「一つのことを頑張れる人」と「頑張れない自分」とは、何が違うのだろうか?
仕事や恋愛、結婚生活など何ごとにも一生懸命に頑張れる人を見ると、頑張れない自分のことが何だか不甲斐なく感じてしまうものです。
しかしそうした努力できる人だけが、意志が強くて何か特別な才能を持っているというわけではありません。
頑張れるようになるには、コツがあるんです。
本記事では、頑張れる人になるための方法について解説していきます。
頑張れる人と頑張れない人の決定的な違いとは?
「頑張りたいのに、どうしても頑張ることができない自分が嫌になる」
気持ちの上ではやる気があるのに、なぜか動き出せないときってありますよね。
そしてそうした自分を横目に、いつも生き生きと頑張れる人もいるものです。
ではこうした頑張れる人と、どうしても頑張れない人の決定的な違いとは何なのでしょうか。それは、
- 自分の気持ちを優先して生きているかどうか
- やる気を起こすためのコツを知っているかどうか
この2点に大きな違いがあります。
ただ人には誰にでも、頑張れない苦手なことや不得意なことがあるものです。
実はどんなことでも頑張れるようにみえる人というのは実際は、
「どんなことならば、自分は頑張れるのか」
という自分が注力できることを、無自覚にでも把握できています。
だからこそ自分が頑張れることだけを頑張れているわけです。
そしてその判断基準となるものは、自分の感情なんです。
理想よりも自分の気持ちを優先して生きること
毎日の生活でも仕事でも、どうしても頑張れないと悩んでいるとき、一度考えてみてほしいことがあります。
それは、
「どうしてそこまで自分は、そのことを頑張らなければならないと思っているのか」
という根本的な理由です。
確かに頑張らなければ、人生や生活がままならなくなってしまうことは事実かもしれません。
しかし、そこまで悩むということは自分の心の底に、
「どうしても頑張りたくない」
という本音があるということになるわけです。
これはつまり「やりたくない」という自分の気持ちよりも、「やるべきだ」という理想や正論を優先して、何とかやる気を出そうとしているということになります。
しかしながら、やる気というのは理屈や正論通りに働いてくれるものではないんです。
頑張れる人ほど、理想や正論を優先しない
やる気というのは無理やり自分を奮起させようとしても、なかなか長続きしないものです。
それはやる気を起こさなければならないときというのは、そのほとんどが嫌々やらなければならないときだからです。
そして頑張れる人というのは、そのことを無意識に理解しています。
そのため、やるべきことがあったとき、
- 努力することの中に、自分が楽しいと思えることがあるか
(この作業が好き、あの人と会話できることが楽しいなど) - 頑張ったその先に、欲しい感情が得られると期待できるか
(自己肯定感を得られそう、異性からモテるようになれそうなど)
頑張れる人というのは、こうしたポジティブな感情を見い出せると感じたことについては、一生懸命に努力できるわけです。
結局のところ、人間というのは感情的な生き物です。
いくら理屈で、
「いまは〇〇を頑張った方が、得になる」
そう頭では理解できても、感情に逆らって無理やり努力し続けることは、やはり難しいものです。
ではどうすれば感情に逆らわずにやる気を起こすことができるのでしょうか。
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頑張れる人は、やる気を起こすためのコツを知っている
やる気を起こすためのコツは、いくつかあります。
- 「これなら成功できる!」という根拠のない根拠を探す
- 1分でもいいから取り組み始める
- 短い期限を決めてから取り組む
そもそもやる気が起きずに頑張れないというのは、
「具体的な目標が見えていない」
かつ、
「自分の能力に自信がない」
こうした状況に陥ってしまっている可能性が高いからです。
だからこそ、そうした状況から抜け出すことをまずは最優先に取り組むことが、やる気を出すための近道になるんです。
1.「これなら成功できる!」という根拠のない根拠を探す
人はたとえどんなに難しいことであっても、
「この方法でなら、やれる!」
といった根拠のない自信を持てるようになると、自然とやる気が湧いてくるものです。
そのため頑張れる人と同様に、この「根拠のない自信」をいかに持てるかが、大きなカギとなります。
ここで重要なことは「根拠」はなくていいということです。
たとえば、
- 「自分より経験の浅い友人でもできているんだから、自分にもできるに違いない!」
- 「時間はかかるけど、このペースでやり続ければ確実に目標を達成できそうだ!」
こうした根拠のない根拠さえ見つけられれば、必然的にやる気は起きてくるものです。
2.1分でもいいから取り組み始める
多くの人がなかなか「やるべきだ」と思っていることに取り組めない理由は、
行動せずに頭の中だけで、何とかやり始める合理的な理由を見つけ出そう
とばかりしてしまうからです。
実際、やる気というのは動き始めることによって、自然と湧いてくるものです。
つまりやる気が起きたから動き始められるのではなく、
とにかく一歩でも何か動き始めることをきっかけに、やる気が出てくる
という仕組みになっているわけです。
そのため、どうしてもやる気が湧かないときでも、
「1分間だけでも、まず手を付けてみる」
というきっかけから、頑張りは継続していくんです。
3.短い期限を決めてから取り組む
「どうしても今の仕事が頑張れず、このまま続けるか辞めるかを悩んでいる」
たとえばこうしたことで悩んでいた場合、どっちつかずで頑張れない大きな理由は、
- 「このまま定年まで働き続けるか」
- 「今すぐに辞めるか」
という極端な二択しか選択肢を持てていないために、決断ができないからです。
これでは誰でも悩み続けてしまうものです。
そのため別の選択肢として、
「あと1ヵ月間だけ頑張ってみてから決める」
といった具体的な期限を設けることも、やる気を起こして頑張れる人になるための有効な方法になります。
それはマラソンと同じで、人はゴールが分からない状態で走り続けることはできない生き物だからです。
「絶対に頑張らなければならない」と思うことがあるなら
「どうしても頑張らなければならないことがあるのに、どうしても頑張れない…」
どんなことでも誠実で責任感の強い人ほど、
「たとえ自分にムチを打ち続けてでも、やり抜かなければならない」
と自分を追い詰めてしまいがちです。
しかし世の中には、どれだけ意志が強くて頑張れる人だったとしても、頑張り通せないことが人それぞれにあるものです。
それでももし、頑張れない自分を受け入れられないとすれば、そのとき一番にやるべきことは、頑張ることではなく、自分の本心に耳を傾けることです。
自分の本当の気持ちを無視し続けて、「こうするべきだ」という理想や理屈だけで生きようとすれば、人生は必ずどこかで挫折してしまいます。
頑張れない自分に悩んでいるという人は、頑張れる人になる方法よりも、
頑張れない自分を許してあげる方法を、まず学んでいくこと
その方が、ずっと気持ちをラクに生きていけるようになるはずです。