職場で嫌われても気にしない人と落ち込む人の決定的な違いとは?

働く悩み

職場の人から嫌われていて、仕事に行くのがもう辛い…。

 

職場で明らかに態度が冷たかったり、目を合わせてくれなかったりする人がいると、

  • 「あの人から嫌われているのかもしれない」
  • 「なぜ嫌われたのだろうか」
  • 「何か嫌われるようなことをしただろうか」

そう不安になり、ぐるぐると思考の負のループに陥ってしまうことって少なくないですよね。

 

しかし世の中には、そこまで他人から嫌われても気にしないで淡々としていられる人も意外と多くいるものです。

 

ではなぜ自分は人から嫌われること自体に心が敏感に反応してしまうのでしょうか。

実はそこには他人に対する許せない気持ちが隠れている可能性があるんです。

 

本記事では、職場の人から嫌われることが辛く苦しいという人へ、その原因と解決方法について解説していきます。

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職場で嫌われても気にしない人と落ち込む人の決定的な違いとは?

職場の誰かから嫌われていると感じたとき、その受け止め方は人によってさまざまですよね。

では、心が大きく揺さぶられてしまう人の場合、具体的にその心の中では何が起きているのでしょうか。

 

多くの場合、それは自分でも気が付かないところで、

「正当な理由なく自分のことを嫌ってくる相手のことが、許せない」

という不満や怒りの感情が、無意識下で渦巻いている可能性があるんです。

 

特に相手に対して「自分は嫌われるようなことをした覚えがない」という場合、こうした許せない気持ちはより強いものになります。

 

それはこの「相手を許せない」という思いを持っている人ほど、

「たとえどんなに嫌な相手に対しても、冷たくせずに大人の対応(怒らずに我慢して受け入れる態度)をしなければならない」

そうした自分を縛る思い込みを抱いているはずだからです。

 

つまりは他人を嫌うことを自分自身に許せていないということになります。

そのような生き方をしていれば、誰だって嫌われても気にしないなんて無理なことですし、
他人が平気で自分のことを嫌ってくることが許せなくなってしまうものです。

 

ではなぜ、そうした思いをもってしまっているのでしょうか。

反抗期を許されなかった過去がある

他人が自分を嫌うことを許せないと感じてしまうのは、子供時代に、

自分がどんなに親から嫌なことをされたとしても、いつも大人の対応をしなければならなかった

そうした親子関係の元で育ってきた可能性が高いためです。

 

精神的に大人になり切れていない親の場合、子供が自分の思い通りにならないことが許せません。

まして親の意に少しでも沿わない態度をとれば、それを一方的に反抗的な態度とみなして、子供を徹底的に押さえ付けようとする傾向もあります。

 

そうした親元で育つ子供の多くは、反抗期を迎えられなくなります。

それは自分の本当の気持ちや感情・意志・考えなどはないものとして、全て親に合わせるしかないまま、成長してしまうためです。

 

そうすると子供はいくつになっても、親だけでなく他人に対しても、

怒ること、嫌うこと、恨むことは悪いことだ

そう思い込んでしまいます。

 

そして社会に出てからも、人を嫌ったり拒絶したりすることに罪悪感を抱いて、そんな自分を許せなくなってしまいます。

その結果、

「正当な理由なく人を嫌うことは、許されない」

という自分ルールを守ることを、他人に対しても無自覚なままに強要してしまうわけです。

他人から嫌われる自分のことが許せない

極端な話ですが、個人には誰でも理由なく、

  • 他人のことを嫌ってもいい
  • ときには冷たい態度をとってもいい

こうした振る舞いをしてもいい自由があるはずですよね。

 

もし人から嫌われても気にしないどころか、自分のことを嫌ってくる人に対して「許せない」という気持ちがあったなら、それは、

「他人の自由意志を認めていないこと」

になってしまいます(もちろんイジメやハラスメント等は除きます)

 

そして、それでは親が子供時代の自分にやっていたことと同じになってしまうわけです。

 

実際たとえどんなに「いい人」でも、人は必ず誰かから嫌われてしまいます。

逆にそうした「いい人」のことを、自分も何だか好きになれないことだってありますよね。

 

つまり全ての人には他人を嫌う自由があり、かつ他人から嫌われてもよい自由もあるわけです。

 

