- 「どうしても人付き合いがうまくいかず、苦しい」
- 「一つの仕事が長続きせず、そんな自分がイヤになる」
性格診断テストを受けて「INFP」という結果が出た方、
「INFPの生きづらさは性格特性だから、変えられないに違いない」
そう諦めてしまっていませんか。
本記事では生きづらさに苦しんでいる方へ向けて、INFPの特性を踏まえた生きる希望をもつ方法について解説していきます。
性格診断をしていない方は、ぜひ一度受けてみることをおすすめします。
INFPで生きづらい人が生きる希望をもつための3つの方法
結論からお伝えすると、INFPで生きづらい人が生きる希望をもつ3つの方法は下記になります。
- この社会の本質を知る
- 現実を生きる上での妥協点を見つける
- 自分なりの生きる目的をもつ
またINFPの人の性格や資質については、下記の記事で詳しく解説しています。
1.この社会の本質を知る
まず初めに押さえておいていただきたいことは、この日本の社会では
本音や本質よりも、建前が重要視される
ということです。
たとえば極端な言い方をすると、一般的に下記のような価値観を重要視する傾向が強いと言うことができます。
〇働く上では
- 仕事の評価は、作業の効率や成果よりも人柄によって左右されやすい
- 仕事の責任者が誰かを明確にしたがらない
〇人付き合いの上では
- 場の空気をとにかく重んじる
- 相手のメンツを潰さないことが重視される
一見すると当たり前のことが書かれているように感じるかもしれません。
しかしこうした価値観を、INFPの人はあまり価値のないことと思っています。
そして、逆に大切なことは自分の本音や物事の本質であると感じていることが多いんです。
- 「仕事はとにかく作業の効率化や成果が重要だ」
- 「嘘をついて相手を褒めるのは気が進まない」
- 「本音を伝えることこそ、誠実な対応だ」
INFPはこうした自分なりの「こうあるべき」という理想をとても大事にする特性があります。
だからこそ、自分と社会のギャップに悩み苦しみやすい傾向があるんです。
その結果、
- 理由も分からずに人から嫌われやすい
- 適当な仕事に就いても、その仕事の意味を見い出せず辞めてしまう
- ずっと天職を探し続けてしまう
このようにINFPの人は、現実とうまく折り合いをつけて適度にいい加減に生きるということが難しいんです。
そして、INFPはこうした「この社会は建前を重視していること」に意識的に気付いていないことが多いんです。
INFPと共通点の多い「エニアグラム診断-タイプ5の人」
一般的に有名な性格診断には、本記事で紹介しているMBTI診断のほかにエニアグラム診断というものがあります。
このエニアグラム診断では、自分が人生で恐れているものと求めているものを解明し、9つのタイプに分類しています。
そしてその9つの中の一つである「タイプ5」の人は、
- 物事の本質にこそ興味をもつ
- 思考の世界で生きている
こうしたINFPのもつ特性と共通する特徴が多くあるんです。
>>>エニアグラム診断|タイプ5の本質的な性格と価値観とは?
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2.現実を生きる上での妥協点を見つける
自分の本音や本質を重視するINFPが、建前を重視する社会の中で生きていくことは、かなり辛いものです。
INFPは現実と理想のギャップから、常に精神的な苦しみや悩みを抱えやすい傾向があります。
これはINFPが自分の内面の感覚を重視し、思考の中で生きているためです。
だからこそ、未来のことも頭の中で色々と考えすぎて不安が強くなる傾向もあるわけです。
そのため、現実と理想(思考)の世界のギャップをできるだけ小さくできるような生き方を、いかに見つけ出せるかが重要になります。
>>>【INFPの適職】自分らしい働き方・生き方を見つけるには?
