
毎日やりたくないことばかりで嫌になる
やりたくないことばかりをやらなくてはいけないと思うと、そのことで悩み、ストレスにもなりますよね。
本記事では、やりたくないことに苦しむ人が持っている、3つの思考パターンについて解説していきます。
やりたくないことが多い人が持つ、3つの思考パターン
やりたくないことが多い人が、無意識に持っている思考パターンとは、下記の3つです。
- 強い義務感
- 何に対しても理想が高い
- やるべきことを大きく捉えすぎている
これらの思考パターンを持っている人に共通しているのは、自分に厳しいことです。
しかし、自分に厳しく生きていることに気付いていない方も多くいるんです。
1.強い義務感
この義務感を強く持っている人は、人生があまり楽しくないと感じているはずです。
それは毎日の行動を「やるべきこと」を基準に決めてしまっている可能性が高いからです。
たとえば
- 朝ごはんはきちんと食べるべき
- 上司への報告・連絡・相談はきちんと論理的に簡潔にするべき
- 退社後は、無駄遣いをしないよう寄り道をせずにまっすぐ帰宅するべき
また、このやるべきこととは「損得勘定」とも言えるものです。
- 苦手な上司とも積極的にコミュニケーションしないと仕事に支障が出るかもしれない
- 友人との仲を保つために、誘いは断らないようにしなければいけない
このように義務感を優先した思考パターンでは、やりたくないことばかりになってしまうのは当然です。
義務感が強い人に足りない視点は「楽しむこと」なんです。
関連記事>>>「義務感で生きる人生・生活」を変えるには、新しい解釈が必要
2.何に対しても理想が高い
これは言わば、完璧主義の思考パターンを持っている人です。
そのような場合、一つ一つの物事へ課しているハードルが高い傾向があります。
- 体調が悪い日だったとしても、完璧に仕事をこなさなければならない
- 誰に対しても丁寧に誠実に接しなければならない
たとえ日常の小さなことでも、仕事の完成度や人付き合いの理想が高いと、結果的に
「高い理想を達成すること」
がやりたくないことになってしまうわけです。
そして、このことは意外と自分で気付いていない場合が多いんです。
そんな人におすすめな考え方は「8割主義」というものです。
著「すべてがうまくいく8割行動術」の中でも、この8割主義の重要性を述べています。
幸福に感じるのは、それぞれの人間のセットポイント(設定値)のようなものに到達したか、超えたときです。
この幸福のセットポイントを、上げるのではなく、8割程度に下げると現状の中での幸福感で十分に楽しめるようになります。
生きるための哲学的な答えである「足るを知る」は、まさにそれを言っているのです。
より多く、より高いものを求め続けるのではなく、いまの中での求めるものを8割程度に下げてみればいいのです。
さらにこの著書の中では「頑張らないこと」へのススメも説いています。
幸福感を8割に下げろと言われても、なかなか難しいでしょう。
私たちはずっと「なんでも一生懸命やらなければならない」という教育を受けてきましたから、全力投球しないのは人間としてダメだと判断しがちです。
~略~
8割行動にするには、子供の時からの教育で叩き込まれた精神を変える必要があります。
ひとつは、「がんばらない」ということです。がんばらないことが、これからの人生を楽しむライフスタイルです。何でも一生懸命にやりすぎないことです。
実は完璧主義で理想が高い人は、生まれつき全員がそうだったわけではないんですよね。
どこまでの理想を求めるかは習慣によって変えることもできるはずなんです。
>>>頑張らない生き方をしたい!それが今の時代を生き抜く術になる
3.やるべきことを大きく捉えすぎている
「毎日がやりたくないことばかりだ」と感じてしまう大きな理由には、
「そもそも何から手を付けていいのか分からず悩んでいる」
ということも多くあります。
これは
- 新しく頼まれた仕事がどこから手を付けていいのか分からない
- ネットの回線契約を今月中に変える必要があるけど、手続きの仕方がよく分からない
このように、やりたくないことというよりも、やり方が分からずストレスになっているという場合です。
これらのケースには、やるべき行動を細かく分解することが有効です。
たとえば、ネット回線の契約の手続きの場合、
やるべきこととして「手続きをする」という大きなくくりで捉えてしまうと、やりたくないことになってしまいます。
そこで、
- 手続きの仕方の全体の流れを調べ、それを5つのステップに分ける
- 分からなかったステップについて再度調べる
- 1ステップずつ手続きを進める
このように、やることを細かく分解すると案外スムーズに進めることができたりするんです。
これは毎日「面倒くさいなあ」と感じていることに対しても効果的な方法なんです。
どうしても「やりたくないこと」なら、それは人生を変えるチャンスかもしれない
自分がどうしてもやりたくないことって1つや2つありますよね。
もし、やりたくないことで悩み続けているなら、それはその裏に「自分が大切にしたいもの」が隠れている可能性があるんです。
やりたくないことで悩むというのは、それをやらなければならない事情があるからですよね。
- 苦手な人とも付き合わないと仲間外れにされる
- 仕事を完璧にこなさないと上司に失望される
これらを本当はやりたくないのにやってしまうのは恐怖心があるからです。
その恐怖心を軽減できれば、自分への束縛も軽くできるはずなんです。
そして、恐怖心から目をそらすために、自分が過剰適応に陥っている場合があるんです。
自分自身のことをより深く知ることができれば、その分苦しさも軽くしていけるはずです。
関連記事>>>仕事への「過剰適応」から抜け出すためにすべきこと