- 上司に少し注意されただけでも、すごく傷付いてしまう
- 人の何気ない言葉を嫌味と受け取ってしまう
傷つきやすいと、日常のちょっとしたことで心が凹んでしまうことが多く、苦しいですよね。
本記事では、自分のことを「傷つきやすい繊細な人だ」と思い、悩んでいる方へ、そんな辛さを軽減する方法について解説していきます。
傷つきやすい人が自分と上手に向き合う方法
繊細で傷つきやすい苦労を軽減する方法として、主に2つをご紹介していきます。
- 相手の意見と自分の人格を切り離して捉える
- 自分が知らない価値観を知る
そして、そのために押さえておくべき考え方が2つあります。
それは、
- 本当は自分が自分を傷つけているという事実
- 傷つかないようにするのでなく、傷ついた時にどうするかという視点を持つ
この2つを押さえておくことが、傷つきやすさを軽減する近道になります。
1.自分が傷つきやすい人なのは「相手の意見と自分の人格を切り離せていない」から
まず大切なこととして、他人が何を言おうとも、相手の意見は、自分の人格とは無関係だということです。
人によっては平気であからさまに人格否定をしてくる人もいますが、多くの人は、
- 仕事でミスした、その行為
- あなたの発言した、意見そのもの
に対して否定をしているだけで、人格までは否定していないはずなんです。
しかし、ここで自分自身が
「自分は誰もミスをしないようなところでミスをしてしまうようなダメな人間だ」
という自己イメージを持っていると、その相手の言動と、自分の人格を結び付けて考えてしまうわけです。
その結果、
自分の行為を否定された
↓
自分はダメな人間だから否定されたに違いない
↓
だから相手も自分の人格そのものを否定しているに違いない
つまり、普段の自分は
「行動に対する否定を、人格否定と捉えてしまっているから傷ついてしまう」
ということを、しっかり把握しておくことです。
2.自分の知らない価値観を知ること
傷付いた時は、まず、なぜ傷ついたのかを考えてみましょう。
そうすると、自分が大切にしている価値観が見えてきます。
- 人は痩せていた方が、綺麗だ
- 学歴や年収はとても重要だ
- 仕事は出来栄えよりも、スピードが大事
そして、その反対の価値観や意見も、同時に知っておくことです。
たとえば、
「あなたは仕事が遅すぎ!」
と上司から言われたとしても、逆に自分のことを実は
「しっかり丁寧に仕事をしている人だ」
と思っている同僚も、必ず職場にはいるものです。
それに気付くためにも、日頃から他者のことに興味を持ってみることです。
自分が繊細で傷つきやすいと悩んでいるとき、それは相手のことを深く知るチャンスとも捉えることができます。
- 相手はなぜそんなことを言ったのか。
- 悪意がないなら、相手は思い付きで発言しただけかもしれない
仕事とは関係ない、ちょっとした雑談を通じて、相手が自分を傷つけようとはしていないことが分かることも意外にあるものです。
繊細で傷つきやすい性格を少しでも変えるには
本当は自分が自分を傷付けているという事実を知る
繊細で「傷つくのが怖い」という思いが強い人ほど、過去に多くの傷つきを経験しているはずです。
しかし、実際は相手に傷つけられているわけではなく、実は自ら傷ついているのが事実なんです。
つまり、相手に自分の心を傷つける力なんてないんです。
自分がその相手から言われたことを図星に思っているから傷付いてしまう。
それは、それだけ自分がその自分を嫌っているからです。
- 年下の人に、初対面でタメ口を使われる
→「自分は人からナメられるような価値のない人間だ」と自分が思っているということ - 「ほんと真面目な性格だね」と言われた
→「自分は真面目でつまらない人間だ」と自分が思っているということ
傷つくのは、相手の言動をトリガーに自分が見たくない気持ちを見てしまうからなんです。
傷つかないようにするのでなく、「傷ついた時にどうするか」という視点を持つ
どんなに傷つかないように細心の注意を払っても、やはり傷つくような出来事は起こってしまいます。
そのため、「傷つかないことを諦める」ことが大事になってきます。
多くの人は、頭では分かっていても、
「やはり傷つきたくない!傷つくのが怖い!傷つかない方法がどこかにあるのではないか」
と思ってしまいがちです。
特に傷つきやすい繊細な人なら、なおのことでしょう。
しかし、どんな人でも全く傷つかないのは不可能であり、世の中に傷つかない人はいません。
- どんなに強靭なメンタルを持っている人であっても、
- どんな人に対しても丁寧な態度で、言葉遣いにも細心の注意を払っても
- 仕事でもミスをしないようにしたとしても
それでもやはり傷つくことは避けられません。
また、傷つきやすい繊細な人の中には、自分でも気が付かないうちに、自分の発言や行動といった振舞いによって
「相手の発言や行動を変えたい」
と期待してしまっている場合があります。
- 相手に優しく接すれば、相手も優しく接してくれるはず
- 自分はこんなに相手の頼み事を聞いたんだから、相手もお願い事を聞いてくれるはず
このような期待を無意識に持っていると、とても苦しくなります。
それは、自分がどんな態度を取ろうとも、他者の態度をコントロールすることは出来ないからです。
しかし、もし自分もこのような他者への期待を持っていたとしても、それに気付くことができれば、少しずつその苦しみは軽減していくはずです。
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残念ながら、この社会は傷つきやすい繊細な人に優しい場所ではありません。
著「自分のことを「傷つきやすい」と感じている人へ」の中にも、以下の記述があります。
社会は「傷つきに耐えられない人」が損をするようにできているのです。
しかし、だからこそ、自分と向き合い続けることが必要なんです。
- なぜ、自分はこんなに繊細なのか
- なぜ、あの時の相手の一言がグサッときたのか
それを自分の中で深掘りし続けることで、少しずつ自分のことが理解できるようになり、受け入れていけるようにもなるはずです。
少しずつ、ゆっくりでいいんです!