
「少しでも失敗したり上手くいかないと、そんな自分が嫌になってしまう」
「どれだけ頑張って努力しても、自分を褒めてあげられない」
なかなか自己肯定できなかったり、ちょっとしたキッカケで自己否定をしてしまうことは、とても精神的に辛いことですよね。
本記事では、ありのままの自分を認める方法について解説していきます。
そのままの自分を認める方法!必要なのは2つのステップ
結論から言うと、自分を認めるためには、2つのステップを進めていく必要があります。
- 他人から認められたいという気持ちが強いことを知る
- 少しずつ、いつも他人と比べてしまう自分を認める
そのままの自分を認めるためには、それを邪魔している要因をきちんと把握することが近道になります。
「今のままの自分ではダメなんだ」
そう思ってしまうのは、その判断を他人任せにしてしまっていることが大きな原因なんです。
1.他人から認められたいという気持ちが強いことを知る
自分で自分を認めることができないと、人は他人を利用して自分を認めようとします。
つまり、他人から認められたいと強く思ってしまうんです。
そして、この認められたいという強い思いの背後には、大きく「嫉妬心」か「自信喪失」が関係しています。
嫉妬心は自分自身への不満の表れ
他者への嫉妬の感情を強く持っている場合、それは過去に自分の嫉妬心を刺激する出来事があったということです。
例えば、
- 「自分よりも仕事量の少ない同僚が、周囲からいつも労いの言葉をもらっている」
- 「自分ばかりが家事を頑張っても、パートナーや周りの人はそれを当たり前としか思ってくれない」
こういった出来事に遭遇してしまうと、
『自分はもっと大変なのに、あの人はあれくらいで皆から「よくやっている」と言われている。なんでなの!?』
と思ってしまいますよね。
これは、自分がこれまで当たり前だと思ってやってきたことを、
「実は賞賛されて良いことだったんだ」
と思ってしまったために、賞賛されていない自分がまるで不当な扱いを受けているように感じてしまうからです。
そして、認められたい気持ちからくる嫉妬心は、我慢しているから生じるものです。
他人が認められているシーンを目撃したことで
「本当はあまりやりたくないが、他人から良く思われたいためにやっていた」
ということに気付いてしまったというわけです。
つまり、自分が無理して我慢しなければ、嫉妬心、ひいては認められたい気持ちも静められるはずだということです。
自信喪失は思い込みによって生じる
認められたいという強い思いを持つキッカケが「自信喪失」の場合もあります。
例えば、
- 「大手企業に勤めているけど、今の職場では結果が出ず評価されていない」
- 「仕事はとても順調だけど、プライベートが全くうまくいっていない」
誰でも一度は自分に自信を失ってしまった経験ってありますよね。
この自信喪失は、自分の価値観が大きく関わっています。
たとえば、自分は
- 仕事がデキる自分
- 良いパートナーがいる自分
- 高年収の自分
に価値を置いているからこそ、それを失ったときに、自信も一緒に失ってしまうわけです。
そして、自分がいくら価値を置いていても、周囲はそれを重要と思っていないことって意外に多いです。
それは、飲み会で上司がいくら過去の武勇伝を語っていても、聴く側はそれをすごいことだとは感じないことと同じです。
それを「すごいこと」だと思っているのは、実は自分だけだったりします。
また、自分は自分を認めることができず、
「こんなに仕事・家事を頑張っていることを、周囲は認めてくれない!」
と思っていても、実は他人は別のことで認めてくれている場合もあるんです。
>>>「本当の自分とは何か」を見つける方法!生き方が分からなくなった人へ
このように、自分と他者の価値観の差に気付くことができれば、自信喪失を軽減でき、認められたい気持ちも静められる可能性が高くなります。
2.少しずつ、いつも他人と比べてしまう自分を認める
そのままの自分を認めることがなかなか出来ない理由には、他人と自分を比べて劣等感を感じている、感じさせられている場合も多くあります。
- 「あの人は結婚して子供もいる」
- 「あの人は持ち家を買えている」
- 「あの人は土日休みのホワイト企業に勤められている」
この劣等感の裏には、多くの人が持っている「幸せのイメージ」が関係しています。
例えば、一般的な「幸せな人生」というとどんなイメージでしょうか。
- イケメンor美人なパートナーがいて
- 広くて大きな家に住んでいて
- 仕事ができて出世していて
- 給料がよくて
- 子供がいて
ここで考えてみてほしいことは、
「このような幸せのイメージは、本当に自分の価値観なのか」
ということです。
自分が思い込んでいる「幸せのイメージ」を変える
実際、多くの人が持っている幸せのイメージは、雑誌やテレビを通じて共有された他人の価値観なのではないでしょうか。
つまり、例えば「自分は結婚していなくてもいい」と本心は思っていても、
一般的な「幸せのイメージ」と違う自分は、ダメな自分
と自分を認めることが出来ずに苦しんでいる可能性があるんです。
そして、この「幸せのイメージ」に少しでも近づこうと頑張って認めてもらおうとしてしまう。
そうして、やっと1つを手に入れても、まだ手に入れられていないモノに意識が向いてしまい、常に他人と比べて劣等感を感じてしまう。
こういった出口のない迷路に入り込んでしまっては、常に満たされない思いに悩まされることになります。
そこから抜け出すためにも、
- 「ワンルームでも幸せ」
- 「結婚しなくても幸せ」
このように自分の本当の気持ちを受け入れることで、不必要な認められたい気持ちを手放すことにつながるはずです。
認められたい気持ちを満たし静めるためには、自分が自分を認めてあげることが一番必要なことです。
そして、自分を認めるためにも、自分自身と少しずつでも向き合うことがその近道になります!
>>>「自分の辛さをわかって欲しい」人が、実は本当に望んでいるもの
きちんと自分で自分を認める方法
自分で自分のことを認めるって難しいですよね。
けど、それは自分を認めるハードルが高いからなんです。
- 仕事は1つ残らず、納期も絶対厳守でやり遂げなければダメだ
- 料理や家事も毎日、手を抜いてはダメだ
- 風邪くらいで寝込んではダメだ
そのため、なかなか今の自分にOKを出すことができない。
そして、人から認められたいと強く思ってしまうのは、自分が自分のことを価値があると思えていないからです。
これは言い換えると、
「自分自身を認めてあげる行為を他人任せにしてしまっている」
ということです。
本当は自分を認めることに条件なんていらないんです。
- 「毎朝ちゃんと起きて、仕事行けてる自分ってすごい!」
- 「家のこと、きちんとこなせてる自分ってすごい!」
これでいいんです。
少しずつ自分が持っている「他人の価値観」を手放し、自分に優しい価値観を受け入れていきましょう。