- 「自分らしい生き方がわからない…」
- 「この人生を生きる意味を失ってしまった」
人生に挫折したり、うつになってしまったり、自分を見失うことはとても苦しいことですよね。
本記事では、自分らしい生き方を見い出す方法について解説していきます。
生き方がわからない…昔の人はみな知っていた「生きる指針」とは
結論からお伝えすると、
- 「目に見えない世界」を持つこと
- 「不幸になるための努力」をしていないか確認すること
この2つが自分らしい生き方がわからないときの処方箋になるんです。
世の中には、人生に挫折しても生きる意味を見失わない人が多くいます。
その人達の多くが共通して持っている「ある世界」があります。
それは、自分サイズの「おとぎ話」です。
そしてこれは現代特有の問題なのかもしれません。
これまで世界中の様々な文化の中で、人々に生きる意味を与える役割を果たしてきたのは、童話や神話、おとぎ話でした。
- 「誰も見ていなくても、必ず誰かが見守っていてくれている」
笠地蔵(日本のおとぎ話(昔話)) - 「自分の利益しか考えていないと、必ず報いを受けることになる」
きんのオノぎんのオノ(イソップ童話) - 「たとえ周囲と違っても、いつか成功する時がくる」
みにくいアヒルの子(アンデルセン童話)
アリとキリギリス(イソップ童話)
こういった童話や神話、おとぎ話が日常生活の中で素朴に信じられてきたことで、昔の人達は、人生に挫折して生き方がわからなくなった際にも、
「これまでの苦労の人生には、きっと意味があったはずだ」
と自分の人生を童話や神話、おとぎ話によって意味付けることで、自分の生き方を支えることができたはずなんです。
生き方がわからない人は、いつか必ずこの人生が終わると思えていない
人は誰でもいずれ必ず死を迎えますよね。
そう考えると、いつか必ず終わると分かっている人生を、
「苦しい思いをしながら生きる意味」
って何でしょうか。
その意味を科学的に突き詰めようとすれば、人類は
「生きることに意味はない」
と結論を出して、とっくの昔に滅んでいるでしょう。
しかしながら、そこに童話や神話、おとぎ話などの「目に見えない世界」を持ってくることで、
「何を心の支えにして生きればいいのか…生き方がわからない」
と悩み苦しむときでも生きる意味を見い出し、これまで人類は生き延びてきたはずなんです。
ただ現代社会では童話や神話、おとぎ話を生活の中からどんどん排除してしまっています。
そのため、そうした社会で育った大人は自分という存在を支えるものが見い出しにくくなっているんです。
そうすると人生で何かに挫折した際に、自分らしい生き方がわからなくなり、起き上がることが難しくなるわけです。
その結果、
- 「自分が生きている意味は、自分だけが人生を楽しむためだ」
- 「もう職を失ったから、失恋したから、人生を楽しめない」
- 「もう生きている意味がない」
このように、どれだけ頑張ってきた人も人生に絶望しやすくなってしまいます。
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だからこそ童話や神話、おとぎ話に限らず、「目に見えない世界」を自分の中に取り込むことが、生きる意味を見い出すための大切なことになってくるんです。
自分サイズの「おとぎ話」を持つ方法
「目に見えない世界」を自分の中に取り込むとは、色々な価値観を知るということです。
一例を挙げると、
- 世界中にある神話や童話、おとぎ話の本質を知る
- 特有の考え方や価値観を持つ有名人の世界観を知る
- キリスト教や仏教など一般的な宗教が説く世界観を知る
「自分サイズの目に見えない世界」を持つことが出来ると、他者貢献感のない仕事には意味を感じなくなってきたりします。
そしてこの世界には、
「自分の力では、どうにもならないことが本当に数多くある」
という事実にも気付き始めます。
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だからこそ、どんなに頑張っても、どうにもならないことが多くあるし、その中で適切な努力が必要になってくるんです。
生き方がわからないのは、「不幸になるための努力」をしていたから
「生き方がわからない…」と悩み疲れてしまった人は、恐らく挫折するまでに相当の努力をされてきたのだと思います。
だからこそ、その頑張りが本当に幸せになるための努力になっていたのかをきちんと確認する必要があるんです。
なぜなら、この世の中には、「不幸になるための努力」があるからです。
不幸になるための努力とは、自分のコンプレックスから目をそらすための努力のことです。
- 自分は誰にも必要とされていないという寂しさを隠すために、土日も休まず具合悪くても仕事を断らない
- 他人からどう見られているかという不安を隠すために、出掛ける支度に何時間もかけないと外出できない
しかし残念ながら、他人はあなたのことなんて気にもしていません。
他人はあなたのことなんて気にもしていない事実
ほとんどの人は自分以外の他人が、
- 自分より給料が低かろうが
- 少し仕事の効率が悪かろうが
- リア充であろうがなかろうが
ほぼ興味がないんです。
ただ、幼少期に親によって過干渉に育てられてきた人は、自意識が過剰になっている場合があります。
それにより、
- 「人はいつも自分のことを見張っている」
- 「人は常に自分のことを品定めして評価している」
と思い込んで囚われてしまいやすくなります。
まずはこのことに気付く必要があります。
気付けないからこそ、
- 「人よりも常に頑張らなくては」
- 「他人から笑われないように立派でいなければ」
と不幸になる努力をし続けてしまうんです。
もしも、せっかく努力を重ねた末に「自分らしい生き方がわからない」と思い悩んでしまうなら、その努力の動機を一度きちんと見つめ直してみる必要があります。
むやみに頑張らず、
「自分は何のために残りの人生のエネルギーを使いたいのか」
を目に見えない世界を探しながら考えてみましょう。