もしそこに不満や不安感があるのだとすれば、もしかすると自分の中には「職場の人間関係の基本」に対する誤った思い込みを持っているのかもしれません。

職場の人間関係に抱いている幻想とは

そもそも会社における全ての人間関係というものは、基本的に悪くて当たり前なことなんです。

 

それは会社という場所が、年齢も価値観も生きてきた時代も、全てが異なる人たちで構成されている組織だからです。

 

そうした人たちが集まっている職場では、

  • 内向的な性格の人もいれば、外向的な性格の人もいる
  • 他人に気を配れる人もいれば、自分勝手な人もいる
  • 仕事ができるかどうかを評価する人もいれば、話しやすさや協調性を重視して評価する人もいる

そんな様々な人たちの中で「誰からも嫌われたくない」と思ってしまうのは、悲しいことですが、ただ自分を苦しめるだけになってしまいます。

 

  • 「ときには、自分には到底理解できないような理由で嫌われてしまうこともある」
  • 「同僚がみな、自分と同じように円満な人間関係を望んでいるとは限らない」

そのため職場では本来、こうした「嫌われても気にしない」という前提で人付き合いをしていった方が、気持ちはずっと楽になります。

 

そしてその前提を受け入れていくためにも、

自分自身に他人を嫌うことを許し、同時に他人が自分を嫌うことも認めていく

このことを毎日意識できるだけでも、心は少しずつ変わっていくはずです。

職場で嫌われても気にしないメンタルを作っていくには

職場で人から嫌われても気にしないメンタルを作っていくには、前述した、

「自分自身に他人を嫌うことを許し、同時に他人が自分を嫌うことも認めていく」

このことに加えて、自分の心の奥底に「人間不信」があることを理解していく必要があります。

 

ここでいう人間不信とは、

  • たとえ自分が困っていても、他人は助けてはくれないものだ
  • 他人を不機嫌にしてしまうと、執拗に攻撃されるに違いない

こうした普段は意識されることのない、他人に対する圧倒的な不信感のことを言います。

 

多くの人にとって「職場の人から嫌われること」は、悲しく辛いことです。

しかし人間不信を抱えている人の場合、嫌われること自体が不安や恐怖の感情と結びついてしまっていることが多くあります。

 

そうなれば、誰だって「人から嫌われても気にしないでいよう」なんて無理なことだと分かります。

嫌われることに動揺してショックを受けてしまうのは当然なんです。

 

ではどうすれば、そうしたショックを少しでも緩和していけるのでしょうか。

自分の中にあるコントロール欲求に気付く

人から嫌われることへの恐怖心を少しずつ和らげていくためには、まず、

自分は、嫌な人や嫌われた人と心理的に距離を置くことが苦手だ

ということに気付いていく必要があります。

 

人から嫌われることに不安や恐怖心があると、嫌われた相手に対して、

  • 誤解を解こうとしてしまう
  • 相手の機嫌を取ろうとしてしまう

このように自分の方から積極的に関わりを持とうとしがちになります。

 

しかし、そうした行動心理の裏には、

「相手の(自分を嫌っているという)気持ちを変えたい」

というコントロール欲求が隠れている可能性があるわけです。

 

そうやって他人を変えたいという思いは相手にも伝わりやすく、その相手との関係はますます悪くなりかねません。

 

少しずつでも心理的に距離を置いていこうと思うことが、相手も自分も尊重することにつながっていきます。

>>>人から何を言われても気にしない方法|傷つきやすいと感じる人へ

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なぜ傷つきやすい自分ではいけないのか

いきなり人から嫌われても気にしない自分になろうと思っても、やはりすぐには難しいものですよね。

 

大切なことは「人から嫌われることを気にしすぎてしまう自分」のことを、まずは良しとしていくことです。

  • 「あの人から嫌われているかもしれない、どうしよう」
  • 「みんなから好かれない自分は、もうダメだ」

 

そんな風に落ち込んでしまってもいいんです。不安になってもいいんです。

理想の完璧な自分になれていなくてもいいんです。

もし今の自分に足りないものがあるとすれば、それはきっと自分に厳しくすることではなく、ただただ受容することのはずです。

 

だからこそ少しずつ自分と向き合いながら、完璧ではない現実の自分のことを受け入れていくことから始めていってほしいと思います。

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