親が、
- 親の考え・価値観が絶対で、それに反する子供のことを「反抗的だ」と捉えてしまう
- 親の機嫌がコロコロ変わり、自分の機嫌で子供を怒ってしまう
このような環境でも親に愛されて生きていくためには、自分の芯(自分の考えや価値観、感覚、気持ちなど)を心の底に押しやり、なかったことにするしかありません。
つまり自我をもつことが、親の意に反することでもあったと言えるわけです。
このように感じてしまったがゆえに、自分でも気が付かないうちに、
- 「自分の意見や価値観・気持ちを持つと嫌われ怒られるから、持たないでおこう」
- 「他人から期待されている行動や意見を一番大切にしよう」
そう無意識に決意してしまっていることがあるんです。
確かに相手の気持ちに共感できることは、一つの立派なスキルです。
ただ今の自分がそのスキルによって、生きやすくなっているかどうかが重要なんです。
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自分の芯がないことによって生じている辛さ・苦しさ
- 「原因はわからないけれど、とにかく不安でたまらない」
- 「もう何もかもが嫌になってしまう」
こうした気持ちは自分の芯を持たないようにしたことによって、生じている可能性があります。
1つずつ見ていきましょう。
「原因はわからないけれど、とにかく不安でたまらない」
漠然とした不安が強いとき、実は無意識のうちに他人のネガティブな感情を受け取ってしまっていることがあります。
そうした場合、
「相手の辛い・苦しい・不機嫌といった感情を、自分が何とかしてあげなければならない」
このように自分と他人との心の境界線があいまいになってしまっていることが考えられます。
これは自他境界とも言い、このことを知っているかいないかだけでも、気持ちの安定度は大きく変わるはずです。
>>>「私、嫌われているかも」と悩むのは、自他境界の曖昧さが原因!?
「もう何もかもが嫌になってしまう」
他人に流されやすく感化されやすいと、もう自分自身のことがよく分からなくなってしまうことってありますよね。
これはもちろん先ほどの心の自他境界とも関わってきます。
しかし、そもそもどんなに仲の良い相手のことも心の底では不信感を抱いてしまっている場合もあるんです。
そしてこれは見捨てられ不安を感じやすい人にも多い傾向があります。
少しずつ自分の芯を育てていくためには
少しずつ自分の意志や感情、気持ちの芯をしっかり持てるようになるためには、たとえば、
- 嫌われるのが怖い気持ち
- 八方美人になってしまう自分
こうした自分とまずは少しずつ向き合ってみることから始めるべきです。
そして、もう一つの方法としては日頃から、あえて、ものごとを批判的に捉えてみることがあります。
なぜかと言うと、批判的にものごとを考えるというのは自分自身に対して強いメッセージ性があるからです。
そうして批判的な意見を考えてみることで、それが一つの自分の意見として確信になっていくんです。
そうすれば、
「実は自分は色々な考え方や意見、信念を持っているんだ!」
と気付けてくるはずです。
少しずつでも、
「自分の意志や感情・気持ちをしっかり持てるようになることで、どんな自分になりたいのか」
というイメージを描いていけるようになることが、自分の芯をしっかり育てていくことにつながっていきます!