INFPの人はHSPと共通点がある
INFPの人は、
「自分の内面の感覚を重視し、思考の中で生きている」
という点で、繊細な人であるHSPに通ずるところがあります。
HSPと同様に、INFPも自分の内面(感覚、感情)で物事を判断する傾向が強いため、
- 傷つきやすく、過去の嫌な出来事を感覚としてずっと記憶してしまう
- 人の悪意を感じ取りやすい
- 社会の理不尽に敏感で落ち込みやすい
こうした特性から、一般的な多くの人と同じような働き方や人付き合いの方法では、ストレスが強すぎ、生きづらさを感じてしまうのは当然です。
しかし、INFPは理想を追い求める傾向が強いため、こうした自分の特性を直視できずに理想の完璧な自分になろうとしてしまいがちです。
そしてそれがますます自分を追い込んでしまうことにつながってしまっているんです。
>>>HSPで仕事が長く続かない人が陥りやすい3つの思い込みと対処法
何か1つでも諦められることで生き方は変わる
INFPはいつも理想の自分になろうと一生懸命に努力することができる人です。
- 生きがいを持てる仕事がしたい
- 誰からも嫌われない立派な自分でありたい
しかし、その理想へのこだわりが自分を苦しめることにもなっているんです。
そのため生きづらさを感じているINFPの人が、少しでも楽になるために必要なことは、
自分にとって一番大切な譲れない価値観は何なのか
を明確にすることです。
- 自分の成長
- お金
- 他者への貢献感
- 仕事のやりがい
- 自由な時間の多さ
- 人とのつながり
たとえば、最も大切な価値観が仕事のやりがいならば、
- 仕事を選ぶ上で多少の給料面は諦めてみる
- 仕事で関わる人以外の人間関係では、好かれることを諦めてみる
こうした選択肢も見えてくるはずです。
特に建前よりも本音を重視するINFPの人は、人から誤解されやすい傾向があるのも事実です。
それを少しずつでも受け入れられていければ、他人から誤解されることも諦めていけるはずです。
>>>「自分って誤解されやすい」と職場で悩む人が知るべき真実
3.自分なりの生きる目的をもつ
そもそもINFPが生きづらさを感じやすい大きな理由は、
働くことや生きることに、自分なりの納得できる意味・意義が見い出せないと、うつっぽくなったり無気力になったりするリスクがある
こうした特性が強くあるからなんです。
目的がないと人は義務感で生きることになる
INFPの人は「物事の本質は何か」をいつも意識的・無意識的に考えています。
- 自分とは?
- 生きるとは?
- 働くとは?
そして、
「誰かの役に立ちたい」
「価値ある自分になりたい」
といった何かしらの目的を見つけ、そこに向かって進めるうちは問題ありません。
しかし何かをキッカケにして、そうした目的を見失った場合、INFPにとって日常はただ意味を見い出せない苦痛な時間になってしまいます。
仕事をはじめ、食事や家事、誰かと会うなど多くのことに義務感を抱くようになってしまうと、それらを避けたり放棄したりしやすくなります。
それは目的がないと、人は苦痛を避けることが目的になってしまうからです。
苦痛を避けることが思考の大部分を占めるようになれば、生きる気力がなくなってしまうのは当然です。
人生の目的とは、どんな人間になりたいかということ
突然、
「あなたの人生の目的は何ですか?」
と質問されても多くの人は答えに困ってしまいますよね。
「人生の目的」と聞いてイメージするものとしては、
- 〇〇な仕事に就くこと
- 〇〇を成し遂げること
- 〇〇億円を稼ぐこと
多くの人はこのような社会的な目に見えることを想像しがちです。
しかし大切なことは、その社会的な目に見える目的を達成した先に、自分はどんな人間になっていたいのかということなんです。
- 誰に対しても物怖じしない自分になっていたい
- 周りの人から尊敬される自分になっていたい
こうしたイメージこそが、本当の人生の目的になり得るものです。
INFPは生きづらいからこそ、少しずつ自分と向き合う必要がある
INFPがこの社会で生きていくには、現実が理想とあまりにかけ離れすぎていて、絶望しない方がおかしいのかもしれません。
そして、人生の目的を持たずとも生きていける多くの人と比べて、INFPはとても生きていく上で不利に感じることも多いと思います。
しかしINFPの特性は、決して悪いダメなものではありません。
見方を変えれば、自分なりの人生の目的や生きる意味を見つけられると、
「その目標に向かって細部までこだわってそれを突き詰めて成し遂げようと努力できる」
これがINFPの人でもあるんです。
性格診断に限らず、自分のことを理解し知っていくことで、少しずつ生きる希望は見えてくるはずです!